金融

eMAXIS高配当全世界株式(オルカン高配当)は買いか。高配当投信4本を徹底比較

※本ページはプロモーションが含まれています。

三菱UFJアセットマネジメントが2026年8月26日に、『eMAXIS 高配当全世界株式(オール・カントリー)配当払出型/資産成長型〈愛称、オルカン高配当〉』の新規設定を発表しました。設定と運用開始は2026年9月30日です。信託報酬は年0.165%(税抜0.15%)以内で、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数(配当込み、円換算ベース)への連動をめざします。

すでに市場には、SBI・全世界高配当株式ファンド、楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(楽天・SCHD)、アムンディのオールカントリー・高配当株があります。名前は似ていますが、指数連動かアクティブか、投資地域、コスト、分配設計、規模はまったく違います。

本記事では、2026年8月29日時点で各運用会社の一次資料から確認できる事実だけを並べ、4本の違いを整理します。数値には必ず基準日を付けています。なお本記事は制度と商品性の解説であり、特定の投資信託の推奨ではありません。

確認項目結論注意点
オルカン高配当の信託報酬年0.165%(税抜0.15%)以内純資産5,000億円未満の部分は0.1650%
4本で最も信託報酬が低いのはSBI・全世界高配当株式ファンドの年0.055%ただし指数連動ではなくアクティブ運用
最も純資産が大きいのは楽天・SCHDの2,566.16億円2026年7月31日基準、投資対象は米国のみ
指数連動という点で最も近い既存ファンドアムンディのオールカントリー・高配当株指数の表記は税引後配当込みで、純資産は約30.5億円
オルカン高配当の実績存在しない2026年9月30日設定のため、過去の運用実績はない


オルカン高配当の設定内容

三菱UFJアセットマネジメントのプレスリリースで確認できる内容は次のとおりです。配当払出型と資産成長型の2本立てで、中身の運用方針は同じですが決算と分配の設計だけが違います。

項目配当払出型資産成長型
設定日2026年9月30日
連動対象MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数(配当込み、円換算ベース)
決算年4回、3・6・9・12月の各14日年1回、9月14日
初回決算日2026年12月14日2027年9月14日
分配方針原則として経費等控除後の配当等収益の全額を分配信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制
為替ヘッジ原則として行わない
販売会社SBI証券、楽天証券、マネックス証券、スマートプラスSBI証券、楽天証券、マネックス証券
NISA成長投資枠の対象(販売会社により取扱いが異なる場合がある)

信託報酬は純資産の規模に応じて三段階です。5,000億円未満の部分が0.1650%、5,000億円以上1兆円未満の部分が0.1628%、1兆円以上の部分が0.1606%となっています。購入時手数料と信託財産留保額はありません。

純資産総額の区分信託報酬率(税込、年率)委託会社販売会社受託会社
5,000億円未満の部分0.1650%0.080%0.050%0.020%
5,000億円以上1兆円未満の部分0.1628%0.079%0.050%0.019%
1兆円以上の部分0.1606%0.078%0.050%0.018%

重要な注意点があります。プレスリリースには、有価証券届出書を2026年8月26日に関東財務局長へ提出したものの届出の効力は生じておらず、効力が発生するまでに記載内容が訂正される場合があると明記されています。設定前の情報である点は押さえておいてください。

連動する指数の中身

オルカン高配当が連動をめざす指数は、親指数であるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスから、条件を満たした銘柄を抜き出したものです。

スクリーニングの観点内容
配当の持続性配当を続けられるかを評価する
配当の成長性配当が伸びているかを評価する
財務品質自己資本利益率、利益の安定性、負債比率等を用いて評価する
株価パフォーマンス株価の推移を評価する
配当利回りスクリーニングを通過した銘柄のうち、親指数の1.3倍以上の銘柄を採用

単純に配当利回りが高い順に並べる指数ではなく、財務や配当の継続性でふるいにかけたうえで利回り基準を当てる設計です。国・地域別の構成比は次のとおりで、2026年5月末時点のデータをもとに三菱UFJアセットマネジメントが作成しています。

区分比率主な内訳
先進国85.7%アメリカ48.9%、日本8.1%、スイス5.9%、イギリス4.6%、フランス3.7%、その他14.4%
新興国14.3%台湾3.9%、中国3.3%、韓国1.2%、その他6.0%

