※本ページはプロモーションが含まれています。
新NISAは、いつ始めるのがいいのでしょうか。値動きを当てて始める時期を選ぶのは、誰にとっても難しいことです。この記事では、NISAの年間投資枠が1月〜12月で区切られる仕組みにもとづいて、年末年始に口座を開くときの段取りと、始めてから損をしないための注意点をまとめました。金融庁と日本証券業協会の資料を、2026年10月20日時点で確認しています。
- 年間投資枠は、つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円で、1月〜12月の1年ごと。使い残した枠は翌年に繰り越せない
- 今年の枠で買うには、受渡日が12月31日以前であることが必要。年末の注文は早めに
- 口座は1人1口座。NISA口座を開けるのは、利用する年の1月1日時点で18歳以上の人。2027年1月からは未成年も「つみたて投資枠」を使える
- 始める時期より、毎月決まった額を続けることのほうが結果に効く。値下がりを避けたいお金は投資に回さない
新NISAの年間投資枠の区切り
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間投資枠 | つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円(合わせて360万円) |
| 非課税保有限度額 | 1,800万円(うち成長投資枠1,200万円) |
| 非課税で持てる期間 | 無期限 |
| 枠の区切り | 1月1日〜12月31日(受渡日で判定) |
| 使い残した枠 | 翌年に繰り越せない |
| 売った商品の枠 | 簿価の分が、翌年以降に復活する |
日本証券業協会のQ&Aでは、つみたて投資枠を60万円しか使わなかった場合に、残りの60万円を翌年に足して180万円分を買うことはできないと説明しています。成長投資枠も同じです。
非課税で持てる期間は無期限で、期間が終わって課税口座に移る、ということはありません(2023年までの一般NISA・つみたてNISAとは違います)。
いつ始めるのがいいか
値動きのタイミングは当てにくい
「下がったら始めよう」と待っていると、いつまでも始められないことがあります。毎月決まった額を買う積立なら、価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことになり、買う時期を分散できます。
年の早い時期に始めると、その年の枠を使える期間が長い
年間投資枠はその年のうちに使わないと消えます。たとえば毎月10万円をつみたて投資枠で積み立てる場合、1月に始めればその年の120万円を使えますが、7月に始めると使えるのは60万円です。残りは翌年に持ち越せません。
ただし、枠を使い切ることが目的ではありません。生活費や近いうちに使うお金まで投資に回すと、値下がりしたときに売らざるを得なくなります。
年末年始は始めやすい時期
12月は冬のボーナスや年末調整で今年の収入と支出が見え、1月は新しい年の枠が使えるようになります。口座を開く手続きを12月に済ませ、1月から積立を始めると、新しい年の枠を最初から使えます。
年末年始に始めるときの段取り
| 時期 | すること |
|---|---|
| 11月〜12月 | 証券会社を選び、NISA口座の開設を申し込む。本人確認書類とマイナンバーを用意する |
| 12月 | 口座が開いたら、積立の金額と商品、支払い方法(クレジットカードなど)を決める |
| 12月中旬 | 今年の枠でも買いたい場合は、受渡日が12月31日以前になるように、証券会社の年末の締切を確かめて注文する |
| 1月 | 新しい年の枠で積立を始める。クレジットカード積立は、申し込みの締切日によって開始月が決まる |
NISA口座は、申し込みのあと税務署で二重に開いていないかを確認するため、すぐには使えないことがあります。開設までの日数は、証券会社の案内で確かめてください。
金融機関を変えたいとき
日本証券業協会のQ&Aによると、NISA口座の金融機関は年単位で変えられます。手続きは、変えたい年の前年10月1日から、その年の9月30日までです。
- 今の金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」を出し、「勘定廃止通知書」を受け取る(おおむね1週間ほど)
