はじめに

インスタ(Instagram)やPinterestなどのビジュアルSNSは、近年の集客やブランディングに欠かせない存在となっています。
特に視覚的な魅力が重要とされる美容、ファッション、ライフスタイル、飲食といったジャンルでは、画像や動画を通して世界観を伝えることがSNS戦略のカギを握ります。
そんな中、インスタとPinterestを連携させることで、投稿の効果を“短期”と“長期”の両面で最大化できることをご存知でしょうか?
インスタはリアルタイムの情報発信(=フロー型)に強く、Pinterestは検索流入を中心とした蓄積型コンテンツ(=ストック型)として機能します。つまり、この2つをうまく組み合わせることで、投稿の「寿命」を伸ばしつつ、新たなユーザーへのリーチを効率的に増やすことが可能になるのです。
特にインスタで作った魅力的な画像コンテンツをPinterestでも活用することで、投稿の再利用による手間の削減やSEO的な資産構築が可能になります。
加えて、自動連携の設定を行えば、Instagramの投稿が自動でPinterestに共有されるため、SNS運用にかかる時間も大幅にカットできます。
この記事では、インスタとPinterestをどのように連携させるのか、その具体的な方法と設定手順、連携によるメリットや注意点について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
実際の成功事例も交えながら、すぐに使える実践的な情報をお届けします。
「SNS運用を効率化したい」「投稿をもっと多くの人に届けたい」と感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読み終えるころには、Pinterestとの連携があなたのSNS運用にとって“なくてはならない武器”になるはずです。
Pinterestとインスタを連携するには?基本設定ガイド

インスタとPinterestを連携するには、まず基本となるアカウントの準備と設定が必要です。
ここでは、初心者の方でも迷わず進められるように、順を追って解説していきます。
1. Pinterestアカウントを作成する
まずはPinterestのアカウントを作成しましょう。
すでに個人アカウントをお持ちの場合でも、ビジネス用に新たなアカウントを作るのが理想です。
ビジネスアカウントを使うことで、アクセス解析や広告管理、外部サービスとの連携など、多くの機能を利用できるようになります。
【手順】
- Pinterest公式サイト(https://www.pinterest.jp/)にアクセス
- 「ビジネスアカウントを作成」を選択
- メールアドレス、パスワード、アカウント名(ブランド名やショップ名)を入力
- 利用目的などの初期設定を行えば、アカウント作成完了です
2. Instagramアカウントを「プロアカウント」に切り替える
Instagram側の設定も重要です。
通常の個人アカウントのままでは、Pinterestとの連携や解析機能が限定されてしまいます。
そのため、Instagramのアカウントを「プロアカウント(ビジネス or クリエイター)」に切り替えましょう。
【切り替え手順】
- Instagramアプリを開く
- プロフィールページ右上の「≡」メニューをタップ
- 「設定とプライバシー」→「アカウントの種類とツール」へ進む
- 「プロアカウントに切り替える」を選択
- ビジネスかクリエイターを選び、カテゴリを設定
- Facebookページとの連携(任意)を促されることもありますが、スキップ可能です
3. PinterestアカウントとInstagramアカウントを準備できたら
これで連携のための土台は整いました。
次章では、実際にPinterestの設定画面からInstagramアカウントを接続する手順について、より詳しく解説していきます。
この段階で必要な準備は以下の3つです:
- Pinterestのビジネスアカウント
- Instagramのプロアカウント
- 両サービスにログインできる状態
準備をしっかり整えておくことで、後の連携ステップがスムーズに進みます。
インスタアカウントの認証手順と接続方法

