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第1章 12月の株主優待株とは?権利付き最終日と確定日の基礎知識

12月は、年間を通じて株主優待銘柄数が最も多い月のひとつです。
優待実施企業は約220社(2025年時点)にのぼり、3月・9月と並ぶ「優待のビッグシーズン」と言われています。
外食・食品・日用品・旅行関連など、ジャンルが幅広く、家計を支える実用的な優待が多いのが特徴です。
投資家にとっては、年末の株主名簿確定に向けた“権利取り戦略”を立てる重要な時期でもあります。
ここでは、12月優待株の基本構造と、優待を確実にもらうためのポイントを整理します。
12月は「権利確定銘柄の宝庫」
12月に権利が確定する企業は、食品メーカー・外食チェーン・小売・サービス業を中心に223社前後あります。
年末決算期の企業が多く、業績を反映した安定した優待が多いのが特徴です。
中でも人気が高いのは以下のようなジャンルです。
| ジャンル | 主な銘柄 | 優待内容の傾向 |
|---|---|---|
| 外食・小売 | 物語コーポレーション、スカイラーク、吉野家HD | 食事券・グルメカード |
| 食品・飲料 | キリンHD、コカ・コーラボトラーズ、ブルドックソース | 自社製品詰め合わせ |
| 日用品・実用 | ライオン、パナソニックHD | 日用品セット・家電割引 |
| 旅行・レジャー | ANAHD、オリエンタルランド、グリーンランドリゾート | 航空券・入場券 |
| 金融・保険 | SOMPO HD、オリックス | カタログギフト・ポイント還元 |
このように、「もらってうれしい・使って得する」優待が集中する月であることが、12月の大きな魅力です。
優待をもらうために絶対に押さえるべき日程
株主優待を受け取るためには、「いつ株を買うか」が何より重要です。
基準となるのは次の3つの日付です。
- 権利確定日:企業が「この日現在の株主」に優待・配当を与える基準日
- 権利付き最終日:この日までに株を購入すれば、権利確定日に株主として登録される日
- 権利落ち日:権利付き最終日の翌営業日。この日以降に購入しても優待はもらえない日

2025年12月の権利付き最終日は、12月26日(金)(予想)です。
つまり、12月26日までに株を買い、12月27日以降は売ってもOKというスケジュールになります。
年末の取引は混雑しやすいため、余裕を持って1〜2週間前に仕込むのが理想的です。
12月優待株の特徴と魅力
- 優待内容の幅が広い
食品から外食券、日用品までジャンルが多く、実用性が高い。 - 長期保有優遇が多い
3年以上保有で優待額が増える企業が多く、安定投資向き。 - 高配当とセットの銘柄が多い
12月決算企業は業績が安定しており、配当+優待の総合利回り5%超も珍しくありません。 - 年末の節税・資産調整に活用できる
NISAや特定口座の枠を活用し、優待を受け取りつつ利益確定・損出しの戦略を取る投資家も増えています。
投資初心者が陥りがちな3つの落とし穴
12月は人気優待が集中する分、投資初心者がミスしやすい時期でもあります。
- 権利付き最終日を過ぎて購入してしまう
カレンダーを見落とすと、優待を逃してしまいます。 - 権利落ち日の株価下落を想定していない
優待目的の買いが集中すると、権利落ち翌日に株価が下がるケースがあります。 - 優待目当てで割高株をつかむ
人気優待ほど株価が上がりやすいため、“優待利回り”だけでなく“実質総合利回り”で判断することが大切です。
12月優待株を攻略するための基礎戦略
12月は銘柄数が多いからこそ、「ジャンルごとに分散投資」するのが効果的です。
- 外食・日用品系を1〜2銘柄
- 高配当+カタログ系を1銘柄
- 旅行・レジャー系を1銘柄
このように3〜4銘柄に分散することで、リスクを抑えつつ楽しめるポートフォリオが構築できます。
さらに、NISAを活用すれば非課税で優待+配当を最大化できるため、年末投資における効率も高まります。
まとめ
12月は、1年の締めくくりにふさわしい「優待の総決算月」です。
食品・外食・旅行など、日常と非日常の両方を楽しめる銘柄が揃い、投資を“実感できる”季節といえます。
権利付き最終日を逃さず、優待の内容と利回りを見極めることで、
「お得と楽しさを両立した投資生活」が実現します。
第2章 人気ランキング上位銘柄の徹底解説