アメリカが48.9%で、いわゆるオルカンの米国比率よりは低くなります。日本株も8.1%含まれます。運用は海外高配当利回り株インデックスマザーファンドと日本高配当利回り株インデックスマザーファンドを通じたファミリーファンド方式で行われます。


4本の基本スペックを並べる

比較対象は、全世界に投資する2本、米国に投資する1本、そして新規設定の1本です。まず土台となるスペックを並べます。

項目オルカン高配当SBI・全世界高配当株式(年4回決算型)楽天・SCHDアムンディ オールカントリー・高配当株
運用会社三菱UFJアセットマネジメントSBIアセットマネジメント楽天投信投資顧問アムンディ・ジャパン
設定日2026年9月30日2024年10月1日2024年9月18日2024年6月28日
商品分類追加型投信・内外・株式追加型投信・内外・株式追加型投信・海外・株式追加型投信・内外・株式・インデックス型
運用手法指数連動アクティブ(ベンチマークなし)ETFを通じた投資(ベンチマークなし)指数連動
投資地域日本を含む全世界(新興国を含む)日本を含む全世界(新興国を含む)米国日本を含む全世界
為替ヘッジなしなしなしなし
購入時手数料なしなしなしなし
信託財産留保額なしなしなしなし(換金手数料なし)
NISA成長投資枠対象対象対象対象

ここで見落としやすいのが運用手法です。SBIアセットマネジメントの交付目論見書を読むと、SBIのファンドは「予想配当利回りが市場平均と比較して高い銘柄を中心に、配当の状況、企業のファンダメンタルズ要因、株価のバリュエーション等に関する評価・分析など、委託会社独自の基準に基づき、投資銘柄を選別」するアクティブ運用です。愛称にスマートベータと付いていますが、特定の指数に連動させる商品ではありません。

コストの比較

信託報酬は目論見書に書かれた率で、総経費率は実際にかかった費用の実績です。両方を並べないと比較になりません。

ファンド信託報酬(税込、年率)総経費率総経費率の対象期間
オルカン高配当0.165%以内実績なし設定前のため未算出
SBI・全世界高配当株式(年4回決算型)0.055%0.13%2025年2月21日から2025年8月20日
楽天・SCHD0.1238%0.19%2025年8月26日から2026年2月25日
アムンディ オールカントリー・高配当株0.165%以内公表資料で確認できず

楽天・SCHDには独特の仕組みがあります。投資対象のETFで年0.06%程度の報酬が日々控除されますが、委託会社が合理的に見積もった相当額をファンドに充当するため、交付目論見書では実質的に負担する運用管理費用を年0.1238%程度としています。ただし総経費率は0.19%で、信託報酬だけでは見えない費用があることがわかります。

100万円を1年間保有した場合の概算を出すと、水準の差が具体的になります。運用による損益は含まない、費用だけの単純計算です。

100万円に対する年間の概算額該当するファンド
0.055%550円SBIの信託報酬
0.1238%1,238円楽天・SCHDの信託報酬
0.13%1,300円SBIの総経費率
0.165%1,650円オルカン高配当とアムンディの信託報酬
0.19%1,900円楽天・SCHDの総経費率

信託報酬の最大差は0.165%と0.055%で0.110%、100万円あたり年1,100円です。金額としては小さく見えますが、長期保有では効いてきます。一方で、コストだけで選ぶと投資対象の違いを見落とします。

分配の設計が最も大きく違う

高配当ファンドを選ぶとき、実は信託報酬より分配設計のほうが体験に直結します。決算日と分配方針を並べます。

ファンド決算頻度決算日分配方針
オルカン高配当(配当払出型)年4回3・6・9・12月の各14日原則として経費等控除後の配当等収益の全額を分配
オルカン高配当(資産成長型)年1回9月14日信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制
SBI・全世界高配当株式(年4回決算型)年4回2・5・8・11月の各20日原則として経費控除後の配当等収益等を中心に分配
楽天・SCHD年4回2・5・8・11月の各25日繰越分を含めた経費控除後の利子・配当等収益および売買益等の全額が分配対象
アムンディ オールカントリー・高配当株年4回2・5・8・11月の各20日経費控除後の繰越分を含めた配当等収益と売買益等の全額が分配対象

注目したいのは、オルカン高配当が同じ運用内容で払出型と成長型を分けている点です。SBIも年1回決算型を用意しており、こちらは分配を抑制する方針です。分配金を受け取るか、非課税枠の中で複利運用に回すかを、商品選択の段階で決められる構成になっています。