PinterestとInstagramを連携させるには、Pinterest側でInstagramアカウントの認証を行い、正式に接続する必要があります。
この章では、実際の設定画面での操作手順をステップごとに解説し、どのような権限が付与されるかについても明確に説明します。
ステップ1|Pinterestにログインして設定画面へアクセス
まずはPinterestのビジネスアカウントにログインします。
- Pinterestのトップページ右上にある「▼」をクリック
- 「ビジネスハブ」または「設定」を選択
- 左側のメニューから「アカウント設定」または「認証と連携」をクリック
この設定メニューから、外部サービスとの連携を管理することができます。
ステップ2|Instagramを選択して認証を開始
設定画面内の「外部アカウントの接続」または「Instagramアカウントの認証」項目を探します。
- 「Instagramを接続」または「Instagramと連携」をクリック
- 新しいウィンドウが開き、Instagramのログイン画面が表示されます
- 連携したいInstagramアカウントのIDとパスワードを入力し、ログインします
すでにブラウザにログインしている場合は、自動的に認識されることもあります。
ステップ3|アクセス権限の確認と許可
Instagramへのログインが完了すると、Pinterest側がアクセスを求める権限の一覧が表示されます。
ここでは以下のような情報へのアクセスを許可する必要があります。
- Instagramプロフィールの情報(ユーザーネーム、アカウント種別など)
- 投稿コンテンツ(画像やキャプション)
- メディアへのアクセス(投稿履歴、画像の取得)
これらの情報は、PinterestがInstagramの投稿を自動取得・再投稿するために必要なものです。
内容を確認したうえで「許可」または「連携を承認する」をクリックします。
ステップ4|接続完了の確認
連携が成功すると、Pinterestの設定画面にInstagramのアカウント名が表示され、「接続済み」となります。
この状態であれば、Pinterest側からInstagramの投稿を取得し、自動投稿やコンテンツの再利用が可能になります。
認証がうまくいかない場合は、以下をチェックしてみてください。
- Instagramアカウントがプロアカウント(ビジネスまたはクリエイター)であるか
- 複数アカウントを利用していないか(誤接続の原因になる)
- ブラウザのポップアップがブロックされていないか
トラブルがあっても、一度ログアウト・再ログインを試すと解決することが多いです。
認証と接続が完了すれば、次はいよいよInstagramの投稿をPinterestに自動投稿する設定です。
インスタからPinterestへ投稿を自動共有するには?

InstagramとPinterestを連携し、自動で投稿を共有する設定は、SNS運用の効率化に直結する非常に有効な方法です。
この章では、具体的な手順や共有形式、どのようなPinterestボードに連携できるのかといった実用的な観点から詳しく解説していきます。
ステップ1|Pinterest側で投稿先のボードを設定する
次にPinterest側で、投稿を共有したいボード(カテゴリ分けされた投稿の棚)を指定します。
あらかじめPinterest内で自分用のボードを作成しておくと、連携がスムーズになります。

たとえば:
- 「インテリア」用のボード
- 「レシピ」用のボード
- 「ファッション」や「旅行」のジャンル別ボード
自動連携時には、「Instagramで投稿された内容が自動で“ファッション”ボードにピンされる」といった設定が可能です。
ステップ2|効率的なボード設計で効果を最大化
Instagramから自動共有されたピンがPinterest上で埋もれないようにするためには、ボードの整理と戦略的な設計が重要です。
たとえば:
- ジャンルごとにボードを分ける(例:ヘアアレンジ、メイク、ルームツアー)
- ボードごとに検索されやすいタイトルをつける(例:「30代女性のナチュラルメイク術」)
- ボードの説明文にもSEOキーワードを含めておく
このように設計することで、Instagramで投稿した内容がPinterest上でも資産として蓄積され、長期的なアクセスを呼び込むことができます。
インスタとPinterestを連携し、自動で投稿を共有することで、「投稿の効果を2倍に」「運用負担を半分に」することが可能になります。
次章では、この連携がもたらす3つの具体的なメリットについて詳しく掘り下げていきます。
連携による3つのメリットとは?

