※本記事はプロモーションが含まれています。
「暴落に強い銘柄」は、本当に暴落のときに値下がりが小さかったのでしょうか。実際に起きた2つの急落で、業種や銘柄ごとの下落率を株価データから計算し直しました。2026年9月30日時点で押さえたいのは次の点です。
- 2024年8月5日、日経平均株価は1日で4,451円(12.4%)下がった。この日、医薬品の業種ETFは0.4%安、KDDIは2.1%安にとどまった
- 米国が相互関税を発表した2025年4月2日から4月8日までに、S&P500は12.1%下がった。同じ期間、ジョンソン・エンド・ジョンソンは3.5%安、マクドナルドは3.8%安、コカ・コーラは4.1%安だった
- 一方、以前この記事で「暴落に強い」と紹介した東京鐵鋼・クレディセゾン・オカムラは、2024年8月5日に13〜20%下がり、日経平均より下げが大きかった。訂正します
- ディフェンシブ株も下がらないわけではない。下げが小さくなりやすいだけで、分散と現金の準備が前提

暴落に強い銘柄の特徴
| 特徴 | 理由 | 業種の例 |
|---|---|---|
| 景気に左右されにくい | 不景気でも売上が大きく減らない | 医薬品、食品、通信、電力・ガス、生活必需品 |
| 配当が安定している | 株価が下がっても配当を受け取りながら待てる | 連続増配の大型株 |
| 財務が健全 | 借入が少なく、不況でも事業を続けられる | 自己資本比率が高い会社 |
こうした業種・銘柄は「ディフェンシブ」と呼ばれます。反対に、半導体、銀行、自動車、機械などは景気や金利の影響を受けやすく、急落のときに下げが大きくなりやすい傾向があります。
2024年8月5日の急落で、日本株はどれだけ下がったか

2024年8月5日、日経平均株価は3万1,458円で取引を終え、前の営業日(8月2日)より4,451円(12.4%)下がりました。下げ幅は過去最大です。この日の業種別ETFと主な銘柄の下落率は次のとおりです。
| 業種・銘柄 | 8月5日の下落率 |
|---|---|
| 医薬品(NEXT FUNDS TOPIX-17 医薬品ETF) | -0.4% |
| KDDI(9433) | -2.1% |
| NTT(9432) | -5.2% |
| 花王(4452) | -5.9% |
| 食品(NEXT FUNDS TOPIX-17 食品ETF) | -6.2% |
| 武田薬品工業(4502) | -6.8% |
| 情報通信・サービスその他(同ETF) | -7.8% |
| 電力・ガス(同ETF) | -9.5% |
| TOPIX(NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信) | -10.8% |
| 日経平均株価 | -12.4% |
| 東京鐵鋼(5445) | -13.2% |
| トヨタ自動車(7203) | -13.7% |
| クレディセゾン(8253) | -15.0% |
| 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) | -17.8% |
| 東京エレクトロン(8035) | -18.5% |
| オカムラ(7994) | -20.3% |
| 銀行(NEXT FUNDS TOPIX-17 銀行ETF) | -20.3% |
8月2日と8月5日の終値から計算しました(Yahoo!ファイナンスの株価データ)。医薬品・通信・食品は下げが小さく、銀行・半導体・自動車は大きく下がりました。なお、日経平均は翌日の8月6日に3,217円(10.2%)上がり、急落の翌日に大きく戻っています。
2025年4月の急落で、米国株はどれだけ下がったか

米国が相互関税を発表した2025年4月2日の終値から、4月8日の終値までの下落率です。
| 業種・銘柄 | 下落率 |
|---|---|
| ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) | -3.5% |
| マクドナルド(MCD) | -3.8% |
| コカ・コーラ(KO) | -4.1% |
| 生活必需品セクターETF(XLP) | -6.4% |
| P&G(PG) | -6.6% |
| ヘルスケアセクターETF(XLV) | -7.8% |
| 公益事業セクターETF(XLU) | -8.0% |
| ウォルマート(WMT) | -8.9% |
| S&P500 | -12.1% |
| NVIDIA(NVDA) | -12.8% |
| テクノロジーセクターETF(XLK) | -14.2% |
| Apple(AAPL) | -23.0% |
S&P500はその後、4月9日に1日で9.5%上がり、2025年6月27日には2月19日の高値を上回りました。ディフェンシブ株は下げが小さかった一方、急落後の戻りでは値動きの大きい株のほうが上がりやすいこともあります。
ディフェンシブ株でも注意したいこと

- 下がらないわけではない。2024年8月5日には、花王や武田薬品も6%前後下がった
- 上昇相場では出遅れやすい。値動きが小さいぶん、相場全体が大きく上がる時期には置いていかれることがある
- 配当利回りだけで選ばない。利回りが高いのは、業績の悪化で株価が下がったからかもしれない
- 1社や1業種に集中しない。ディフェンシブ株だけでなく、業種や国を分ける
配当を増やし続けている会社の選び方は増配株の選び方、長期保有向きの大型株は億万長者が長期保有したい株にまとめています。
個人投資家ができる暴落への備え

- 生活防衛資金を現金で持つ。暴落のときに生活費のために株を売らずに済む
- 株の一部をディフェンシブ株にする。全体の下げを小さくできることがある
- 積立を続ける。下がったときにも同じ金額で買うと、多くの口数を買える
- 売るルールを先に決める。急落した日に慌てて売ると、翌日の戻りを逃すことがある
過去の暴落の歴史は過去の株価大暴落の歴史、NISAで暴落が来たときの考え方はNISAで株価が暴落したらどうする?で解説しています。
よくある質問
暴落に強い銘柄はどれですか
過去の急落では、医薬品、通信、食品、生活必需品などの業種の下げが小さい傾向がありました。2024年8月5日にはKDDIが2.1%安、2025年4月の急落ではジョンソン・エンド・ジョンソンが3.5%安でした。ただし、次の暴落でも同じになるとは限りません。
暴落のときは売ったほうがよいですか
生活に必要なお金を投資に回していなければ、慌てて売る必要はありません。2024年8月5日の急落の翌日には日経平均が10.2%上がり、2025年4月の急落後もS&P500は約2か月半で高値を取り戻しました。
高配当株は暴落に強いですか
高配当株でも、銀行や商社など景気の影響を受けやすい業種は大きく下がることがあります。2024年8月5日には三菱UFJフィナンシャル・グループが17.8%下がりました。配当利回りの高さと、暴落に強いかどうかは別です。
ETFで暴落に備えることはできますか
生活必需品やヘルスケアのセクターETFは、2025年4月の急落でS&P500より下げが小さくなりました。ただし1つの業種に集中するので、全体の一部にとどめます。
暴落はいつ来ますか
予測はできません。いつ来てもよいように、生活防衛資金と分散を先に整えておくことが大切です。
まとめ
- 2024年8月5日の急落では、医薬品(-0.4%)やKDDI(-2.1%)の下げが小さかった
- 2025年4月の急落では、ジョンソン・エンド・ジョンソンやマクドナルド、コカ・コーラの下げが小さかった
- 以前紹介した東京鐵鋼・クレディセゾン・オカムラは、実際には日経平均より大きく下がった
- ディフェンシブ株も下がる。分散と現金の準備が前提
米国株をアプリで調べて買いたい人は、moomoo証券も使えます。moomooアプリで株主優待を調べる方法は株主優待情報を網羅した神アプリ、NISAの証券会社は新NISAのおすすめ口座を参考にしてください。




