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GeminiのGem終了はいつ?11月17日からスキルへ自動移行、無料で使えるかと今やる準備

GoogleはGeminiの「Gem(ジェム)」を、新しい「スキル」に切り替えます。公式ヘルプによると、個人のGoogleアカウントでは2026年11月にGemの提供を終え、GoogleがGemを自動的にスキルとして作り直す予定です。Gemの管理画面に出ている告知では、自動移行の開始日は2026年11月17日です。

「作ったGemは消えるのか」「無料のままで使い続けられるのか」「今のうちに何をしておけばいいのか」と気になっている人も多いはずです。この記事では、2026年9月29日時点のGoogleの公式ヘルプ、リリースノート、公式ブログ、日本向けの料金ページをもとに、変わる点と変わらない点、今やっておきたい準備を整理します。

先に結論 Gemは11月からスキルへ自動移行、作業は不要

まず、2026年9月29日時点で公式に確認できる内容を表にまとめます。

項目2026年9月29日時点の公式情報
Gemの終了時期個人のGoogleアカウントは2026年11月。Gemの管理画面の告知では、2026年11月17日から自動移行を始める
利用者の作業不要。GoogleがGemを自動的にスキルとして作り直す。移行されるまではGemをそのまま使える
仕事用や学校用のアカウントWorkspaceのビジネス、エンタープライズ、非営利団体は2027年3月、教育機関は2027年6月に終了
スキルの料金Google AIの有料プランを契約していなくても、通常のチャットで使える(段階的に提供中)
スキルを使う条件18歳以上、個人のGoogleアカウント、アクティビティの保存がオン
Gemini SparkGoogle AI ProまたはUltraの契約が必要。日本ではUltra契約者向けに2026年7月14日から提供が始まった
スキルでまだ使えないもの動画の作成、音楽の作成、Canvas、Deep Research、ガイド付き学習など、Gemの既定のツールの多く
同じ11月に終わるものミニアプリを作るGoogle Labsの実験「Opal」と、Google LabsのGem

いちばん大事なのは、何もしなくてもGemはスキルとして残る、という点です。一方で、スキルは18歳以上が条件で、Gemで使えていた既定のツールの一部はまだ動きません。Gemを仕事や学習に使っている人は、移行前に中身を確かめておくと安心です。


Gemとスキルとは 何がどう変わるのか

Gemは、指示や役割、参考にするファイルを保存しておき、特定の用途に合わせたGeminiを呼び出せる機能です。たとえば「文章の校正係」「献立の相談役」のように役割を決めておけば、毎回長い指示を打ち直さずに済みます。2024年8月28日に当時の有料版(Gemini Advanced)とWorkspaceのアドオン契約者向けに始まり、2025年3月13日からは無料でも使えるようになりました。

スキルは、繰り返し使える指示と追加情報をまとめたものです。GoogleのヘルプはGemini Sparkのタスクを「何を」、スケジュールを「いつ」、スキルを「どのように」にたとえています。スキルはどのチャットでも「/」を入力して呼び出せるほか、今の依頼に関係があるとGeminiが判断すると、自動で使われます。1つのチャットで複数のスキルを組み合わせられるのも、Gemとの大きな違いです。

用語意味(公式ヘルプの説明)料金の扱い
Gem指示とファイルを保存した、カスタム版のGemini無料プランでも使える
スキル繰り返し使える指示と追加情報のセット。作業の「どのように」にあたる有料プランなしでもチャットで使える
タスクGeminiに任せる大きな目標。「何を」にあたるGemini Sparkの機能
スケジュールタスクを決まった日時や出来事に合わせて自動で動かす仕組み。「いつ」にあたるGemini Sparkの機能
Gemini Sparkメールの整理やニュースのまとめなどを代わりに進める、個人向けのAIエージェントGoogle AI ProまたはUltraが必要