分配金の実績は次のとおりです。設定時期が異なるため、累計額の単純比較はできません。

ファンド直近までの分配金(1万口当たり、税引前)設定来累計基準
SBI・全世界高配当株式(年4回決算型)第1期95円、第2期から第4期は各100円、第5期と第6期は各110円615円2026年7月31日基準の月次レポート
楽天・SCHD2025年は85円、70円、80円、85円、2026年は2月と5月が各90円500円2026年7月31日基準の月次レポート
オルカン高配当実績なし2026年9月30日設定のため

分配金は預貯金の利息とは違い、純資産から支払われます。支払われた分だけ基準価額は下がります。購入価額によっては分配金の一部または全部が実質的な元本の払戻しに相当する場合があることも、各社の目論見書に共通して書かれています。NISA口座での課税の扱いとあわせて理解しておくと判断がぶれません。

何に投資しているか

4本は「高配当」という言葉が共通なだけで、中身はかなり違います。

ファンド実質的な投資対象仕組み
オルカン高配当日本を含む世界各国の上場株式等海外高配当利回り株インデックスマザーファンドと日本高配当利回り株インデックスマザーファンドを通じたファミリーファンド方式
SBI・全世界高配当株式(年4回決算型)米国、欧州、日本、新興国の株式4本のマザーファンドを通じたファミリーファンド方式
楽天・SCHD米国の株式マザーファンドを通じてシュワブ・米国配当株式ETFに投資
アムンディ オールカントリー・高配当株世界各国の株式指数連動運用

SBIのファンドは4本のマザーファンドへの配分比率を随時変更します。2026年7月31日基準の月次レポートでは、米国45.50%、欧州24.90%、日本14.32%、新興国13.27%でした。日本と欧州の比率が、時価総額加重の全世界指数より高い構成です。

マザーファンドベビーファンドの組入比率各マザーファンドの株式組入比率
SBI米国高配当株式マザーファンド45.50%94.76%
SBI欧州高配当株式マザーファンドⅡ24.90%94.02%
SBI日本高配当株式マザーファンド14.32%98.11%
SBI新興国高配当株式マザーファンド13.27%94.30%

楽天・SCHDは、シュワブ・米国配当株式ETFへの投資が中心です。同ETFはチャールズ・シュワブ・インベストメント・マネジメントが運用し、ダウ・ジョーンズ US ディビデンド 100 インデックスに連動する上場投資信託で、経費率は0.06%と交付目論見書に記載されています。2026年7月31日基準では、マザーファンドの98.4%を同ETFが占めていました。

指数の表記が違う点に注意

オルカン高配当とアムンディは、どちらもMSCIのオール・カントリー・ワールド・インデックスの高配当版に連動します。ただし目論見書に書かれた指数の表記が異なります。

ファンド目論見書等の表記
オルカン高配当MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数(配当込み、円換算ベース)
アムンディ オールカントリー・高配当株MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 高配当利回りインデックス(税引後配当込み、円換算ベース)

配当込みと税引後配当込みでは、配当に対する現地源泉税の扱いが違うため、指数そのものの水準が変わります。同じMSCIの高配当指数でも、どのバージョンを使っているかで見かけの連動対象は一致しません。運用成績を比較するときは、この前提の違いを踏まえる必要があります。

規模と繰上償還の条件

純資産総額は運用の継続性に関わります。各ファンドの約款には、純資産が一定額を下回った場合に信託を終了できる条項があります。

ファンド純資産総額基準日繰上償還の条項
楽天・SCHD2,566.16億円2026年7月31日受益権の口数が10億口を下回ることとなったとき等
SBI・全世界高配当株式(年4回決算型)347.53億円2026年7月31日純資産総額が10億円を下回ることとなった場合等
アムンディ オールカントリー・高配当株約30.5億円2026年5月20日純資産総額が50億円を下回ることとなった場合等
オルカン高配当2026年9月30日設定プレスリリースの範囲では確認できず

アムンディの数値は、請求目論見書に掲載された第4特定期間末の貸借対照表から計算したものです。資産合計3,086,329,806円から負債合計36,768,987円を差し引いた3,049,560,819円が純資産総額で、受益権総口数2,408,158,251口で割ると1万口当たり約12,663円になります。