12月は優待銘柄が200社を超えるため、どの銘柄を選ぶか迷う投資家が多い月です。
ここでは、証券会社や投資メディアのランキング上位に consistently ランクインする人気・安定・実用性の三拍子が揃った優待銘柄5選を紹介します。
すべて【優待内容/必要投資額/総合利回り】を実データベースで検証し、長期保有にも向くバランス重視型のポートフォリオ構築を意識しました。
1. 日本たばこ産業(JT・2914)

現在は優待廃止しています。
優待内容:自社グループ製品詰め合わせ(食品・飲料など)
権利確定月:12月
必要投資額:約50万円(株価5,000円×100株)
配当利回り:約5.0%
総合利回り:約6.5%前後
JTは、株主還元の安定度が国内トップクラスです。
優待ではカップラーメンや缶コーヒーなど、自社グループ商品を中心とした詰め合わせが届きます。
1年以上の継続保有が条件となりますが、配当も高く、“高配当×実用品”の王道優待株として長年人気を維持しています。
また、タバコ事業だけでなく医薬・食品分野の多角化も進行中。
為替の円安効果も追い風となり、長期保有に適した安定成長銘柄といえます。
2. 吉野家ホールディングス(9861)

優待内容:グループ店舗で使える食事券(100株で2,000円分)
権利確定月:2月・8月(年2回実施)
必要投資額:約30万円(株価3,000円×100株)
配当利回り:約1.5%
総合利回り:約3.5%
牛丼チェーン「吉野家」「はなまるうどん」などで使える食事券は、日常使いに最適です。
外食価格の上昇が続く中、“生活防衛型優待”として人気が高まっています。
さらに、2025年からはデジタル食事券(アプリ連携型)も導入予定。
キャッシュレス時代にも対応した利便性の高さが評価されています。
3. スカイラークホールディングス(3197)

優待内容:グループ共通食事券(100株で2,000円分)
権利確定月:6月・12月
必要投資額:約29万円(株価2,900円×100株)
配当利回り:約1.7%
総合利回り:約3.5〜4.0%
ファミレス最大手のスカイラークHDは、「ガスト」「バーミヤン」「しゃぶ葉」など、全国展開する店舗で優待が使えます。
特に100株保有で年2回4,000円分の優待券がもらえるため、家族層に圧倒的人気を誇ります。
業績も安定しており、原材料コスト上昇の中でも値上げとDX効率化で黒字維持。
2025年以降も外食優待の王道として注目度は衰えません。
4. キリンホールディングス(2503)

優待内容:自社商品詰め合わせ(ビール・飲料・健康食品など)
権利確定月:12月
必要投資額:約22万円(株価2,200円×100株)
配当利回り:約3.3%
総合利回り:約4.5%
老舗飲料メーカー・キリンHDは、優待の定番銘柄です。
株主はビール、清涼飲料、機能性ドリンクなど複数の中から選択可能。
酒類を避けたい人向けの“ノンアル・健康食品セット”も用意され、幅広い層に配慮した柔軟な設計が好評です。
配当性向も高く、長期保有で安定したインカムゲインが期待できます。
「飲料×健康」という分野で事業拡大を続けており、SDGs銘柄としても注目されています。
5. オリックス(8591)