スキルはもともと、2026年5月19日に米国で始まったGemini Sparkの一部として登場しました。現在は通常のチャットにも広がりつつあり、Gemの後継という位置づけになっています。

いつ終わる?アカウント別の移行スケジュール

Gemの終了は、アカウントの種類によって3段階に分かれています。Googleの移行の案内ページ(英語)に書かれている時期は次のとおりです。

アカウントの種類Gemの提供終了個人アカウントとの差
個人のGoogleアカウント2026年11月(告知上の自動移行の開始は11月17日(火))基準
Workspaceのビジネス、エンタープライズ、非営利団体のアカウント2027年3月4か月後
Workspaceの教育機関のアカウント2027年6月7か月後

公式ヘルプが示しているのは「2026年11月」という月までです。日付の11月17日は、Gemの管理画面に表示されている告知に書かれています。告知の文面は、米国のIT系ニュースサイト9to5Googleの報道でも確認でき、11月17日から自動移行を始めること、移行されるまではGemを使えることが書かれています(9to5Googleの報道)。

2026年9月29日から11月17日までは49日です。移行は「始まる日」が示されているだけで、全員のGemが同じ日に切り替わるとは書かれていません。11月17日を過ぎても、しばらくGemが残っているアカウントがあっても不思議ではありません。

なお、9月29日時点で移行の案内ページには日本語版がなく、英語で公開されています。日本語版のGemのヘルプの本文にも、まだ移行の案内は載っていません。日本語の画面だけを見ていると気づきにくいので注意が必要です。

Gemの提供開始から終了までの流れ

Gemが登場してからスキルに置き換わるまでを、Googleのリリースノートと公式ブログ、Gemini Sparkの更新履歴で並べると次のようになります。

日付できごと出典
2024年8月28日Gemini AdvancedとWorkspaceのアドオン契約者向けにGemの提供を開始公式ブログ、リリースノート
2024年11月12日Gemの作成時にファイルを追加できるように(有料版、英語から)リリースノート
2025年3月13日Gemを無料で誰でも使えるよう提供を開始公式ブログ
2025年9月18日自分で作ったGemを家族や友人、同僚と共有できるようにリリースノート
2025年12月16日Google Labsの試験運用版Gem(ミニアプリを作る機能)が登場リリースノート
2026年5月19日米国でGemini Sparkが始まり、スケジュールとスキルも登場Sparkの更新履歴
2026年6月17日Sparkの提供地域を拡大(日本は対象外)Sparkの更新履歴
2026年7月14日Ultra契約者向けに、日本を含む地域とすべての言語へSparkを拡大Sparkの更新履歴
2026年7月16日米国のGoogle AI Pro契約者向けに英語でSparkを提供Sparkの更新履歴
2026年11月17日個人アカウントのGemの自動移行を開始Gemの管理画面の告知
2027年3月Workspaceのビジネスなどのアカウントで終了移行の案内
2027年6月Workspaceの教育機関のアカウントで終了移行の案内

数えてみると、Gemは有料版での提供開始から自動移行の開始まで811日、無料化からは614日で役目を終えることになります。Sparkの米国での提供開始からは182日です。スキルが登場してから半年ほどで、Gemの置き換えまで決まった形です。

