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iDeCo(個人型確定拠出年金)に、ほかの人は毎月いくら出しているのでしょうか。国民年金基金連合会の「iDeCoの加入等の概況(2026年7月)」で確認すると、次のとおりです。
- 加入者全体の平均掛金は月16,634円(年約20万円)
- 自営業などの第1号加入者は月27,118円、会社員・公務員の第2号加入者は月15,393円
- 掛金の分布では月2万円台が45.8%で最も多い。企業年金のない会社員の上限が今は月2.3万円のため
- 2026年12月から会社員(企業年金なし)の上限が月6.2万円に上がる
この記事は、国民年金基金連合会の公表資料と運営管理機関連絡協議会の「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」を2026年9月29日時点で確認して書いています。年代別の加入状況はiDeCoの年代別加入者数と加入率、改正後にいくら節税になるかはiDeCoは年収いくらから得?で解説しています。
iDeCoの平均掛金(2026年7月)
毎月定額で拠出している加入者(年単位拠出の人を除く)の平均です。
| 加入者の区分 | 主な対象 | 平均掛金(月額) |
|---|---|---|
| 第1号加入者 | 自営業・フリーランス・学生など | 27,118円 |
| 第2号加入者(全体) | 会社員・公務員 | 15,393円 |
| うち企業年金なし | 企業年金のない会社の会社員 | 16,380円 |
| うち企業年金あり | 企業型DCや確定給付企業年金がある会社員 | 13,666円 |
| うち共済組合 | 公務員など | 14,131円 |
| 第3号加入者 | 会社員・公務員に扶養されている配偶者 | 13,833円 |
| 第4号加入者 | 60〜64歳の国民年金の任意加入者など | 44,489円 |
| 全体 | 16,634円 |
第1号加入者と第4号加入者の平均が高いのは、掛金の上限が月6.8万円と高く、老後資金を自分で準備する必要が大きいためと考えられます。
掛金の分布(2026年7月)
加入者399.4万人(毎月定額拠出)を掛金の額で分けた割合です。
| 月の掛金 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1万円未満 | 78.4万人 | 19.6% |
| 1万円以上1.5万円未満 | 109.8万人 | 27.5% |
| 1.5万円以上2万円未満 | 11.9万人 | 3.0% |
| 2万円以上2.5万円未満 | 182.9万人 | 45.8% |
| 2.5万円以上6.5万円未満 | 7.8万人 | 2.0% |
| 6.5万円以上(6.8万円まで) | 8.5万人 | 2.1% |
最も多いのは月2万円台です。企業年金のない会社員(204.6万人)に限ると、56.9%が月2万円台で、上限の月2.3万円付近まで出している人が多いことがわかります。月6.5万円以上は、ほぼ全員が上限6.8万円の第1号・第4号加入者です。
加入者数の推移
| 時点 | 加入者数 | うち第2号(会社員・公務員) |
|---|---|---|
| 2024年3月末 | 328.5万人 | 278.5万人 |
| 2025年3月末 | 363.1万人 | 309.3万人 |
| 2026年3月末 | 392.8万人 | 336.1万人 |
| 2026年7月末 | 403.7万人 | 345.3万人 |
2026年7月末に加入者は400万人を超えました。2026年4〜7月の新規加入者は15.4万人で、前年同期の132.9%です。
1人あたりの掛金と資産(年間)
運営管理機関連絡協議会の統計(2025年3月末)では、iDeCo全体の数字は次のとおりです。
| 項目 | 2021年3月末 | 2025年3月末 |
|---|---|---|
| 年間の掛金総額 | 3,027億円 | 6,203億円 |
| 1人あたりの年間掛金 | 17万円 | 18万円 |
| 資産総額 | 2兆9,705億円 | 7兆2,150億円 |
| 1人あたりの資産額 | 112万円 | 155万円 |
1人あたりの年間掛金は18万円前後でほぼ横ばいです。資産の75.9%は投資信託などで、最も多いのは外国株式型(39.4%)、預貯金は17.9%でした。
2026年12月の改正で上限はどう変わる?