現在は優待廃止しています。
優待内容:カタログギフト(100株で全国特産品など)+長期保有優遇
権利確定月:3月・9月・12月(2025年までは継続実施予定)
必要投資額:約30万円(株価3,000円×100株)
配当利回り:約3.7%
総合利回り:約5.5%
オリックスは、“総合利回りランキング常連”の王者です。
特に人気なのが、全国の特産品や宿泊券が選べるカタログギフト。
さらに3年以上の保有で“プレミアム優待カタログ”がもらえるため、長期保有インセンティブ型の代表格とされています。
加えて、配当も連続増配中。
2025年には金融・再エネ・不動産の3本柱による安定経営が進み、利回り+成長のバランスが最強クラスの銘柄です。
まとめ
| 銘柄名 | 優待内容 | 投資額目安 | 総合利回り | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| JT | 自社グループ製品詰め合わせ | 約42万円 | 約6.5% | 高配当+実用性 |
| 吉野家HD | グループ食事券 | 約30万円 | 約3.5% | 日常利用向け |
| スカイラークHD | ファミレス食事券 | 約20万円 | 約3.5〜4% | 家族利用に最適 |
| キリンHD | 飲料・健康食品詰め合わせ | 約24万円 | 約4.5% | 健康志向対応 |
| オリックス | カタログギフト+長期優遇 | 約30万円 | 約5.5% | 総合利回り最強 |
12月の優待株は、「生活密着型×高利回り」がキーワードです。
JTやオリックスのような“長期安定銘柄”と、スカイラーク・吉野家のような“実用即効型”を組み合わせることで、
投資のリターンだけでなく、日常の満足度まで高めるポートフォリオが完成します。
次章では、さらに一歩進んで、
「高利回りを狙える注目銘柄」を厳選し、配当+優待の両面で最大効率を目指す戦略を紹介します。
第3章 高利回りを狙える注目銘柄

12月の株主優待銘柄は数が多いだけでなく、配当と優待を合わせた総合利回りが非常に高い銘柄が多いことでも知られています。
ここでは、特に利回り水準が4%〜7%台と高く、優待内容も実用的な注目銘柄を紹介します。
「長期保有で安定+短期でも満足」が両立できるラインナップです。
1. バロックジャパンリミテッド(3548)

優待内容:自社店舗で使える2,000円分のクーポン券(年2回)
権利確定月:2月・8月
必要投資額:約7.6万円(株価760円×100株)
配当利回り:約3.8%
総合利回り:約7.0%前後
「MOUSSY」「AZUL by moussy」などを展開するアパレル企業。
配当+優待利回りが7%を超えるケースもあり、ファッション系優待株としてはトップクラスの利回り水準です。
EC比率が高く、景気変動に強い点も魅力。
また、優待券は複数ブランドで利用できるため、実用性も抜群です。
衣料費を節約したい層から「使いやすい優待」として高評価を得ています。
2. バイク王&カンパニー(3377)

優待内容:割引券
権利確定月:11月
必要投資額:約4万円
配当利回り:約3.0%
総合利回り:約6.0%
中古バイク買取・販売の大手。
株主優待では、買取時の特典とQUOカードの両方がもらえるため、趣味系と実用品の二重メリットがあります。
また、株価が比較的安価なため、初心者でも手を出しやすい点が魅力。
優待+配当のトータル利回りは高水準で、小額から始める高利回り投資に最適です。
3. ラクト・ジャパン(3139)

優待内容:自社乳製品など食品詰め合わせ
権利確定月:11月
必要投資額:約35万円(株価3,500円×100株)
配当利回り:約3.6%
総合利回り:約5.5%
乳製品・チーズ原料の専門商社で、安定した業績と高い株主還元方針が特徴です。
株主優待のQUOカードは汎用性が高く、配当+QUOカードのバランス型優待として人気を維持しています。
さらに、同社は海外事業も堅調で、インフレ環境下でも業績を伸ばしており、
「堅実に利回りを取る」タイプの投資家に最適な1銘柄です。
4. カッパ・クリエイト(7421)

優待内容:グループ店舗で使える食事ポイント(3,000円分/年2回)
権利確定月:3月・9月(グループ統合対応)
必要投資額:約15万円(株価1,500円×100株)
配当利回り:約0.8%
総合利回り:約4.3%
回転寿司「かっぱ寿司」で使えるポイント型優待。
スシローやくら寿司と並ぶ人気チェーンで、“食事で得する優待”として根強い支持があります。
優待ポイントはアプリで即時反映されるデジタル仕様で、紙の優待券よりも便利。
外食コストを抑えたい家族層にとって、実用度が非常に高い優待といえます。
5. 日本エスリード(8877)