Gemとスキルの違い

スキルはGemと同じく「指示を保存して使い回す」機能ですが、使い方や条件にはいくつも違いがあります。公式ヘルプの記述をもとに比べます。

比べる点Gemスキル
呼び出し方サイドバーのGemの一覧から選び、そのGemとのチャットを開くどのチャットでも「/」を入力して選ぶ(今後は「@」に変わる予定)。Geminiが自動で使うこともある
同時に使える数1つのチャットに1つ1つのチャットで複数を組み合わせられる
自動で使われるか自分で選んだときだけ名前と説明から関係があると判断すると自動で使われる(オフにもできる)
対象年齢13歳以上(国によって異なる)18歳以上
アカウント個人、仕事用、学校用現時点では個人のGoogleアカウントだけ
使える場所ウェブ版で作ると、モバイルアプリやWorkspaceのサイドパネルにも表示されるモバイルアプリ、Mac版アプリ、ウェブ版(gemini.google.com)
参考ファイル端末からのアップロード、Googleドライブのファイル(最新版が反映される)、ノートブックスキルと一緒にアップロードする。ファイルを直すときはスキル全体を上げ直す
共有2025年9月から共有できる今後数週間で共有に対応する予定
使ったチャットの一覧Gemごとに最近のチャットの一覧がある専用の一覧はなく、ふつうのチャットとしてサイドパネルに並ぶ
数の上限ヘルプに記載なし作る数に上限はなく、同時に有効にできるのは100個まで
名前の形式自由小文字の英数字をハイフンでつなぐ形式

ノートブックは、Gemのヘルプでは「NotebookLM ノートブック」、移行の案内では「Gemini Notebook」のノートブックと書かれています。Googleは、Googleドライブのファイルとノートブックをスキルに追加できる機能、スキルの共有機能を、今後数週間で用意するとしています。

自動移行で引き継がれるもの、まだ分からないもの

移行の案内には、何が引き継がれるかの説明もあります。ただし、書かれていない項目もあります。書かれている範囲と、書かれていない範囲を分けて整理します。

対象移行の扱い(公式ヘルプ)
Gemの名前、説明、指示Gemの提供を終えるとき、Googleが自動的にスキルとして作り直す
知識に入れたファイルスキルが対応している形式のファイルは、Gemと一緒に自動で移る
GitHubのファイル現時点ではスキルが対応していない
既定のツールの設定多くはスキルで動かない(次の章で説明)
共有したGemと共有リンク扱いの記載はありません。スキルの共有は今後数週間で対応予定
Gemとの過去のチャット扱いの記載はありません
Googleが用意したプリメイドGem扱いの記載はありません。スキルのページには「おすすめ」のテンプレートがある
Google LabsのGemとOpal同じ11月に終了する

注意したいのはファイルです。案内は、自動で移るのは「対応しているファイル」だとしています。スキルは.docx、.doc、.xlsxなどのファイルに対応していないため、Gemの知識にWordやExcelのファイルを入れている人は、元のファイルを手元に残しておくと安心です。

スキルでまだ使えないGemの機能

移行の案内のよくある質問によると、Gemで使える既定のツールの多くは、今のところスキルでは動きません。名前が挙がっているのは、動画の作成、音楽の作成、Canvas、Deep Research、ガイド付き学習の5つです。

機能Gemスキル(2026年9月29日時点)
動画の作成既定のツールとして使える使えない
音楽の作成既定のツールとして使える使えない
Canvas既定のツールとして使える使えない
Deep Research既定のツールとして使える使えない
ガイド付き学習既定のツールとして使える使えない
アプリ連携(Workspaceのアプリなど)ー使える

たとえば「Deep Researchで調べてから報告書にまとめるGem」や「Canvasで文章を仕上げるGem」を作っている人は、移行後に同じ動きにならない可能性があります。Deep Researchそのものはスキルとは別にふつうに使えるので、当面はDeep Researchで調べた結果をチャットに貼り、スキルで整える、という分け方が現実的です。Deep Researchの使い方はDeep Researchの活用術でも紹介しています。


スキルは無料で使える?Gemini Sparkとの関係と料金

ここは誤解が多い部分です。スキルの作成と管理のヘルプ(日本語版)には、スキルはGoogle AIの有料プランを契約していなくてもチャットで使えると書かれています。スキルは最初、有料のGemini Sparkの機能として登場したため、有料の機能と紹介されることもあります。しかし、チャットで使う分には有料プランは要りません。