約款には、純資産総額が50億円を下回ることとなった場合等に投資信託契約を解約できると書かれています。2026年5月20日時点の純資産はその水準を下回っています。これは直ちに償還されることを意味しませんが、規模が小さいファンドを選ぶときに確認しておきたい条項です。アムンディの商品ページで最新の基準価額と純資産を確認してください。


運用実績(参考)

設定日が異なるため横並びの比較はできませんが、公表されている実績を基準日つきで示します。過去の実績であり、将来の成果を示すものではありません。

ファンド基準価額1年設定来基準日
楽天・SCHD13,525円+37.9%+41.5%2026年7月31日
SBI・全世界高配当株式(年4回決算型)13,894円+29.93%+46.40%2026年7月31日
アムンディ オールカントリー・高配当株約12,663円公表資料で確認できず公表資料で確認できず2026年5月20日
オルカン高配当設定前

楽天・SCHDの月次レポートでは、設定来高値13,972円、設定来安値8,870円と記載されています。設定来の値動きの幅は小さくありません。高配当だから値動きが穏やかとは限らない点は押さえておいてください。

選ぶ前に確認したい論点

4本を並べたうえで、判断の分かれ目になるのは次の5点です。

論点確認する内容
1 投資地域米国だけでよいか、全世界に広げるか。米国比率をどこまで許容するか
2 運用手法指数連動の透明性を取るか、アクティブの銘柄選別を許容するか
3 分配の受け取り方定期的に受け取るか、分配を抑えて再投資に回すか
4 コストの見方信託報酬だけでなく総経費率も見るか。総経費率は対象期間を確認したか
5 規模と継続性純資産総額と繰上償還条項の水準を確認したか

とくに3番目は、NISAの非課税枠の使い方に直結します。分配金を受け取ると、その分は再投資しない限り複利では増えません。非課税枠の中で資産を大きくしたいのか、生活のキャッシュフローを作りたいのかで、選ぶべき決算型が変わります。取り崩し方をどう設計するかを先に決めておくと、入口の選択が決めやすくなります。

また、新規設定のファンドには実績がありません。指数への連動精度、実際の総経費率、分配金の水準はどれも運用が始まってからでないと確認できません。金融庁のNISA解説にあるとおり、成長投資枠は年間240万円、生涯の非課税保有限度額のうち1,200万円が上限です。枠は有限なので、様子を見てから判断するという選択肢もあります。


よくある質問

オルカン高配当はいつから買えますか

2026年9月30日に設定、運用開始の予定です。販売会社はSBI証券、楽天証券、マネックス証券で、配当払出型は2026年9月30日からスマートプラスでも取り扱われます。

オルカン高配当の信託報酬はいくらですか

年0.165%(税抜0.15%)以内です。純資産5,000億円未満の部分が0.1650%、5,000億円以上1兆円未満の部分が0.1628%、1兆円以上の部分が0.1606%という三段階になっています。

配当払出型と資産成長型はどちらを選べばよいですか

運用内容は同じで、違いは決算と分配です。払出型は年4回決算で経費等控除後の配当等収益の全額を分配し、成長型は年1回決算で原則として分配を抑制します。分配金を使う予定があるかどうかで決めるのが自然です。

いわゆるオルカンとは何が違いますか

連動する指数が違います。オルカン高配当は親指数から配当の持続性、成長性、財務品質、株価パフォーマンスのスクリーニングを経て、配当利回りが親指数の1.3倍以上の銘柄を採用した指数に連動します。国・地域別ではアメリカが48.9%です。

SBI・全世界高配当株式はインデックスファンドですか

いいえ。交付目論見書では、委託会社独自の基準で投資銘柄を選別するアクティブ運用と説明されています。愛称にスマートベータと付きますが、特定の指数への連動をめざす商品ではありません。

信託報酬が一番安いのはどれですか

SBI・全世界高配当株式ファンドの年0.055%です。ただし総経費率は0.13%(2025年2月21日から2025年8月20日)で、信託報酬だけでは実際の負担は測れません。

楽天・SCHDは何に投資していますか

マザーファンドを通じてシュワブ・米国配当株式ETFに投資します。同ETFはダウ・ジョーンズ US ディビデンド 100 インデックスに連動し、経費率は0.06%です。2026年7月31日基準でマザーファンドの98.4%を占めていました。