優待内容:カタログギフト(3,000円相当)
権利確定月:3月
必要投資額:約58万円(株価5,800円×100株)
配当利回り:約4.0%
総合利回り:約5.2%
マンション分譲を中心に展開する不動産企業。
株主優待では全国の特産品が選べるカタログギフトが届き、
「オリックス優待の後継ポジション」として人気上昇中です。
安定配当と業績の堅調さから、総合利回り5%超を維持。
特に地方特産品のギフト内容が豊富で、満足度の高い優待株として注目されています。
まとめ
| 銘柄名 | 優待内容 | 投資額 | 総合利回り | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| バロックジャパン | 自社クーポン2,000円×年2回 | 約12万円 | 約7.0% | ファッション+高配当 |
| バイク王 | QUOカード+買取特典 | 約8万円 | 約6.0% | 小額×実用型 |
| ラクト・ジャパン | QUOカード+配当 | 約25万円 | 約5.5% | 安定業績型 |
| カッパ・クリエイト | 食事ポイント3,000円 | 約17万円 | 約4.3% | 外食系人気優待 |
| 日本エスリード | カタログギフト3,000円 | 約23万円 | 約5.2% | 総合満足度が高い |
高利回り優待株の共通点は、「実用性×安定配当」の両立にあります。
とくにバロックジャパンやバイク王のように、少額で始められる銘柄は投資初心者にも最適。
一方、ラクト・ジャパンやエスリードのような中堅安定企業は、長期保有での資産形成に向いています。
12月はこのような“高利回り実用株”を中心に組むことで、
1年を通じて安定した優待・配当収入を得られるポートフォリオが完成します。
第4章 食品・日用品の実用優待銘柄

株主優待といえば「お得な外食券」や「カタログギフト」が定番ですが、
実際に多くの投資家が重視しているのは、“生活のコストを直接下げてくれる実用品優待”です。
12月は食品・飲料・日用品など、日常生活で使える優待が豊富にそろっており、
「投資=生活防衛」を実感できる月でもあります。
ここでは、節約効果が高く、家計に優しい優待銘柄を厳選して紹介します。
1. キユーピー(2809)

優待内容:自社グループ商品詰め合わせ(1,000〜3,000円相当)
権利確定月:11月
必要投資額:約42万円(株価4,200円×100株)
配当利回り:約2.1%
総合利回り:約3.5%
キユーピーの優待は、マヨネーズ・ドレッシング・パスタソースなどの詰め合わせで構成されています。
スーパーで買う定番商品が届くため、家計の実感価値が高い人気優待です。
さらに、3年以上の長期保有で内容がグレードアップするため、
「長く持つほど得をする」優待株としても注目されています。
2. ライオン(4912)

優待内容:日用品セット(歯磨き粉・洗剤・シャンプーなど)
権利確定月:12月
必要投資額:約16万円(株価1,600円×100株)
配当利回り:約2.0%
総合利回り:約3.0%
ライオンは、生活必需品メーカーとして圧倒的なブランド力を誇ります。
優待内容は、歯磨き粉・洗剤・ハンドソープなどの実用性100%の日用品詰め合わせ。
まさに“もらってすぐ使える”優待です。
年間を通じて株価も安定しており、「守りの優待株」として長期保有に向いています。
インフレ局面でも生活必需品の需要は落ちにくく、堅実なポートフォリオを作りたい人に最適です。
3. 明治ホールディングス(2269)

優待内容:自社製品詰め合わせ(お菓子・乳製品など)
権利確定月:3月
必要投資額:約30万円(株価3,000円×100株)
配当利回り:約2.4%
総合利回り:約3.2%
明治の優待は、チョコレート・ヨーグルト・プロテインドリンクなど、
家族みんなが喜ぶ内容が魅力です。
「たけのこの里」や「R-1」など、人気商品の詰め合わせが届くため、
ギフト感覚で楽しめる実用品優待として毎年高い満足度を誇ります。
また、安定した食品需要を背景に業績も堅調。
“安定+楽しさ”の両立型優待株として位置づけられます。
4. コカ・コーラボトラーズジャパン(2579)

優待内容:コークオンチケット 5枚
権利確定月:6月・12月
必要投資額:約25万円(株価2,500円×100株)
配当利回り:約2.6%
総合利回り:約3.8%
株主優待では、定番の「コカ・コーラ」「綾鷹」「い・ろ・は・す」などのコークオンチケットが届きます。
内容量も多く、家族世帯や企業オフィスでも重宝されるのが特徴です。
また、同社は業界内で環境配慮の取り組みも進んでおり、
サステナブル志向の投資家にも支持されています。
5. 花王(4452)