有料プランが必要なのは、Gemini Sparkのタスクとスケジュールです。条件を並べると次のようになります。

条件チャットで使うスキルGemini Spark
年齢18歳以上18歳以上
アカウント個人のGoogleアカウント個人のGoogleアカウント
有料プラン不要Google AI ProまたはUltra
アクティビティの保存オンにするオンにする
地域除外の記載なし(段階的に提供)欧州経済領域、ナイジェリア、スイス、英国では使えない
使えるアプリモバイルアプリ、Mac版、ウェブ版モバイルアプリ、Mac版、ウェブ版

日本向けのプラン一覧に出ている月額料金と、それを12倍した年額の目安は次のとおりです。年額は月額を12倍しただけの単純計算で、年払いの割引やキャンペーン価格は含めていません。

プラン月額年額の目安(12倍)Gem、スキル、Sparkとの関係
無料0円0円Gemを使える。スキルもチャットで使える
Google AI Plus725円8,700円スキルはチャットで使える。Sparkの条件には含まれない
Google AI Pro2,900円34,800円Sparkの条件に入っているが、日本での提供は更新履歴に記載がない
Google AI Ultra14,500円174,000円日本でもSparkを使える(2026年7月14日から)
Google AI Ultra(上位)32,000円384,000円同上。使用量の上限がProの20倍

日本で今Sparkを使うには、Ultraの契約が前提になります。Ultraの月額14,500円はProの5倍で、差額は月11,600円です。「スキルを使いたいだけ」なら、有料プランに入る必要はありません。Google AI Proの特典についてはGoogle AI Proの対象条件と注意点でも詳しく整理しています。

また、ヘルプによると、有料プランを解約したり、Sparkが使えないプランに下げたりすると、Sparkのタスクとスケジュールは使えなくなります。データは消えず、進行中のタスクは最後まで動き、スケジュールは一時停止になります。スキルは有料プランがなくてもチャットで使えると、同じヘルプに書かれています。

日本での提供状況

日本の利用者にとっての状況を、9月29日時点の公式情報でまとめます。

項目日本の状況(2026年9月29日時点)根拠
Gem今も使える。個人アカウントは2026年11月に終了移行の案内
チャットのスキル個人アカウントから段階的に提供中。まだ使えないアカウントもあるスキルのヘルプ
Gemini Spark(Ultra)2026年7月14日から、すべての言語で提供が始まったSparkの更新履歴
Gemini Spark(Pro)日本のGoogle AI Pro契約者向けの提供は、更新履歴に記載がないSparkの更新履歴、プラン一覧
6月17日の地域拡大日本は対象外だったSparkの更新履歴
Opal日本も利用できる国に入っているが、11月に終了OpalのFAQ、移行の案内
日本語のヘルプ移行の案内ページは英語だけで、日本語版のGemのヘルプにも案内はまだないヘルプセンター

日本でUltra向けにSparkが始まってから9月29日までで77日たちました。日本のGoogle AI Pro契約者向けの提供は、9月29日時点で更新履歴に記載がありません。日本向けのプラン一覧でも、Gemini SparkはUltraの特典として「一部の国のみ」と書かれています。スキルの設定画面が見当たらない場合は、段階的な提供がまだ届いていない可能性があります。

11月17日までにやっておきたい準備

自動移行があるので必須の作業はありませんが、移行後に困らないよう、次の10項目を確認しておくと安心です。

やること理由優先度
使っているGemを一覧にするスキル名は小文字とハイフンの形式が決まりなので、移行後の名前が今と変わる可能性がある高
Gemの指示をコピーして手元に保存する移行で内容が変わらないか、あとで比べられる高
知識のファイルを1つずつダウンロードする対応していない形式のファイルは自動で移らない可能性がある高
既定のツールを使うGemを確かめる動画の作成、音楽の作成、Canvas、Deep Research、ガイド付き学習はスキルで動かない高
Googleドライブのファイルを参照しているGemを確かめるGemはドライブの最新版を反映するが、スキルは今のところアップロードしたファイルを使う中
共有しているGemの相手に知らせるスキルの共有は今後数週間で対応予定で、共有リンクの扱いは記載がない中
GitHubのファイルを使うGemを確かめるGitHubのファイルは現時点でスキルが対応していない中
アクティビティの保存がオンか確かめるスキルを使う条件になっている中
18歳未満の家族のGemを確かめるGemは13歳以上、スキルは18歳以上で、条件に5歳の差がある中
OpalやLabsのGemで作ったものを確かめる同じ11月に終わる中