- 新しい金融機関に「勘定廃止通知書」と「非課税口座開設届出書」を出す
- 変えたい年の1月1日以降に、今の金融機関のNISA口座で買い付けをすると、その年は変えられない
2027年から金融機関を変えたい人は、2026年10月1日から手続きできます。1月に今の口座で積立の買付けが入ると、その年は変更できなくなるため、12月中に手続きを進めてください。
証券会社の選び方
ふだん使っているクレジットカードとポイントに合わせて選ぶのが簡単です。くわしい比較は新NISAの証券会社の選び方にまとめています。
SBI証券
三井住友カードやOliveを使っている人向けです。クレカ積立のポイントはVポイントで、カードの年間利用額が多いほど還元率が上がります。
楽天証券
楽天カードや楽天ポイントを使っている人向けです。クレカ積立で楽天ポイントがたまり、ポイントで投資信託を買うこともできます。口座を開いたあとの設定は楽天証券のNISA必須設定7選を見てください。
始めてから損をしないための注意点
NISA口座の損失は、ほかの口座と相殺できない
日本証券業協会のQ&Aによると、NISA口座で出た売買の損失は税務上ないものとされ、特定口座や一般口座の利益と損益通算できません。損失の繰越控除もできません。
配当金の受け取り方を確かめる
NISA口座で持つ上場株式の配当金やETFの分配金は、受け取り方を「株式数比例配分方式」にしないと、非課税になりません。証券会社の設定を確かめてください。
同じ年に売った枠は、その年には使えない
一度使った年間投資枠は、売っても同じ年には再び使えません。売った分の枠が戻るのは翌年以降です。短い期間で売り買いを繰り返す使い方には向きません。
生活のお金と分ける
近いうちに使うお金、急な出費に備えるお金は、投資に回さずに預金などで持っておきます。
投資の方針の立て方は、動画でも解説しています。
関連する記事
- 年末に確かめることは新NISAで2026年中にやるべきこと7選
- 口座開設の手順は新NISA口座開設の手順
- 毎月の積立額の考え方は月1万・3万・5万の新NISAの投資方針
- iDeCoとの使い分けは新NISAとiDeCoはどちらから始める?
- 冬のボーナスの使い道は冬のボーナスの使い道
お金の情報はずんのYouTubeチャンネルでも発信しています。
よくある質問
12月に口座を開いても、今年の枠は使えますか
口座が開いていて、受渡日が12月31日以前になるように買えば、今年の枠を使えます。約定から受渡しまでの日数は商品によって違うため、年末の締切は証券会社の案内で確かめてください。
今年使わなかった枠は、来年に足せますか
足せません。年間投資枠は1年ごとで、使い残した枠は翌年に繰り越せません。
2026年中に18歳になります。NISA口座はいつから開けますか
NISA口座を使えるのは、利用する年の1月1日時点で18歳以上の人です。2026年中に18歳になる人は、2027年分から使えます。なお2027年1月からは、つみたて投資枠の年齢要件がなくなり、0歳から17歳も口座を開けるようになります。
一括で買うのと、毎月積み立てるのはどちらがよいですか
どちらが有利かは、その後の値動きで変わり、前もっては分かりません。買う時期で迷う人や、毎月の収入から投資したい人には、毎月決まった額を積み立てる方法が続けやすくなります。
金融機関を変えたいのですが、いつまでに手続きすればよいですか
変えたい年の前年10月1日から、その年の9月30日までです。ただし、変えたい年に今の金融機関のNISA口座で買い付けをすると、その年は変えられません。
NISA口座で損をしたら、確定申告で取り戻せますか
できません。NISA口座の損失は、ほかの口座の利益と損益通算できず、繰越控除もできません。
まとめ
- 年間投資枠は1月〜12月の1年ごとで、使い残した枠は繰り越せない
- 今年の枠で買うには、受渡日が12月31日以前であること
- 12月に口座を開き、1月から積み立てると、新しい年の枠を最初から使える
- 金融機関を変えるなら、新しい年の買付けが入る前に手続きする
- 始める時期より、生活のお金と分けて、決まった額を続けることが大切
出典は金融庁 NISAを知る、金融庁 NISAのよくある質問、日本証券業協会 2024年以降のNISAに関するQ&A(2026年9月)です。証券会社のポイントは各社の公式ページ(2026年9月確認)にもとづいています。