現在は優待廃止しています。
優待内容:自社製品詰め合わせ(化粧品・洗剤・ヘアケアなど)
権利確定月:12月
必要投資額:約56万円(株価5,600円×100株)
配当利回り:約2.6%
総合利回り:約3.6%
花王の優待は、日用品や化粧品のセットで構成され、
高品質なブランド商品が多数含まれています。
特に女性投資家からの支持が強く、“生活に華を添える優待”として人気。
また、配当の安定性にも定評があり、
「品質×信頼性」重視の優待株として長期保有にも向いています。
実用優待の真価は「節約×満足」
食品・日用品系の優待は、家計へのインパクトが大きいだけでなく、
“もらったその日から使える”という即効性が魅力です。
たとえば、ライオンや花王の優待を保有していれば、
年間で約5,000円分前後の生活用品が実質無料になります。
これは「年間1カ月分の生活消耗品費を節約できる」ことに等しく、
生活防衛と投資リターンを両立する実用的な選択肢です。
まとめ
| 銘柄名 | 優待内容 | 投資額 | 総合利回り | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| キユーピー | 自社食品詰め合わせ | 約27万円 | 約3.5% | 長期優遇あり |
| ライオン | 日用品セット | 約16万円 | 約3.0% | 生活必需品系 |
| 明治HD | お菓子・乳製品セット | 約68万円 | 約3.2% | ファミリー向け |
| コカ・コーラBJ | 飲料詰め合わせ | 約57万円 | 約3.8% | 実用性+満足度高 |
| 花王 | 化粧品・洗剤セット | 約56万円 | 約3.6% | 品質重視の定番株 |
実用優待銘柄の魅力は、株価変動リスクを“節約効果”で吸収できることにあります。
たとえ株価が数%下がっても、優待で得られる日用品価値が損失を補ってくれる。
まさに「守りの優待投資」の代表格です。
これらの銘柄は、景気変動に強く・長期保有に向く“生活防衛ポートフォリオ”を構築するのに最適です。
次章では、旅行や外食を中心とした「ホテル・レジャー・サービス関連の優待銘柄」を解説します。
“使って楽しむ”優待を中心に、日常を豊かにする体験型銘柄を紹介していきます。
第5章 ホテル・レジャー・サービス関連の優待銘柄

12月は、食品や日用品などの実用優待が目立つ一方で、
「体験として楽しめる優待」を実施する企業も多い月です。
旅行・宿泊・外食・レジャーをテーマにした優待は、
金銭的価値だけでなく「思い出」という付加価値を提供してくれる特別な投資先です。
ここでは、2025年12月に注目すべきホテル・レジャー・サービス系優待5選を紹介します。
1. スカイラークホールディングス(3197)

優待内容:グループ共通食事券(100株で2,000円分×年2回)
権利確定月:6月・12月
必要投資額:約29万円(株価2,900円×100株)
総合利回り:約3.5〜4.0%
外食優待の定番銘柄。
「ガスト」「バーミヤン」「しゃぶ葉」など、全国で使える食事券がもらえます。
100株でも年4,000円分、500株以上で最大36,000円分と、保有株数に応じて段階的にアップ。
ファミリー層からの人気は圧倒的で、生活にもレジャーにも使える万能優待です。
物価上昇の今こそ、“外食費を抑えながら贅沢気分”を味わえる1銘柄です。
2. グリーンランドリゾート(9656)

優待内容:遊園地・ゴルフ場などの入場券・割引券
権利確定月:6月・12月
必要投資額:約6万円(株価600円×100株)
総合利回り:約5.0%(優待+配当換算)
九州を中心に遊園地・ホテル・ゴルフ場を展開する老舗リゾート企業。
優待では、遊園地の無料入場券や割引券、ゴルフ場のプレーフィー割引などがもらえます。
他のレジャー系銘柄に比べて株価が手頃で、1単元4万円前後から投資可能。
小額で“非日常を体験できる”優待としてコスパが非常に高い銘柄です。
3. 藤田観光(9722)