とくに、18歳未満の利用者のGemがどう扱われるかは、ヘルプに記載はありません。家族で使っている場合は、指示とファイルを保存しておくのが無難です。


Gemを自分でスキルに作り直す手順

自動移行を待たずに、今のうちに自分でスキルに作り直すこともできます。移行の案内に書かれている手順は3段階です。パソコンのウェブ版で操作します。

段階操作注意点
1 Gemを開いてファイルを保存gemini.google.comでサイドバーを開き、Gemの一覧から作り直すGemの編集を開く。知識のファイルを1つずつ開いてダウンロードし、スキルと同じ名前のフォルダに入れるフォルダ名は小文字とハイフンの形式にする。Gemのタブは開いたままにしておく
2 スキルを作る新しいタブでgemini.google.comを開き、設定からスキルのページへ進み、手動で作成を選ぶ。Gemの名前、説明、指示をコピーして貼り付け、作成を押す名前は自動で正しい形式に直される。ファイルがなければここで完了
3 ファイルを加える作ったスキルをダウンロードし、zipに入っているSKILL.mdをファイルのフォルダへ移す。スキルのページで「スキルを置き換える」を選び、フォルダごとアップロードするフォルダ名とスキル名を同じにする必要がある

チャットで「次の手順に沿ってスキルを作成して」と頼んで作ってもらう方法や、スキルのページの「Gemini で作成」から対話しながら作る方法もあります。ただし、スキルの有効化、無効化、削除はチャットからはできず、スキルのページで行います。削除したスキルは元に戻せない点にも注意してください。

スキル名と説明の書き方

スキルは、Geminiが名前と説明を見て「今の依頼に関係があるか」を判断する仕組みです。Googleのヘルプ「効果的なスキルを作成する」によると、Geminiはまず名前と説明だけを確認し、関係があると判断したときに初めて指示の全文を読み、必要なときだけファイルを開きます。つまり、名前と説明の書き方で、自動で使われるかどうかが変わります。

スキル名は、すべて小文字にして単語をハイフンでつなぐ決まりです。英語の名前なら、次のように整えられます。

Gemの名前(例)スキル名の形式補足
Blog Editorblog-editor大文字を小文字にし、空白をハイフンにする
Meeting Notes Summarymeeting-notes-summary単語が3つでも同じ
Weekly Meal Plan 2026weekly-meal-plan-2026数字も使える
ブログ校正(日本語の名前)変換のしかたはヘルプに記載なし自分で作り直すなら proofread-blog-post のような英語名にしておくと確実

ヘルプは、名前を動詞から始め、「ヘルパー」「ツール」「データ」のようにあいまいな言葉を避けるよう勧めています。例として、recipe-data ではなく plan-meal-from-recipe が挙がっています。

説明は1,024文字以内で、そのスキルで何ができるかを三人称で書き、使う場面を具体的に並べるのがコツです。日本語版のヘルプでは、説明を「使用する場面としては」で始める例が示されています。

書き方のコツ悪い例良い例
三人称で機能を書くお手伝いしますブログ記事の下書きを校正し、誤字と表記ゆれを一覧にします
使う場面を並べる文章用使用する場面としては、公開前の記事を見直すとき、表記をそろえたいときなど
作業の種類で書く9月29日の記事だけを直すどの記事にも使える校正の手順を書く
出力の形を決めるいい感じにまとめて「修正前」「修正後」「理由」の3列の表で返す
よくある誤りを書く特になし根拠のない数字を補わない、固有名詞は変えない
足りない情報の扱いを決める適当に補って日付が書かれていなければ推測せずに質問する