厚生労働省の案内では、iDeCoの掛金の上限引き上げと加入できる年齢の拡大は2026年12月1日に施行されます。12月分の掛金は通常2027年1月26日に引き落とされます。
| 加入者の区分 | 今の上限(月額) | 2026年12月から |
|---|---|---|
| 会社員(企業年金なし) | 2.3万円 | 6.2万円 |
| 会社員(企業年金あり) | 原則2万円まで | 会社の掛金などとあわせて6.2万円まで |
| 自営業など(第1号) | 国民年金基金などとあわせて6.8万円 | あわせて7.5万円 |
| 専業主婦・主夫(第3号) | 2.3万円 | 2.3万円(変わらない) |
| 60〜69歳の一定の人(新設の第5号) | 対象外 | 原則6.2万円 |
今、月2.3万円付近で出している会社員は、12月から増やせるようになります。ただし上限まで出す必要はありません。60歳まで引き出せないお金なので、生活費や近いうちに使うお金を確保したうえで決めてください。改正の詳しい内容と節税額の試算はiDeCoは年収いくらから得?にあります。
自分の掛金の決め方
- 勤務先に企業型DCや確定給付企業年金があるかを確認する(上限が変わる)
- 生活費の3〜6か月分など、すぐ使う現金を確保する
- 60歳まで使わないお金の範囲で、月5,000円以上、1,000円単位で決める
- 所得税と住民税を払っている人ほど、掛金の全額が所得控除になる効果が大きい
- 教育費や住宅費など途中で使う可能性があるお金は、NISAで準備する
NISAとの使い分けは新NISAとiDeCoはどちらから始めるべきかで解説しています。老後までに準備したいお金の考え方は2030年までにやるべきこと6選にまとめています。
iDeCoの仕組みを動画で確認
運営者のYouTubeでは、iDeCoで老後に備える仕組みを解説しています。
NISAもあわせて使う人へ
iDeCoで老後資金、NISAでそれ以外の資金を準備する人も多くいます。NISAで米国株も買うなら、moomoo証券は公式ヘルプで「NISA口座での取引手数料は無料」と案内しています(外国株の取引では為替手数料が別にかかります)。
よくある質問
iDeCoの平均掛金はいくらですか
国民年金基金連合会の2026年7月の資料では、毎月定額で拠出している加入者全体の平均は月16,634円です。
会社員の平均掛金はいくらですか
第2号加入者(会社員・公務員)の平均は月15,393円です。企業年金のない会社員は16,380円、企業年金のある会社員は13,666円、公務員などの共済組合の加入者は14,131円です。
自営業の平均掛金はいくらですか
第1号加入者(自営業・フリーランスなど)の平均は月27,118円です。上限の月6.8万円に近い6.5万円以上を出している人も約7.9万人います。
専業主婦(主夫)の平均掛金はいくらですか
第3号加入者の平均は月13,833円です。第3号加入者は所得税・住民税がかからないことが多く、掛金の所得控除による節税効果がない場合があります。
いくら出している人が一番多いですか
月2万円以上2.5万円未満が45.8%で最も多い層です。企業年金のない会社員の上限が今は月2.3万円のため、上限付近まで出している人が多いと考えられます。
2026年12月から掛金を増やせますか
企業年金のない会社員は、上限が月2.3万円から6.2万円に上がります。掛金の変更は、加入している金融機関(運営管理機関)で手続きします。専業主婦(主夫)の上限は月2.3万円のままです。
掛金はいつでも変えられますか
iDeCoの掛金は年に1回(4月から翌年3月までの間に1回)変更できます。上限が上がる2026年12月前後の手続きの受付時期は、利用している金融機関の案内を確認してください。
まとめ
- iDeCoの平均掛金は月16,634円(2026年7月)。第1号は27,118円、第2号は15,393円
- 最も多いのは月2万円台で、企業年金のない会社員は上限2.3万円付近まで出す人が多い
- 2026年12月から会社員(企業年金なし)の上限は月6.2万円に
- 60歳まで引き出せないので、上限より「続けられる金額」で決める
NISAの平均投資額は新NISAの平均投資額はいくら?で紹介しています。