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長く持ち続けたい高配当・安定成長株を、「配当をどう増やすかを会社がはっきり約束しているか」という視点で選び直しました。各社の配当方針と配当予想は公式IRで確認しています。2026年9月30日時点で押さえたいのは次の点です。
- KDDIは24期連続の増配、NTTは16期連続の増配を予定。どちらも増配を続ける方針を公表している
- 三井住友フィナンシャルグループは累進的配当(減配せず、維持か増配)を方針にしている
- 東京海上ホールディングスとNTTは、株式分割で100株を5万円台と1万円台で買える
- 7社中3社が銀行・保険の金融株。同じ業種に偏らないように組み合わせる
配当予想と配当方針は各社の公式サイト、株価は2026年9月30日の終値で、いずれも2026年9月30日時点で確認しています。
長期保有向きの大型株7社の比較(2026年版)
| 銘柄(コード) | 100株の購入金額 | 年間配当(予想) | 配当利回り | 配当の方針 |
|---|---|---|---|---|
| トヨタ自動車(7203) | 29万1,300円 | 95円(2026年3月期実績) | 約3.3% | 安定的・継続的に増配するよう努める |
| NTT(9432) | 1万7,160円 | 5.4円 | 約3.1% | 継続的な増配。2026年度は16期連続の増配予定 |
| 東京海上ホールディングス(8766) | 5万4,450円 | 16.34円相当 | 約3.0% | 配当を還元の基本とし、利益成長に応じて持続的に高める |
| KDDI(9433) | 29万4,500円 | 84円 | 約2.9% | 24期連続増配。配当性向40%超で持続的な増配を目指す |
| 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) | 36万7,230円 | 96円 | 約2.6% | 配当性向40%程度、1株配当の安定的・持続的な増加 |
| 三井住友フィナンシャルグループ(8316) | 34万5,390円 | 90円(分割後の換算) | 約2.6% | 累進的配当、配当性向40% |
| 伊藤忠商事(8001) | 22万650円 | 44円以上 | 約2.0% | 2026年度は総還元性向64%、1株配当44円以上 |
購入金額は2026年9月30日の終値×100株です。三井住友フィナンシャルグループは2026年10月1日に1株を2株に分割したため、2026年度の配当予想180円を2で割って計算しました。東京海上ホールディングスは2026年10月1日に1株を15株に分割したため、2026年度の配当予想245円を15で割った金額です。
各社の配当方針
トヨタ自動車(7203)
配当金について「安定的・継続的に増配を行うよう努めていきます」としています。2026年3月期の配当は中間45円・期末50円の年95円でした。3月末に100株以上を持つと、TOYOTA Wallet残高の株主優待もあります。出典はトヨタの配当金についてのページです。優待の詳細はトヨタの株主優待【2026年版】にまとめています。
NTT(9432)
継続的な増配と機動的な自己株式取得を株主還元の基本としています。2026年度の年間配当は5.4円(前年度より0.1円増)で、16期連続の増配になる予定です。2023年7月1日に1株を25株に分割したため、100株を2万円以下で買えます。出典はNTTの株主還元のページです。
東京海上ホールディングス(8766)
配当を株主還元の基本とし、利益成長に応じて持続的に高める方針です。2026年9月30日を基準日に1株を15株に分割し、100株を5万円台で買えるようになりました。あわせて株主優待も新しく始めます。出典は東京海上ホールディングスの配当方針・還元のページです。分割と優待の条件は東京海上の株式分割と株主優待で解説しています。
KDDI(9433)
2002年度から24期連続で増配しており、配当性向40%超を維持して持続的な増配を目指すとしています。2026年度は前年度より5.0%多い84円(中間42円・期末42円)の予定です。出典はKDDIの配当情報のページです。株価が大きく下がった時期の経緯はKDDIが暴落した理由の解説で整理しています。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
配当性向を40%程度とし、利益成長を通じて1株当たり配当金を安定的・持続的に増やす方針です。2027年3月期の配当予想は年96円(中間48円・期末48円)で、2026年3月期の86円から増えます。出典は三菱UFJフィナンシャル・グループの株主還元方針と配当情報です。
三井住友フィナンシャルグループ(8316)
配当は「累進的配当方針および配当性向40%を維持」するとしています。累進的配当とは、配当を減らさず、維持か増配を続ける方針のことです。2026年度の配当予想は1株180円(2026年10月1日の1株を2株への分割後の株数では90円)です。また、2026年9月30日を初回の基準日として、金融サービス「Olive」の利用を条件とする株主優待を始めました。出典は三井住友フィナンシャルグループの株主還元方針・配当情報、株式分割に関するお知らせ(2026年5月13日)、株主優待制度の導入に関するお知らせ(2026年5月13日)です。
伊藤忠商事(8001)
2026年度の株主還元方針として、総還元性向64%、1株当たり配当44円以上、自己株式取得3,000億円以上を掲げています。2026年1月1日に1株を5株に分割しています。出典は伊藤忠商事の株主還元のページです。
長期保有する高配当株を選ぶときの5つの視点
- 配当の方針が数字で示されているか。「累進配当」「配当性向40%」など、目安がある会社は配当の見通しを立てやすい
- 増配を続けてきたか。連続増配の年数は、業績が悪い年も配当を守ってきたかの目安になる
- 業種を分ける。この7社のうち3社は金融。金利や景気の影響を同時に受けやすい
- 配当利回りだけで選ばない。利回りが高いのは株価が下がっているからのこともある
- NISAで持つ。成長投資枠で買い、配当の受取方法を「株式数比例配分方式」にすれば配当は非課税
連続増配株の考え方は連続増配株が強いと言われる本当の理由、配当でどのくらい生活費をまかなえるかは高配当株で月3万円の配当金はいくら必要?で試算しています。高配当株を成長株や優待株と組み合わせる方法は高配当株5割・優待株3割・成長株2割のポートフォリオ、株価が下がったときに買いたい銘柄は暴落時に買いたい高配当株5社の比較で紹介しています。
よくある質問
長期保有に向く高配当株の条件は何ですか
配当の方針がはっきりしていること、増配を続けてきた実績があること、業績に対して配当に無理がないことの3つです。この記事の7社は、いずれも配当の方針を公式サイトで公表しています。
少ない金額で買える大型の高配当株はありますか
2026年9月30日の終値では、NTTが100株1万7,160円、東京海上ホールディングスが5万4,450円で買えます。どちらも株式分割で買いやすくなりました。
累進配当とは何ですか
配当を減らさず、前の年と同じか増やしていく方針のことです。三井住友フィナンシャルグループが方針として掲げています。ただし、将来も必ず守られると約束されたものではありません。
配当利回りが高いほうがよいのですか
一概にはいえません。利回りが高いのは、株価が下がっているからのこともあります。配当の方針と業績もあわせて確認してください。
個別株ではなく投資信託で持つ方法はありますか
あります。日本株の高配当投資信託なら、1本で多くの銘柄に分散できます。日本株の高配当投資信託5選の比較も参考にしてください。
まとめ
- 長期保有には、配当の方針を数字で示し、増配を続けている会社が向いている
- KDDIは24期連続、NTTは16期連続の増配予定、三井住友FGは累進的配当
- NTTと東京海上は株式分割で少ない金額から買える
- 金融株に偏らないよう業種を分け、NISAで配当を非課税にする