ヘルプはほかにも、創作のような作業は指示をゆるめに、数字や書式が大事な作業は手順を細かく書くこと、複雑な作業にはチェックリストを持たせることを勧めています。プロンプトの組み立て方はプロンプトを作る3ステップ、記号やMarkdownの使い方はプロンプトの記号ガイドも参考になります。

スキルは、SKILL.mdというテキストファイルに名前、説明、指示をまとめた形でも作れます。Geminiアプリのヘルプは書式の細かい決まりを載せていませんが、ほかのサービスで作ったスキルもSKILL.mdをアップロードすれば取り込めるとしています。Google CloudのGemini Enterpriseの資料は、スキルがオープンなスキルの標準に基づくと説明しており、その標準であるAgent Skillsの仕様では、ファイルの冒頭に name と description を書く形が決められています。たとえば次のような形です。

---
name: proofread-blog-post
description: ブログ記事の下書きを校正し、誤字、表記ゆれ、事実確認が必要な箇所を一覧にします。使用する場面としては、公開前の記事を見直すとき、表記をそろえたいときなどです。
---
手順
1. 誤字と表記ゆれを「修正前」「修正後」「理由」の表にまとめる
2. 数字や日付など、確認が必要な箇所に印を付ける
3. 書き換え案は元の文と並べて示す

よくある誤り
- 根拠のない数字を補わない
- 固有名詞や引用は書き換えない

Agent Skillsの仕様では、name は64文字以内の小文字の英数字とハイフン、description は1,024文字以内と決められています。Geminiのヘルプの決まりとも重なっているので、この形で書いておけば大きく外れることはありません。

アップロードできるファイルと上限

ファイルやフォルダをアップロードしてスキルを作る場合の条件は次のとおりです。アップロードは今のところ、ウェブ版とMac版のアプリでだけできます。

項目条件(公式ヘルプ)
対応する形式.txt、.md、.rst、.rtf、.tex、.log、.py、.sh、.json、.yaml、.csv、.toml、.xml、.env、.sql、.html、.css、.svg、Makefile、Dockerfile、.pdf、.jpg、.png など
対応しない形式.docx、.doc、.xlsx など、プレーンテキストでないファイル
必要なファイルフォルダの一番上にSKILL.mdを置く。フォルダかzipでも上げられる
サイズの上限アップロードするファイルの合計で100MBまで
スクリプトインターネットへのアクセスが必要なスクリプトは使えない。外部のサイトへの操作やリクエストもできない
失敗しやすい原因.DS_Store や .pyc のような隠れたバイナリファイル
有効にできる数同時に100個まで(作る数に上限はない)

Gemの知識にWordやExcelのファイルを入れていた場合は、PDFやCSV、テキストに書き出してから入れると、スキルの条件に合います。Macで作ったフォルダは.DS_Storeが紛れ込みやすいので、アップロード前に確認しておきましょう。

OpalとGoogle LabsのGemも同じ11月に終了

移行の案内によると、Gemの終了に合わせて、ミニアプリを作るGoogle Labsの実験「Opal」と、Google LabsのGemも同じ11月に終わります。Google LabsのGemは、2025年12月16日にGeminiで始まった試験運用版のGemで、日々の作業を手伝うミニアプリを作れる機能でした。

サービスどんなものか終了日本での状況
Gem指示とファイルを保存したカスタム版のGemini個人アカウントは2026年11月使える
Google LabsのGemミニアプリを作れる試験運用版のGem(2025年12月16日から)2026年11月提供地域の記載は案内にない
Opalミニアプリを作るGoogle Labsの実験2026年11月OpalのFAQでは日本も利用できる国に入っている

Opalのよくある質問(2026年2月24日更新)には、終了や作ったアプリの持ち出しについての記載はありません。Opalでミニアプリを作っている人は、作った内容や使っている指示を別の場所に控えておくと安心です。

