AI副業

ChatGPTのセキュリティ設定|学習に使わせない設定・一時チャット・多要素認証の手順

2025年5月23日

ChatGPTを安心して使うために見直したい設定は、会話を学習に使わせない設定、履歴に残さない一時チャット、アカウントを守る多要素認証の3つです。この記事では、OpenAIの公式ヘルプをもとに、それぞれの手順と、入力してはいけない情報の考え方をまとめました。以前の記事の「履歴をオフにすると学習もオフになる」という説明は、今の画面と合わなくなっていたため、書き直しています。2026年10月1日時点で押さえたいのは次の点です。

  • 学習に使わせない設定は、[設定]→[データコントロール]→「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ。オフにしても履歴は残る
  • 履歴に残したくない会話は一時チャットを使う。学習に使われず、履歴にも出ない。安全上の理由で最大30日間保持されることがある
  • オフにしていても、回答に高評価・低評価を送ると、その会話全体が学習に使われることがある
  • チャットを削除すると画面からすぐ消え、30日以内にシステムから完全に削除される予定になる(例外あり)
  • 多要素認証は[設定]→[セキュリティとログイン]で設定する


見直す設定の一覧

目的設定の場所内容
会話を学習に使わせない[設定]→[データコントロール]「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ
履歴に残さない新しいチャットで[一時チャット]履歴に出ない、メモリを作らない、学習に使われない
覚えた内容を管理する[設定]→[パーソナライズ]→[メモリ]メモリのオン・オフ、覚えた内容の確認と削除
不正ログインを防ぐ[設定]→[セキュリティとログイン]多要素認証(MFA)、すべてのデバイスからログアウト
データを取り出す、消す[設定]→[データコントロール]データのエクスポート、アカウントの削除

使える設定は、ログインしているかどうか、プラン、職場のワークスペースの設定で違います。画面の表記が変わることもあるため、見つからないときは公式ヘルプを確認してください。

会話を学習に使わせない設定

パソコン(ウェブ)

  1. アカウントのメニューを開く
  2. [設定]を選ぶ
  3. [データコントロール]を選ぶ
  4. 「すべての人のためにモデルを改善する」を選んでオフにし、[完了]を選ぶ

スマホ(iOS、Android)

  1. サイドバーを開く
  2. プロフィールのアイコンから設定を開く
  3. [データコントロール]を選ぶ
  4. 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする

知っておきたいこと

  • ログインしている場合、設定はアカウント全体に適用される。端末ごとに設定し直す必要はない
  • ログインせずに使っている場合は、そのブラウザごとの設定になる
  • オフにしても、保存済みのチャットは削除も非表示にもならない
  • オフにしたあとでも、回答に高評価・低評価などのフィードバックを送ると、その会話全体が学習に使われることがある
  • OpenAIのプライバシーポータルで「Do not train on my content」を選んでも同じ効果がある。両方行う必要はない

「履歴を残さないこと」と「学習に使わせないこと」は別の設定です。元の記事では、履歴と学習を1つの項目でまとめてオフにする手順を紹介していましたが、今の公式ヘルプでは別々の設定として説明されています。

一時チャット

一時チャットは、履歴に残したくない会話のための機能です。

  • チャット履歴に表示されない
  • メモリを作成、更新しない
  • OpenAIのモデルの改善には使われない
  • 安全上の理由から、最大30日間保持されることがある

使い方は次のとおりです。

  1. 新しいチャットを開く
  2. [一時チャット]を選ぶ
  3. 最初のメッセージを送る前に、「パーソナライズあり」か「パーソナライズなし」を選ぶ

「パーソナライズなし」は、メモリやカスタム指示を使いません。「パーソナライズあり」は、すでにあるメモリやカスタム指示を使って答えます。どちらも、一時チャットの間は新しいメモリを作りません。

一時チャットを保存すると、通常のチャットになり、アカウントの設定(パーソナライズ、学習)に従います。

履歴の削除と保持の期間

  • 通常のチャットとアーカイブしたチャットは、自分で削除するまでアカウントに保存される
  • チャットを削除すると、画面からはすぐに消える。OpenAIのシステムからは、30日以内に完全に削除される予定になる。すでに匿名化されている場合や、安全・法律上の義務で長く保持する場合は例外
  • 削除したチャットは元に戻せない
  • ライブラリに保存したファイルは、チャットを削除しても残る。ファイルも消したいときは、ライブラリから削除する

メモリの管理

メモリがオンのとき、ChatGPTは、過去の会話などから好みや情報を覚えて、回答に使います。

  • 設定の場所は、[設定]→[パーソナライズ]→[メモリ]
  • メモリをオフにしても、過去のチャットは消えない
  • メモリの設定と、学習の設定は別。メモリをオフにしても、学習に使わせない設定にはならない

