「Threadsでアフィリエイトは禁止」と聞いて、不安になった人に向けた記事です。この記事は2回に分けたシリーズの第1回(ルール比較編)で、Threads、Instagram、Xの3つについて、アフィリエイトの投稿に関する公式のルールを、Meta、X、消費者庁、ASPのページで確認して比べました。以前の記事は同じ章が重なって長くなっていたため、確認できたルールだけに整理し直しています。2026年10月2日時点で押さえたいのは次の点です。
- 3つとも、アフィリエイトの投稿そのものは禁止していない。共通して求められるのは、広告であることの表示
- Metaは、アフィリエイトリンク付きの投稿に「タイアップ投稿」のラベルを使うことを、ヘルプセンターで明記している
- Xは、アフィリエイトリンクや割引コードも「有料パートナーシップ」に含める。「広告」などの言葉で示すことを求めている
- 宣伝できないジャンルは、MetaとXで違う。Xは、投資や暗号資産などの金融の商品を、有料パートナーシップの対象外としている
- 日本では、広告であることを隠す表示は、2023年10月1日から景品表示法違反(消費者庁)
このシリーズの記事
- ルール比較編(この記事) Threads・Instagram・Xのルールと、禁止されているジャンル
- PR表記編 SNS別の文例とよくある質問
Threadsでアフィリエイトを始める手順はThreadsアフィリエイトの始め方で解説しています。
3つのSNSのルールの比較
| 項目 | Threads | X | |
|---|---|---|---|
| アフィリエイトの投稿 | 名指しで禁止する記載はない | 名指しで禁止する記載はない | 禁止していない。有料パートナーシップとして扱う |
| 広告の表示の方法 | タイアップ投稿のラベル。表示されないときは、本文に「PR」「広告」 | タイアップ投稿のラベル | 「広告」「プロモーションコンテンツ」などの言葉を、投稿にはっきり入れる |
| アフィリエイトリンクの扱い | Metaのブランドコンテンツポリシーが適用される | アフィリエイトリンク付きの投稿は、ラベルを使うと明記 | アフィリエイトリンクや割引コードも、有料パートナーシップに含まれる |
| 宣伝できないジャンル | Metaのブランドコンテンツポリシー | Metaのブランドコンテンツポリシー | 有料パートナーシップポリシー |
| 違反したとき | 規定に違反した投稿は削除され、繰り返すとアカウントが停止されることがある | 同じ | 投稿の削除の要請、読み取り専用、アカウントの停止 |
Threadsのルール
利用規約
Threadsの利用規約は、禁止することとして、次のものを挙げています。
- 本来の趣旨にそぐわない商業目的でThreadsを利用すること
- ロボットやスクレーパーなど、自動の手段でデータを取得すること
アフィリエイトリンクを載せることを、名指しで禁止する記載はありません。「Threadsでアフィリエイトは禁止」という話は、規約の「商業目的」の部分や、スパムへの対応が、広く受け取られたものと考えられます。
広告の表示
Metaのヘルプセンターには、Threadsのブランドコンテンツについて、2つの説明があります。
- ブランドコンテンツを投稿するときは、タイアップ投稿のツールの使用が義務。新しい投稿の画面で、「オプション」から「タイアップ投稿にする」を選ぶ
- 別のページには、Threadsではブランドコンテンツツールを提供していないため、文章やハッシュタグで有料の広告であることを示すように、という説明が残っている
アプリに「タイアップ投稿にする」が表示される場合は使い、表示されない場合は、本文に「PR」「広告」と書いてください。
Instagramのルール
アフィリエイトリンク付きの投稿は、ラベルが必要
Metaのヘルプセンターは、どんな投稿がブランドコンテンツになるのかを、場面ごとに説明しています。
| 場面 | タイアップ投稿のラベル |
|---|---|
| 対価を受け取って、ブランドや製品を取り上げる | 使う |
| 無料でもらった、または借りた製品を取り上げる | 使う |
| アフィリエイトの商品リンクを付けた投稿を作る | 使う |
| 自分の会社の製品を宣伝する | 使わない |