仕事用や学校用のアカウントの人は

会社や学校のGoogle Workspaceのアカウントでは、Gemの終了は個人アカウントより遅くなります。一方で、スキルは今のところ仕事用や学校用のアカウントでは使えず、Googleは近く対象を広げるとしています。

項目個人のGoogleアカウント仕事用や学校用のアカウント
Gemの終了2026年11月ビジネスなどは2027年3月、教育機関は2027年6月
スキル段階的に提供中現時点では使えない(今後拡大予定)
Gemini SparkGoogle AI ProまたはUltraで利用現時点では使えない
Workspaceのアプリのサイドパネルウェブ版で作ったGemが表示される同じくGemは表示される。スキルが使える場所としてはサイドパネルが挙がっていない

会社でGemを業務の手順書のように使っている場合、管理者の判断や社内のルールが関わります。個人で決めずに、情報システムの担当者に確認するのが確実です。なお、Google Cloudの法人向けサービスであるGemini Enterpriseには、Geminiアプリとは別にスキルの機能があり、使えるかどうかは契約しているエディションによって変わります。

スキルを使うときのプライバシーの注意

スキルを使うには、アクティビティの保存をオンにする必要があります。Geminiアプリのプライバシー ハブ(日本語版)に書かれている、データの扱いの主なポイントは次のとおりです。

項目プライバシー ハブの説明
アクティビティの自動削除初期設定は18か月。3か月、36か月、自動削除しない、に変えられる
人間によるレビュー人間のレビュアー(Googleの委託先を含む)が一部のデータを確認することがある
レビューされたチャットアクティビティを消しても消えず、最長3年間保存される
アクティビティの保存がオフのときチャットは72時間アカウントに保持される
入力しない方がよい情報レビュアーに見られたくない情報や、改良に使われたくない機密情報

スキルには自分の仕事のやり方や参考資料をまとめて入れることになるため、顧客の個人情報や社外秘の資料をそのまま入れるのは避けましょう。スキルとGemは、プライバシー ハブから案内されている「Gem マネージャー」と「スキル マネージャー」で管理できます。AIサービスの設定の考え方はChatGPTのセキュリティ設定の記事も参考になります。

よくある誤解と公式情報

Gemの終了について、ネット上で見かける情報と公式ヘルプの内容を比べます。

よくある誤解公式情報
10月13日にGemの作成と編集ができなくなるアプリの内部を解析した海外の報道で出た日付で、公式ヘルプに日付の記載はありません。報道で確認できる告知の文面も、11月17日からの自動移行にしか触れていない
スキルは有料プランでしか使えないチャットで使うスキルはGoogle AIの有料プランを契約していなくても使えます。有料プランが要るのはGemini Sparkのタスクとスケジュール
Gemは11月に消えてしまうGoogleは、Gemの提供を終えるときに自動的にスキルとして作り直すとしている
Gemでできたことはすべてスキルでできる今のところ動画の作成、音楽の作成、Canvas、Deep Research、ガイド付き学習など、多くの既定のツールがスキルでは動かない
仕事用のアカウントも11月に終わるWorkspaceのビジネスなどは2027年3月、教育機関は2027年6月
日本ではスキルもSparkも使えないスキルは段階的に提供中。SparkはUltra契約者向けに2026年7月14日から日本でも提供されている

とくに10月13日の日付は、正式な発表ではありません。ただ、Gemの作成や編集がいつまでできるかは公式に示されていないので、作り直しや書き出しは早めに済ませておくと安心です。


よくある質問

GeminiのGemはいつ使えなくなりますか?

個人のGoogleアカウントでは2026年11月に終了します。Gemの管理画面の告知では、11月17日から自動移行が始まります。移行されるまではGemを使えます。

何もしなくてもGemはスキルになりますか?