InstagramとPinterestを連携し、自動で投稿を共有することで得られるメリットは想像以上に大きく、特にSNS運用の効率化と集客効果の最大化において、抜群の効果を発揮します。
ここでは、実際の活用を通して得られる3つの大きなメリットを詳しく解説します。
1. コンテンツの二次活用による露出増加
Instagramに投稿したコンテンツをPinterestでも共有することで、1つのコンテンツを2つの媒体で活かすことができるため、投稿の寿命が格段に延びます。
例えば、Instagramで公開したファッションコーデの画像をPinterestに自動共有すれば、Instagramのフィードでは数日で流れてしまう投稿も、Pinterest上では数か月〜数年単位で再発見される可能性があります。
Pinterestは「保存(=ピン)」されるたびに他のユーザーの目に触れるチャンスが広がるため、1投稿から得られるトラフィックが時間とともに膨らむという大きな利点があります。
2. Pinterestでの検索流入による資産的な集客
Instagramはどちらかというとフォロワー中心の表示に依存するフロー型SNSです。
一方、Pinterestは検索エンジンに近いストック型SNSであり、「キーワード検索」によって投稿が見つけられる仕組みです。
たとえば「簡単お弁当レシピ」や「インスタ映えカフェ」など、検索されやすいキーワードを含む投稿は、Pinterestを通じて何度も見つけられ、拡散されていきます。
さらに、Pinterestの投稿はGoogle画像検索にもヒットしやすいため、Pinterest経由でGoogleからも流入を得られるという、他のSNSにはないSEO効果も期待できます。
つまり、一度作ったInstagram投稿がPinterest経由で“資産化”されていくイメージです。
3. 投稿作業の自動化による時短・運用効率向上
インスタとPinterestの両方に毎回手動で投稿するのは、非常に手間がかかります。
画像の選定、説明文の入力、リンクの設定…それを毎回行っていては、投稿の継続は困難です。
しかし、自動連携を設定すれば、Instagramに投稿するだけでPinterestにも自動共有されるため、作業時間を大幅に削減できます。
これにより、SNS運用にかかる時間とストレスが軽減され、他の業務にリソースを回すことが可能になります。
「継続できるSNS運用」がビジネスやブランディングでは最も重要です。
そのためにも、自動化によって無理なく続けられる体制を整えることが成功のカギとなります。
このように、InstagramとPinterestの連携は「時間効率」「拡散力」「資産構築」の3拍子がそろった強力なSNS戦略です。
次章では、連携時の注意点やよくあるトラブルについても事前に把握し、万全な運用体制を整えるためのポイントを解説します。
Pinterestとインスタの違いを理解して使い分ける

InstagramとPinterestはどちらも「ビジュアル中心のSNS」として知られていますが、その性質や使われ方、集客のアプローチ方法には大きな違いがあります。
これを理解せずに同じように運用してしまうと、効果が半減してしまう可能性もあるため、それぞれの特徴を明確に理解し、目的に応じて使い分ける戦略が重要です。
Instagramは“今”を届けるフロー型SNS
Instagramは主に、「最新の情報」や「リアルタイムな日常」を届けるフロー型(流れる)SNSです。
フォロワー中心の表示設計になっており、基本的には投稿後すぐの数時間〜数日のうちに最も多くのリーチを獲得します。
主な特徴:
- タイムライン形式で新しい投稿が目立つ
- ストーリーズやリールで「日常」「瞬間」を共有
- コメントやDMなどのエンゲージメントを重視
- ハッシュタグによる一時的な発見機会あり
つまり、Instagramはエモーショナルで即時性のあるコンテンツに向いており、日々の更新やファンとの関係づくりに適しています。
Pinterestは“ずっと”届くストック型SNS
一方、Pinterestは投稿が「検索結果」として蓄積され、時間が経っても何度でも見られるストック型SNSです。
ユーザーは何かを探すためにPinterestを開く傾向が強く、「レシピ」「インテリア」「旅行スポット」など、明確な目的を持った検索に対応する投稿が強い傾向にあります。
主な特徴:
- 投稿が検索キーワードで表示される(SEO効果あり)
- 保存(リピン)されることで拡散が広がる
- 投稿の寿命が長く、1年以上アクセスが続くことも
- 情報収集や購入検討に使われやすい
Pinterestは検索と保存を前提としたコンテンツに強く、ブログやEC、サービス紹介など「資産型集客」と非常に相性が良いプラットフォームです。
使い分けのポイント
比較項目 | ||
---|---|---|
投稿寿命 | 数時間〜数日 | 数か月〜数年 |
拡散の仕組み | フォロワー中心+一部発見タブ | 検索+ピン保存による拡散 |
向いている内容 | リアルタイムな出来事・日常 | ノウハウ・まとめ・アイデア・商品情報 |
コンテンツの役割 | エンゲージメントとブランディング | 資産構築と検索経由の集客 |
このように、Instagramは「つながり」と「ブランドづくり」に強く、Pinterestは「検索される情報資産」として活用することで、それぞれの役割を明確に分けて運用することが成功のカギになります。
たとえば:
- Instagramで世界観や魅力を発信し
- Pinterestで詳細情報や解説記事に誘導する
といったクロス活用が非常に効果的です。
活用事例に学ぶ SNS集客の成功パターン