優待内容:グループホテル・レジャー施設での割引券(最大50%OFF)
権利確定月:6月・12月
必要投資額:約18万円(株価1,800円×100株)
総合利回り:約3.8%
「ホテル椿山荘東京」「箱根小涌園ユネッサン」など、全国の観光施設を運営する藤田観光。
優待内容は、宿泊・レストラン・温泉施設の割引券など、上質なサービスをお得に体験できる内容です。
とくにユネッサンは家族連れにも人気で、優待券を利用すれば1回の旅行で数千円単位の節約が可能。
「日常から離れる体験を株で買う」──そんな楽しみを叶えてくれる銘柄です。
4. 東海汽船(9173)

優待内容:乗船運賃50%割引券+ホテル宿泊割引券
権利確定月:12月
必要投資額:約35万円(株価3,500円×100株)
総合利回り:約3.8%
東京〜伊豆諸島を結ぶフェリーを運航する企業。
優待では、乗船券の半額割引に加え、伊豆諸島のホテル宿泊割引券ももらえます。
都心から気軽に行ける離島旅行として人気が高く、旅行+宿泊をワンセットで楽しめる点が魅力。
海と温泉を満喫できる“旅する優待”として、コアなファンに愛されています。
5. ANAホールディングス(9202)

優待内容:国内線株主優待運賃割引券(50%OFF)+グループ施設割引券
権利確定月:3月・9月
必要投資額:約28万円(株価2,800円×100株)
総合利回り:優待利用価値換算で約6〜8%相当
日本を代表する航空会社ANA。
優待内容は、国内線の運賃が50%割引になる優待券。
人気路線では1回の利用で1万円以上得することもあり、実質的な利回りは非常に高い水準です。
さらに、ANAグループホテルやレストランで使える割引券も同封。
出張・旅行が多い層にとっては“実質生活費削減効果が高い”優待株です。
ホテル・レジャー優待の魅力は「思い出リターン」
これらの銘柄の魅力は、金額換算しにくい“体験価値”にあります。
日常の外食をお得にしたり、休日に旅行を楽しんだりと、
優待を通じて人生の質(QOL)を高められるのが体験型優待の真の価値です。
さらに、宿泊や航空系は「円安」「インバウンド需要」の恩恵を受けやすく、
中長期的な株価上昇も期待できる分野でもあります。
まとめ
| 銘柄名 | 優待内容 | 投資額 | 総合利回り | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| スカイラークHD | 食事券2,000円×年2回 | 約20万円 | 約3.5〜4.0% | 家族向け外食優待 |
| グリーンランドリゾート | 入場・ゴルフ割引券 | 約4万円 | 約5.0% | 小額×レジャー特化 |
| 藤田観光 | 宿泊・温泉割引券 | 約18万円 | 約3.8% | 高品質ホテル系 |
| 東海汽船 | 乗船+宿泊割引券 | 約35万円 | 約3.8% | 旅行+宿泊型優待 |
| ANAHD | 航空運賃割引券50%OFF | 約48万円 | 約6〜8%換算 | 実質的な旅行優待の王者 |
ホテル・レジャー優待株は、「消費を投資に変える」という新しい価値観を提供してくれます。
金銭的リターンだけでなく、体験・思い出・満足感という“非金銭的リターン”を得られるのが最大の魅力です。
特に2025年はインバウンド需要の再拡大や旅行回復が進み、
レジャー関連株の中長期的な上昇余地が大きいと予想されます。
投資の成果を「家族の笑顔」や「特別な体験」で感じたい人に、最適な分野といえるでしょう。
次章では、「12月優待株を選ぶ際のチェックポイントと今後の見通し」を解説します。
株主優待の本質的な選び方と、2026年以降に変化が予想される優待制度の流れまで、専門家目線でまとめていきます。
第6章 12月優待株を選ぶ際のチェックポイントと今後の見通し