アフィリエイトについては、「アフィリエイトリンクを含む投稿は、売上が発生したときにコミッションを得るので、対価の引き換えに当たる」と理由が書かれています。自分の製品を宣伝する投稿は、ブランドコンテンツではありませんが、法律で求められる表示は守る必要があります。
利用規約
Instagramの利用規約は、ブランドコンテンツについて、ブランドコンテンツツールの使用を義務づけるポリシーに従うことを求めています。
形式の決まり
ブランドコンテンツには、形式の決まりもあります。
- 動画や画像に、バナー広告を入れない
- 動画の最初の3秒以内に、タイトルのカードを入れない
- 自分が出ていない内容や、作るのに関わっていない内容の投稿で、報酬を受け取ることはできない
Instagramでリンクを貼れる場所と、PR表記の位置は料理系Instagramアフィリエイトのやり方で解説しています。
Xのルール
有料パートナーシップポリシー
Xのヘルプセンターにある有料パートナーシップポリシーは、次のように定めています。
- 有料パートナーシップは、ブランドが報酬や特典を提供して、商品やサービスを宣伝してもらう形のこと。アフィリエイトリンクや割引コードで、販売のコミッションを得る場合も含まれる
- 投稿には、「広告」「プロモーションコンテンツ」など、商用の内容であることを、はっきりとわかりやすく入れる
- リンクを押さなくても、何を宣伝しているのかがわかるようにする
- 法律に合っているかどうかは、投稿する人の責任
違反したとき
- 投稿の削除を求められる
- 一定の期間、読み取り専用になる
- 繰り返すと、アカウントが停止されることがある
宣伝できないジャンル
Meta(ThreadsとInstagram)
Metaのブランドコンテンツポリシーは、ジャンルを3つに分けています。
| 区分 | 主なジャンル |
|---|---|
| 禁止 | タバコや電子タバコ、違法な薬物、安全が確認されていないサプリメント、武器、成人向けの製品、給料日ローン、マルチ商法、ICO・バイナリーオプション・差金決済取引、公営の宝くじ |
| 制限つき(年齢や地域で表示を制限するなどの条件つき) | アルコール、購読サービス、金融や保険の商品、美容処置とダイエット、家族計画と避妊 |
| 広告主がMetaの事前の認証を受ける必要がある | デートサービス、実際の通貨でのギャンブル、薬局、処方薬、暗号通貨に関する商品、依存症の治療センター、政治 |
X
Xの有料パートナーシップポリシーは、次のジャンルを対象外(禁止)にしています。
- 成人向けの商品やサービス
- アルコール
- 避妊薬
- デートや結婚のサービス
- 麻薬に関するもの
- 金融の商品やサービス(ローン、投資のサービス、暗号通貨、後払いの決済など)
- 賭博
- 政治や社会問題
- 健康やウェルネスのサプリメント
- 医薬品
- タバコ
- 武器
- 減量に特化した商品
2つの違い
| ジャンル | Meta | X |
|---|---|---|
| 金融の商品(投資、ローンなど) | 制限つき | 対象外 |
| 暗号通貨 | 広告主の事前の認証が必要 | 対象外 |
| ダイエット、減量 | 制限つき | 対象外 |
| アルコール | 制限つき | 対象外 |
| 健康のサプリメント | 安全が確認されていないものは禁止 | 対象外 |
同じ商品でも、SNSによって扱いが変わります。証券口座やクレジットカードなど、金融の商品を紹介する場合は、Xのポリシーに特に注意してください。金融の商品を紹介するときの線引きは金融系アフィリエイトの始め方にまとめています。
日本の法律
ステルスマーケティングの規制
消費者庁によると、広告であるのに、広告であることを隠す表示(ステルスマーケティング)は、2023年10月1日から景品表示法違反です。
- 規制の対象は、商品やサービスを供給する事業者(広告主)
- 広告主から依頼を受けたインフルエンサーなどは、規制の対象ではない
- 消費者庁の運用基準は、アフィリエイトプログラムを使って、アフィリエイターに自分の商品を表示させる場合を、事業者の表示になる例に挙げている
紹介する側は規制の対象ではありませんが、ASPや広告主は、紹介する側にも広告であることの表示を求めています。表示がないと、提携を解除されることがあります。
効果や利益の断定
