金融

増配株の選び方|1株利益・配当性向・配当方針など5つのチェックポイントと連続増配の実例

2025年2月6日

※本記事はプロモーションが含まれています。

増配株は、配当を前の年より増やしている会社の株です。今の配当利回りの高さで選ぶ高配当株とは見るところが違います。選び方のポイントを、各社のIR資料で配当の実績と方針を確かめながら整理し直しました。2026年9月30日時点で押さえたいのは次の点です。

  • 増配株は1株利益の伸び、配当性向の余裕、配当方針、連続増配の年数、財務の5つで見る
  • 日本では花王が36期連続で増配(2025年12月期154円)。2026年12月期も分割前に換算して156円で、37期連続の予定
  • KDDIは2002年度から24期連続、NTTは16期連続の増配を予定。米国ではP&Gが70年、コカ・コーラが64年連続で増配している
  • 過去の増配は将来の約束ではない。株式分割で1株あたりの配当が見かけ上減ることにも注意


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増配株と高配当株の違い

増配株のメリットとリスク
比べるところ増配株高配当株
選ぶ基準配当が毎年増えているか今の配当利回りが高いか
買ったときの利回り低めのことが多い高い
将来の配当増配が続けば、買値に対する利回りが上がっていく増えないこともあり、業績が悪化すると減ることもある
株価利益の成長とともに上がりやすい利回りが高い理由が、株価の下落のこともある

たとえば配当利回り2%で買った株が、毎年5%ずつ増配すると、10年後には買値に対する利回りが約3.3%になります(2%×1.05の10乗)。増配株は、持ち続けるほど配当の効果が大きくなるのが特徴です。高配当株の選び方は新NISAで始める高配当株で解説しています。

増配株を選ぶ5つのチェックポイント

チェック見るところ理由
1. 1株利益(EPS)が伸びているか決算短信の1株当たり当期利益の推移配当は利益から出す。利益が伸びない増配は長く続かない
2. 配当性向に余裕があるか配当性向=1株配当÷1株利益利益のほとんどを配当に回していると、減益のときに増配できない
3. 配当方針が数字で示されているか「累進配当」「配当性向40%」などの方針方針があると、配当の見通しを立てやすい
4. 連続増配の年数と減配の歴史IRページの配当金の推移不景気の年にも増配できたかがわかる
5. 財務と事業が安定しているか自己資本比率、営業キャッシュ・フロー借金や一時的な利益で配当を出していないか

配当方針の例

会社公表している配当方針
花王(4452)安定的・継続的な増配
KDDI(9433)配当性向40%超を維持し、持続的な増配をめざす
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)配当性向40%程度、1株配当の安定的・持続的な増加
三井住友フィナンシャルグループ(8316)累進的配当(減配せず、維持か増配)と配当性向40%

出典は花王 株主還元方針、KDDI 配当情報、三菱UFJフィナンシャル・グループ 株主還元方針、三井住友フィナンシャルグループ 配当・株主還元です。

連続増配の例(日本と米国)

増配株の投資戦略
会社連続増配直近の配当
花王(4452)36期連続(2025年12月期)。2026年12月期も増配の予定2025年12月期154円。2026年12月期は分割前換算で156円
KDDI(9433)2002年度から24期連続(2026年度の予定)2026年度予想84円(中間42円・期末42円)
NTT(9432)16期連続(2026年度の予定)2026年度予想5.4円
P&G(PG)70年連続(2026年4月)四半期1.0885ドル(前回より3%増)
コカ・コーラ(KO)64年連続(2026年2月)年2.12ドル(2025年は2.04ドル)

花王は2026年7月1日に1株を2株に分割したため、2026年12月期の期末配当予想は39円と表示されています。分割前に換算すると78円で、中間78円と合わせて156円です。また、2026年12月31日を初回の基準日として、100株以上の株主を対象にした株主優待(100〜399株は抽選、400株以上は6,000円相当以上の自社製品セット)を新しく始めます。出典は花王 2026年12月期 第1四半期決算短信と株主優待制度の新設に関するお知らせ(2026年8月5日)です。

米国の2社は、P&G Declares Dividend Increase for April 2026とコカ・コーラ 64th Consecutive Annual Dividend Increaseで確認しました。NTTはNTT 配当・株主還元です。

連続増配株がなぜ強いと言われるのかは連続増配株が強いと言われる本当の理由、長期保有向きの大型株の比較は億万長者が長期保有したい株にまとめています。

増配株の探し方

  1. 気になる会社のIRページで「株主還元方針」と「配当金の推移」を見る
  2. 決算短信の「配当の状況」で、前の期の実績と今の期の予想を比べる
  3. 1株利益の推移と配当性向を計算し、利益の伸び以上に配当を増やしていないか確かめる
  4. 証券会社のアプリや銘柄検索で、配当利回りや配当性向の条件で絞り込んでから、1社ずつIRで確認する

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増配株に投資するときの注意点

増配株投資で失敗しないためのポイント
  • 過去の増配は将来の約束ではない。業績が悪化すれば増配が止まることも、減配することもある
  • 株式分割で1株配当が見かけ上減る。花王のように、分割後は1株あたりの金額が小さく表示される。分割前に換算して比べる
  • 増配が続いていても株価は下がる。配当が増えることと、株価が上がることは別
  • 1社に集中しない。業種や国を分けて、増配株を複数持つ
  • NISAで配当を非課税にするには受取方法に注意。上場株式の配当は、受取方法を「株式数比例配分方式」にしないと非課税にならない(金融庁「NISAを利用する皆さまへ」)

よくある質問

増配株と高配当株はどちらがよいですか

目的によります。今すぐ多くの配当を受け取りたいなら高配当株、長く持って配当を育てたいなら増配株が向いています。両方を組み合わせる人も多いです。

連続増配の年数が長いほど安心ですか

不景気の年にも増配してきた実績は1つの目安になりますが、将来も続く保証はありません。1株利益の伸びと配当性向もあわせて確認してください。

配当性向は何%くらいが目安ですか

業種によって違いますが、配当性向40%前後を目安にしている会社が多くあります。KDDIや三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループも40%を方針に入れています。100%に近いと、利益が減ったときに配当を維持しにくくなります。

米国の増配株はどう買いますか

米国株を扱う証券会社で、ドルか円で買います。配当には米国で10%の税金がかかり、日本でも課税されます(確定申告で外国税額控除を使うと一部を取り戻せます)。

増配株はNISAで買えますか

成長投資枠で上場株式を買えます。配当を非課税にするには、証券会社で受取方法を株式数比例配分方式にしておく必要があります。


まとめ

  • 増配株は、1株利益の伸び、配当性向、配当方針、連続増配の年数、財務の5つで選ぶ
  • 花王は36期連続、KDDIは24期連続、NTTは16期連続の増配を予定。米国ではP&Gが70年、コカ・コーラが64年連続
  • 株式分割で1株配当は見かけ上減る。分割前に換算して比べる
  • 過去の増配は将来の約束ではないので、複数の会社に分ける

暴落のときに値下がりが小さかった銘柄は暴落に強い銘柄の特徴、高配当株・優待株・成長株の組み合わせ方は高配当株5割・優待株3割・成長株2割のポートフォリオ、NISAで使う証券会社は新NISAのおすすめ口座を参考にしてください。

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