InstagramとPinterestの連携をうまく活用しているアカウントの共通点は、「一貫したビジュアル戦略」と「目的に応じた使い分け」ができていることです。
この章では、実際に成果を上げている個人や企業の事例を紹介し、あなたのSNS運用に活かせるヒントを提供します。
1. 美容系インフルエンサー|ビジュアル重視でPinterest検索を攻略
都内在住の美容インフルエンサーAさんは、Instagramで日々メイクやスキンケアの写真・リールを投稿しています。
その一方で、Pinterestにも同じ画像や加工バージョンを定期的に投稿し、「30代向けナチュラルメイク」「乾燥肌対策」など検索に強いキーワードをタイトルやボードに活用しています。
その結果、Pinterest経由で自身のブログや商品紹介ページへのアクセスが増加し、インスタのフォロワーが増えるという“相乗効果”を実感しているそうです。
ポイント:
- インスタの投稿をPinterestで「再活用」して長期露出
- 美容系キーワードをしっかりとボード・ピンに反映
- ビジュアルに統一感を持たせ、ブランド力を強化
2. ライフスタイル系企業|投稿の自動化でSNS運用を効率化
北欧インテリア雑貨を扱うオンラインショップB社では、Instagramを中心にビジュアルマーケティングを行っていましたが、運用の負担が大きくなってきたことをきっかけに、Pinterestとの自動連携を導入しました。
Instagramに投稿するたびに、Zapierを使ってPinterestの各カテゴリボードに自動でピンが追加される仕組みを構築。
これにより、投稿の手間を減らしながら長期的な検索流入を確保できるようになりました。
ポイント:
- 商品画像をInstagramとPinterest両方に展開
- ボードは「リビング」「寝室」「キッチン」など用途別に設計
- 投稿を自動化し、社内の運用負担を大幅に軽減
3. ハンドメイド作家|作品の魅力を“ストック型”で発信
アクセサリー作家Cさんは、Instagramでフォロワーとのコミュニケーションを重視した投稿を行っていますが、作品の「ギャラリー」としてPinterestを併用しています。
新作をInstagramで紹介した後、それをPinterestに整理して投稿し、Pinterestからの検索流入でECサイトへのアクセスを獲得。
ファン層とはInstagramで交流し、新規顧客はPinterestで獲得するという、目的別運用が成功しています。
ポイント:
- Instagram=コミュニティ育成、Pinterest=集客導線
- 商品名や素材名などの検索キーワードを明記
- ピンに商品リンクを設定して購入につなげる
このように、InstagramとPinterestの連携を活かすことで、「見せる」「伝える」「集める」というSNSの基本機能を最大限に引き出すことが可能になります。
自分のビジネスや活動スタイルに合った方法で組み合わせることが、成功の近道です。
まとめ|PinterestとInstagramの連携で“ながく・広く”届けよう

InstagramとPinterestは、どちらもビジュアルを中心とした強力なSNSツールですが、それぞれの性質は大きく異なります。
Instagramは「今」を届けるフロー型SNS、Pinterestは「ずっと見られる」ストック型SNS。
この2つを戦略的に連携させることで、投稿コンテンツの効果を何倍にも広げることが可能です。
本記事では、以下のような観点から両者の連携について詳しく解説してきました。
- アカウントの基本設定と連携手順
- InstagramからPinterestへの自動投稿方法
- 二次活用による露出の最大化
- Pinterestを使った検索型集客の強み
- 投稿作業の自動化による時短効果
- 注意点や連携における落とし穴
- 実際の活用事例による成功のヒント
- InstagramとPinterestの違いと使い分け方
このように、インスタとPinterestの連携は、ただ「2つのSNSを繋ぐ」だけではありません。
それぞれの特性を活かすことで、短期的な反応(いいね・保存)と、長期的な検索流入(ピン・SEO流入)を両立させる“ハイブリッド集客”が実現できるのです。
特に、コンテンツを1から作る時間が取れない方や、SNS運用のリソースに限りがある個人・小規模チームにとって、同じ投稿を複数のプラットフォームで最大限に活かす戦略は非常に有効です。
まだ連携設定をしていない方は、ぜひこの記事を参考に、まずはアカウント設定から始めてみてください。
ZapierやIFTTTなどの外部ツールを活用すれば、専門知識がなくても自動投稿が可能です。
「届けたい情報を、より長く、より広く」伝えるために。
インスタとPinterestの連携は、あなたのSNS運用における“第二の投稿者”となって、継続的な集客とファン獲得を支えてくれるはずです。
今すぐ設定を始めて、“ながく・広く”届くSNS戦略を、あなたの手に。
ただ・・・
まだまだSNSで収益化する方法についてお伝えしたいことがたくさんあります。
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