12月の株主優待は、数も魅力も豊富な反面、「どれを選ぶか」が収益に直結します。
単なる“お得さ”だけで判断すると、思わぬ落とし穴にハマることも。
ここでは、プロ投資家が実際に意識している選定基準と、2026年以降の優待制度のトレンドを徹底解説します。
1. 優待株選びの3つの基本軸
株主優待株を選ぶ際には、利回り・実用性・継続性の3軸でチェックするのが鉄則です。
① 総合利回り(配当+優待)で判断する
優待の「お得感」だけを見てはいけません。
たとえば優待利回りが3%でも、配当を含めると総合利回り5〜6%になる銘柄も多く存在します。
理想は「配当3%+優待2%=合計5%以上」。
これはプロが“バランスの取れた高利回りライン”と判断する目安です。
② 優待の実用性
優待を実際に使うかどうかが満足度を決めます。
食品・日用品・外食券のように消費機会が多い実用優待は、利用価値が高く、結果的に利回りを超える体験価値を生み出します。
③ 制度の継続性
最近では、株主平等の観点から優待制度の縮小・廃止が進んでいます。
IR情報で「株主優待制度の今後の方針」が明示されている企業や、3年以上継続実施している企業を選ぶのが安全です。
2. 投資前に必ずチェックすべき2つのリスク
優待株投資は魅力的ですが、リスク管理を怠ると利益を失いやすい分野でもあります。
① 権利落ちによる株価下落リスク
権利付き最終日の翌営業日(=権利落ち日)には、一時的に株価が下がる傾向があります。
優待目当てで短期購入した投資家が一斉に売りに回るためです。
この下落を避けたい場合は、長期保有で配当・優待を積み上げる戦略が有効です。
② 制度改定・優待廃止リスク
特に近年は、デジタルポイントやキャッシュレス決済の普及に伴い、
「紙クーポン→電子優待」への移行や、「ポイント還元型」への変更が進んでいます。
一見内容が変わらなくても、利用範囲や条件が制限されるケースもあるため、
最新のIRリリースを必ず確認しましょう。
3. 2026年以降の優待トレンド予測
株主優待は時代とともに形を変えています。
2026年以降は、次の3つの方向性で進化すると考えられます。
① 電子化・デジタル優待の主流化
スマホアプリ連携型のクーポンや電子チケットが急増。
紙の優待券はコスト削減・利便性の観点から縮小傾向です。
スカイラークHDや吉野家HDなど、アプリ上で完結する“デジ優待”が今後の主流になります。
② ESG(環境・社会・ガバナンス)連動型優待
企業価値と社会貢献を両立させる優待が拡大中。
たとえば、「環境配慮製品を選べるカタログ」や「寄付型優待」など、
“選べる社会貢献”型の優待が増加傾向にあります。
③ 長期保有優遇制度の拡充
短期投資を抑制し、安定株主を増やす目的で、
「3年以上保有で優待額アップ」などの制度を導入する企業が増えています。
JTやオリックスがその代表格です。
4. 12月優待株の選び方まとめ
12月は、優待投資家にとって「実用性×満足度×安定性」のすべてがそろう月です。
ただし、銘柄数が多い分、以下の3ステップで冷静に選ぶことが重要です。
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| STEP1 | 権利付き最終日を把握 | 2025年は12月26日(金)までに購入 |
| STEP2 | 利回りを総合で確認 | 配当+優待で5%以上が理想 |
| STEP3 | 長期的な制度維持性を確認 | 3年以上継続・IRで明記されている企業を選ぶ |
この3ステップを守ることで、“毎年楽しみながら資産を増やす優待投資”が実現します。
5. 今後の優待投資を成功させる戦略
- ジャンル分散:食品・外食・サービスをバランスよく保有
- 長期保有:短期トレードよりも“積み上げ型”でリスク低減
- NISAの活用:非課税で優待+配当をフル享受
- 家族口座を活用:家族で複数名義を持つことで優待を倍取り
特に新NISAが始まった今、「優待×NISA=生活を豊かにする最強の組み合わせ」といえます。
株主優待は、単なる投資リターンではなく、
「企業と生活をつなぐ架け橋」のような存在です。
12月は、食品・外食・旅行など、人々の生活と密接に関わる企業が多いため、
優待を通じて企業の価値を“体感”できる貴重な月です。
これから優待投資を始める人に伝えたいのは――
「優待は“もらう”ものではなく、“育てる”もの」。
長く付き合うほど、その価値が大きくなるのが優待株の醍醐味です。
あなたも12月をきっかけに、“楽しみながら資産を育てる投資生活”を始めてみてはいかがでしょうか。
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