楽天・SCHDの実質的なコストはいくらですか

交付目論見書では、投資対象ETFの報酬相当額を委託会社がファンドに充当するため、実質的に負担する運用管理費用は年0.1238%程度とされています。一方で総経費率は0.19%(2025年8月26日から2026年2月25日)です。

アムンディのファンドとオルカン高配当は同じ指数ですか

表記が異なります。オルカン高配当は配当込み、アムンディは税引後配当込みと目論見書に書かれています。配当に対する現地源泉税の扱いが違うため、指数の水準も一致しません。

純資産が小さいと何が問題ですか

約款に、純資産が一定額を下回った場合に信託を終了できる条項があります。アムンディのファンドは50億円、SBIのファンドは10億円が目安として書かれています。直ちに償還されるわけではありませんが、継続性を見るうえで確認したい項目です。

4本ともNISAで買えますか

いずれも成長投資枠の対象です。ただし販売会社によって取扱いが異なる場合があると各社が注記しています。つみたて投資枠の対象ではありません。

高配当ファンドは値動きが小さいですか

そうとは限りません。楽天・SCHDの月次レポートでは設定来高値13,972円、設定来安値8,870円と記載されています。株式に投資する以上、価格変動リスクと為替変動リスクは避けられません。4本とも為替ヘッジは行いません。

分配金は必ずもらえますか

保証されていません。各社の目論見書には、分配対象額が少額の場合には分配を行わないことがあり、将来の分配金の支払いおよびその金額について保証するものではないと記載されています。

設定直後に買うべきですか

本記事は購入時期を助言するものではありません。判断材料としては、新規ファンドには実績がなく、連動精度、実際の総経費率、分配水準は運用開始後にしか確認できないという事実があります。

新規設定ファンドを見るときのチェックリスト

オルカン高配当のように運用開始前のファンドは、判断材料が目論見書とプレスリリースしかありません。何を確認できて何を確認できないのかを分けておくと、過度な期待も過度な警戒も避けられます。

項目設定前に確認できるか確認できる資料
連動対象の指数と選定基準できるプレスリリース、交付目論見書
信託報酬の率と配分できるプレスリリース、交付目論見書
決算日と分配方針できるプレスリリース、交付目論見書
販売会社とNISAの対象区分できるプレスリリース、販売会社の案内
総経費率できない運用報告書の作成後に判明
指数との連動精度(カイ離)できない運用開始後の運用報告書
実際の分配金額できない初回決算後
純資産の伸びと繰上償還リスクできない設定後の月次レポート

プレスリリースにも、指数との連動をめざして運用するものの、信託報酬や売買委託手数料等を負担すること、現物株式の代替で株価指数先物取引等を使うこと、指数構成銘柄と組入銘柄に違いが生じることなどの要因でカイ離が生じる場合があると書かれています。指数連動型でも指数そのものと同じ成績になるわけではありません。

目論見書で挙げられている主なリスクには、価格変動リスク、為替変動リスク、信用リスク、流動性リスク、カントリー・リスクがあります。4本とも為替ヘッジを行わないため、円高局面では円換算の評価額が下がる要因になります。年代別の安全資産の置き方長期投資が続かない人の共通点もあわせて確認すると、配分の判断がしやすくなります。


まとめ

最終確認答え
オルカン高配当の設定日2026年9月30日、配当払出型と資産成長型の2本
信託報酬年0.165%以内。5,000億円未満の部分は0.1650%
連動指数MSCI ACWI高配当利回り指数(配当込み、円換算ベース)、アメリカ48.9%
最安のコストSBIの年0.055%、ただしアクティブ運用
最大の規模楽天・SCHDの2,566.16億円(2026年7月31日基準)
情報の時点2026年8月29日に各社の一次資料で確認

4本の違いは、コストの数字より前に、投資地域と運用手法と分配設計にあります。同じ「高配当」でも、米国だけに投資するもの、全世界に広げるもの、指数に連動するもの、独自基準で選ぶものが混在しています。どれが優れているかではなく、自分がどの前提を選ぶかという問題です。

数字を見るときは「いつ時点か」「信託報酬か総経費率か」「指数は配当込みか税引後配当込みか」「設定来か1年か」を確認してください。とくに新規設定のファンドは、届出の効力が発生するまで記載内容が訂正される可能性があります。購入の前には必ず販売会社が交付する最新の投資信託説明書(交付目論見書)を確認してください。本記事は情報の整理であり、特定の金融商品の推奨ではありません。投資判断はご自身の状況に基づいて行ってください。

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