はい。Googleは、Gemの提供を終えるときに自動的にスキルとして作り直すとしています。利用者の作業は必要ありません。

スキルは無料で使えますか?

チャットで使う分には、Google AIの有料プランを契約していなくても使えます。条件は18歳以上、個人のGoogleアカウント、アクティビティの保存がオンであることです。

Gemini Sparkを契約しないとスキルは使えませんか?

いいえ。スキルは通常のチャットでも使えます。Gemini Sparkはタスクとスケジュールで作業を任せる機能で、Google AI ProまたはUltraが必要です。

日本でもスキルは使えますか?

個人アカウントから段階的に提供されているため、まだ使えないアカウントもあります。設定の中にスキルのページがあれば使えます。

10月13日にGemが作れなくなるというのは本当ですか?

公式ヘルプに日付の記載はありません。アプリの解析をもとに出た日付です。ただし、作成や編集の期限は公式に示されていないので、準備は早めが安心です。

Gemに入れた知識ファイルも移行されますか?

スキルが対応している形式のファイルは、Gemと一緒に自動で移ります。.docxや.xlsxなどはスキルが対応していないため、元のファイルを手元に残しておきましょう。GitHubのファイルも現時点では対応していません。

共有したGemはどうなりますか?

共有リンクの扱いは、公式ヘルプに記載はありません。スキルの共有機能は今後数週間で用意される予定です。共有している相手には、移行の予定を伝えておくと親切です。

18歳未満でもスキルは使えますか?

スキルは18歳以上が条件です。Gemは13歳以上(国によって異なる)で使えたため、18歳未満の利用者のGemがどうなるかは、ヘルプに記載はありません。

仕事用や学校用のアカウントのGemはどうなりますか?

Workspaceのビジネス、エンタープライズ、非営利団体のアカウントは2027年3月、教育機関のアカウントは2027年6月に終了します。スキルは今のところ仕事用や学校用のアカウントでは使えません。

スキルはいくつまで作れますか?

作る数に上限はありません。同時に有効にできるのは100個までで、上限に達したら別のスキルを無効にしてから有効にします。

スキルはどうやって呼び出しますか?

チャットで「/」を入力してスキルを選びます。今後は「@」に変わる予定です。有効にしているスキルは、関係がある依頼のときにGeminiが自動で使うこともあります。

スキル名に日本語は使えますか?

スキル名は小文字の英数字をハイフンでつなぐ形式です。日本語の名前がどう変換されるかはヘルプに記載がないため、自分で作るなら英語の動詞から始まる名前にしておくと確実です。

CanvasやDeep Researchを使っていたGemはどうなりますか?

今のところ、Canvas、Deep Research、動画の作成、音楽の作成、ガイド付き学習などの既定のツールはスキルでは動きません。移行後は、これらの機能を別に使い、結果をスキルで整える使い方が必要になります。

有料プランをやめるとスキルは使えなくなりますか?

Gemini Sparkのタスクとスケジュールは使えなくなりますが、スキルは有料プランがなくてもチャットで使えます。Sparkのデータは消えず、スケジュールは一時停止になります。


まとめ

GeminiのGemは、個人のGoogleアカウントでは2026年11月に終わり、告知では11月17日からスキルへの自動移行が始まります。何もしなくてもGemはスキルとして作り直され、スキルはGoogle AIの有料プランを契約していなくてもチャットで使えます。

一方で、スキルは18歳以上が条件で、動画の作成やCanvas、Deep Researchなどの既定のツールはまだ使えません。共有やGoogleドライブとの連携も、今後数週間で用意される段階です。大事なGemがある人は、指示のコピーと知識ファイルのダウンロードだけでも、11月17日までの49日のうちに済ませておきましょう。

この記事の内容は2026年9月29日時点の公式情報にもとづいています。移行の案内には「今後数週間で」と書かれた項目が多く、共有やファイルの扱いは変わる可能性があります。最新の状況は、下のGoogleの公式ヘルプで確認してください。

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