「必ず稼げる」「絶対に痩せる」といった、事実と違う表示や、大げさな表示は、景品表示法の問題になります。化粧品や健康食品は薬機法、投資は金融商品取引法も関係します。
ASPのルールも別にある
SNSのルールを守っていても、ASPのルールに反すると、報酬が取り消されたり、提携が解除されたりします。
| ASP | SNSに関する主なルール |
|---|---|
| 楽天アフィリエイト | リンクを載せられるのは、認定されたSNSだけ(Instagram、X、Threads、YouTube、TikTokなど)。DMでの送信、ほかの人の投稿への返信での掲載、拡散の依頼は禁止 |
| Amazonアソシエイト | 「Amazonのアソシエイトとして、(名前)は適格販売により収入を得ています。」という文言か、同じ内容の文言を、目立つように示す |
| そのほかのASP | SNSでの掲載を認めているかどうかは、ASPや案件ごとに違う。案件の条件を確認する |
楽天アフィリエイトのルールはThreadsで楽天アフィリエイトをするときのルールと手順、Amazonの商品の紹介はスレッズでAmazonアフィリエイトを成功させる方法で解説しています。
同じ投稿を3つのSNSに流すとき
1つの投稿を、3つのSNSにそのまま流すと、次の点で合わなくなります。
- 表示の方法が違う MetaはラベルでXは言葉。Xに流した投稿に、広告を示す言葉が入っていないことがある
- 宣伝できるジャンルが違う Metaでは条件つきで扱えるジャンルが、Xでは対象外のことがある
- ASPの条件が違う 載せてよいSNSが、案件ごとに決まっている
投稿を使い回すときは、SNSごとに、表示とジャンルを確認してから出してください。
よくある質問
Threadsでアフィリエイトをすると、規約違反になりますか
Threadsの利用規約に、アフィリエイトリンクの掲載を名指しで禁止する記載はありません。広告であることの表示と、スパムに当たらない使い方が必要です。
Instagramでは、アフィリエイトの投稿にもラベルが必要ですか
必要です。Metaのヘルプセンターは、アフィリエイトの商品リンクを付けた投稿では、タイアップ投稿のラベルを使うと説明しています。
Xでは、PRと書けば何でも紹介できますか
できません。金融の商品、アルコール、サプリメントなど、有料パートナーシップの対象外のジャンルがあります。
自分の商品を紹介するときも、ラベルは必要ですか
Metaは、自分の会社の製品を宣伝する投稿は、ブランドコンテンツではないと説明しています。法律で求められる表示は守ります。
規制の対象は広告主だけなら、紹介する側は表示しなくてよいですか
景品表示法の対象は広告主ですが、SNSのルールとASPのルールは、紹介する側に表示を求めています。表示は必要です。
いちばん安全な方法は何ですか
SNSのラベルを使い、本文の最初にも「PR」「広告」と書き、ASPの条件を確認することです。文例はPR表記編にまとめています。
まとめ
- Threads、Instagram、Xのどれも、アフィリエイトの投稿そのものは禁止していない
- Metaは、アフィリエイトリンク付きの投稿にタイアップ投稿のラベルを求めている
- Xは、アフィリエイトリンクも有料パートナーシップに含め、「広告」などの言葉を求めている
- 宣伝できないジャンルは、MetaとXで違う。金融の商品は、Xでは対象外
- 日本の法律と、ASPのルールも、あわせて確認する
次の記事では、SNSごとのPR表記の文例を紹介します。
出典はInstagramヘルプセンター Threads利用規約、Instagramヘルプセンター タイアップ投稿ツールを使用してThreadsでオーガニックブランドコンテンツをタグ付けする方法、Instagramヘルプセンター どのようなコンテンツがブランドコンテンツとみなされますか、Instagramヘルプセンター ブランドコンテンツポリシー、Instagramヘルプセンター 利用規約、Xヘルプセンター 有料パートナーシップポリシー、消費者庁 ステルスマーケティング、消費者庁 「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」の運用基準、楽天アフィリエイト ガイドライン、Amazonアソシエイト・プログラム運営規約です。