仕事の内容や家族の情報を覚えさせたくない場合は、メモリの内容を確認し、不要なものを削除してください。

多要素認証でアカウントを守る

多要素認証(MFA)は、ログインのときに、パスワードに加えてもう1つの確認を求める仕組みです。

  1. ChatGPTの[設定]を開く
  2. [セキュリティとログイン]を選ぶ
  3. 多要素認証(MFA)で、使いたい方法を選び、案内に沿って設定する

選べる方法は、認証アプリ、プッシュ通知、テキストメッセージ(SMSなど)、パスキーです。使える方法は、端末、国、アカウントの種類で違う場合があります。

  • 設定の方法を使えなくなると、ログインできなくなる。予備の方法をもう1つ設定しておく
  • 公式ヘルプによると、メールは標準の多要素認証の方法ではない
  • ほかの端末からログアウトさせたいときは、[セキュリティとログイン]の[すべてのデバイスからログアウト]を使う。反映まで最大30分かかることがある

入力しないほうがよい情報

設定を見直しても、入力した内容がOpenAIのサーバーに送られることは変わりません。次の情報は、入力しないことを基本にしてください。

  • パスワード、認証コード、クレジットカードの番号
  • 自分やほかの人の氏名、住所、電話番号、健康の情報など
  • 勤め先の非公開の情報(顧客の情報、契約の内容、公開前の資料、プログラムの非公開の部分)

個人情報保護委員会は2023年6月2日、生成AIサービスの利用について注意喚起を出しました。内容は次のとおりです。

  • 事業者が個人情報を含む指示を入力するときは、その個人情報の利用目的を達成するために必要な範囲内であることを確認する
  • 本人の同意なく個人データを含む指示を入力し、回答の出力以外の目的で取り扱われると、個人情報保護法に違反する可能性がある。サービスの提供者が、そのデータを機械学習に利用しないことなどを確認する
  • 一般の利用者は、入力した個人情報が機械学習に利用され、正確または不正確な内容で出力されるリスクを踏まえて判断する。利用規約やプライバシーポリシーも確認する

職場やチームで使うとき

  • OpenAIの公式ヘルプによると、ChatGPT Business、Enterprise、Eduなどのワークスペースの内容は、初期設定でモデルの学習に使われない
  • ワークスペースでは、保持の期間やメモリなどを、組織の管理者が決めていることがある
  • 個人のアカウントで仕事の情報を扱う前に、勤め先のルールを確認する。副業で依頼主の情報を扱うときも同じ(AI副業で月10万円を目指す現実的な進め方を参照)
  • 多要素認証を、ワークスペース全体で強制することは、現時点ではできない

外部のサービスとつなぐ機能を使うときは、そのサービスに渡る情報も確認してください。Canvaとの連携はCanvaとChatGPTの連携方法で解説しています。

よくある質問

学習をオフにすると、履歴も消えますか

消えません。「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにしても、チャットは履歴に残ります。消したいときは、チャットを削除してください。

一時チャットなら、何を入力しても安全ですか

一時チャットは、履歴に残らず、学習にも使われませんが、安全上の理由で最大30日間保持されることがあります。パスワードや個人情報は、一時チャットでも入力しないでください。

無料プランでも設定できますか

公式ヘルプは、ログインせずに使う場合の設定方法も案内しています。使える設定は、プランやログインの状態で違うことがあります。

削除したチャットは復元できますか

できません。公式ヘルプは、削除したチャットは、ChatGPTでもサポートでも復元できないと説明しています。

過去に学習に使われた内容を取り消せますか

公式ヘルプは、オフにしたあとの新しい会話が学習に使われなくなると説明しています。過去の会話の扱いは、この記事では確認できていません。


まとめ

  • 学習に使わせない設定は、[データコントロール]の「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ
  • 履歴に残したくない会話は、一時チャットを使う
  • 多要素認証を設定し、予備の方法も用意する
  • 設定にかかわらず、パスワードや個人情報、勤め先の非公開の情報は入力しない

ChatGPTの最近の動きはChatGPT最新情報まとめ、サイトを作る機能はChatGPT Sitesの使い方、法律の面は生成AIの逮捕事例と法的リスクでも紹介しています。

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出典はOpenAIヘルプセンター ChatGPTのデータ管理、OpenAIヘルプセンター ChatGPTの一時チャット、OpenAIヘルプセンター Chat and file retention in ChatGPT、OpenAIヘルプセンター Memory in ChatGPT、OpenAIヘルプセンター 多要素認証(MFA)を管理する、OpenAI プライバシーセンター、個人情報保護委員会 生成AIサービスの利用に関する注意喚起等についてです。

この記事を書いた人
じゅん【残業100時間越えの社畜から人生逆転】25歳スキル0からSNS開始|完全未経験からたった半年で月50万達成|SNS歴2年|社会の荒波に揉まれながら副業しているSE
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