
ワークマンは、作業服の上下セットを4,400円から3,400円に値下げし、それでも利益は5割増えたと発表しました。理由は、生地や副資材を自社で買い付けて、工場には縫製だけを頼む「加工貿易」です。
会社の発表では、この方法で製品の原価が2〜3割下がりました。ただし、5割増えた利益が「1着あたり」なのか「商品全体」なのかは、書かれていません。計算すると、原価が3割下がっても、1着あたりの利益が増えるのは、もとの原価が価格の約76%を超える場合だけです。
業績は好調です。2027年3月期の第1四半期は、営業利益が前年より33.3%増えました。一方で、上期の既存店の売上は会社の計画に届いておらず、下期は円安によるコスト上昇も見込まれています。
この記事では、2026年10月12日時点のワークマンのお知らせ、決算短信、月次報告をもとに、値下げの中身、加工貿易の仕組みとリスク、買える店、業績と配当を整理します。特定の株式の購入を勧めるものではありません。
ワークマンの作業服値下げで先に確認したいこと

| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 値下げ | 上下セット4,400円→3,400円。1,000円(22.7%)の値下げ |
| 利益 | 「利益は5割アップ」と会社が発表。1着あたりか全体かは書かれていない |
| 理由 | 加工貿易。生地を自社で買い付け、工場には加工賃だけを払う。原価は2〜3割下がった |
| 買える店 | WORKMAN、WORKMAN Plusなど。Workman Colorsは作業服を扱わない |
| 計画 | 作業向けの「強靭化製品」を、2026年9月からの1年で710億円規模に |
| 業績 | 第1四半期の営業利益は120億円(+33.3%)。通期の予想は+8.2% |
| 配当 | 年89円の予想(期末に1回)。次の決算発表は11月9日 |
ワークマンの2026年8月10日のお知らせ、第1四半期決算短信、月次報告によります。
今すぐ読む場所 仕組みは加工貿易へ、計算は値下げと利益の関係へ、買い物をする方は買える店と商品へ、投資をしている方は業績へ進めます。
本記事の内容
発表の中身と時系列
値下げと利益の話は、2026年8月10日のお知らせに書かれています。ワークマンは、作業客向けの商品を立て直す「ワーク強靭化計画」を2024年4月から進めていて、その中心が今回の作業服です。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2024年4月 | 「ワーク強靭化計画」を開始 |
| 2025年4月 | EXILEとの取り組みによる上位モデルの作業服で、高価格帯に参入 |
| 2026年8月3日 | 2027年3月期の第1四半期決算を発表 |
| 2026年8月10日 | 強靭化製品が710億円規模になると発表。作業服の値下げと利益5割アップを説明 |
| 2026年9月10日 | 加工貿易で製品原価を2〜3割下げたと説明 |
| 2026年10月1日 | 9月度の月次を発表。上期の既存店の売上は前年比115.1% |
| 2026年10月7日 | 秋冬の新製品発表会を開催(新宿住友ビル三角広場) |
| 2026年11月9日 | 第2四半期決算の発表(予定) |
ワークマンのお知らせとIR情報によります。ITmedia ビジネスオンラインの報道(10月12日)は、10月7日の発表会で、専務が、ほかの作業服店やホームセンターにはない独自の商品で710億円をめざす考えを示したと伝えています。
値下げの中身
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 値下げ前 | 上下セットで4,400円 |
| 値下げ後 | 上下セットで3,400円 |
| 値下げ幅 | 1,000円(22.7%) |
| 利益 | 5割アップ(会社の発表) |
| 原価 | 加工貿易で2〜3割下がった(会社の発表) |
| シリーズ | 加工貿易の第1弾は「Wonder」シリーズの作業服 |
会社は、値下げ前の4,400円でも業界で突出した低価格だったと説明しています。値下げによって、戦略商品の作業服の価格を、物価が上がる前の水準に戻したとしています。3,400円になった商品の名前や品番は、8月10日のお知らせには書かれていません。
なぜ値下げしても利益が増えるのか

価格を下げても利益が出るのは、価格の下げ幅より大きく、仕入れのコストを下げたからです。その方法が加工貿易です。
加工貿易の仕組み
加工貿易は、ワークマンが生地と副資材(ファスナーなど)を主に中国で買い付け、東南アジアの縫製工場に無償で渡して、縫ってもらう方法です。工場に払うのは加工賃だけです。
| 項目 | 加工貿易での分担 |
|---|---|
| 材料の調達 | ワークマンが、生地と副資材を主に中国で買い付ける |
| 縫製 | 東南アジアの縫製工場。材料は無償で受け取る |
| 支払い | ワークマンは加工賃だけを払う |
| 工場の利点 | 材料の購入、貿易の手続き、資金の負担がいらず、縫製に専念できる |
| 会社の利点 | 中間業者が入らないので、コストが大きく下がる |
8月10日のお知らせの説明です。会社は、1つの製品で50万着以上を作ると、価格を下げる効果がはっきり出るとしています。ITmedia ビジネスオンラインは、以前は中国やミャンマーの工場に製造を任せていたと報じています。
ワークマンが負うリスク
コストが下がる代わりに、これまで工場や中間業者が引き受けていた手間とリスクを、ワークマンが負います。
- 材料を手配して、縫製工場へ遅れずに届ける必要がある
- 加工する国で、材料を保税で輸入する手続きが必要になる
- 工場には、生産ラインを長く動かすことを保証している
- 材料が遅れてラインが止まっても、加工賃を払い続ける
会社自身が、難易度とリスクの高い方法だと説明しています。作業服の業界で、加工貿易を行っている例はほかにないとのことです。材料を自社で買い付ける以上、売れ行きが計画を下回ったときの負担もワークマン側に残る、というのがこの記事の見方です。
ワークマンの店の約9割は、加盟店が運営するフランチャイズの店です。会社は、値下げで増えた粗利は加盟店にも分けられ、生活を守りたい作業客と加盟店の両方に喜ばれたと説明しています。
値下げと利益の関係を計算する
発表の数字だけでは、利益が5割増えたのが「1着あたり」なのか「商品全体」なのかは分かりません。そこで、もとの原価を仮に置いて計算しました。原価が3割下がり、価格が4,400円から3,400円になった場合の、上下1セットあたりの利益です。
| 仮の原価 | セットの利益 | 増減 |
|---|---|---|
| 2,600円 | 1,800円→1,580円 | -12.2% |
| 3,000円 | 1,400円→1,300円 | -7.1% |
| 3,400円 | 1,000円→1,020円 | +2.0% |
| 3,800円 | 600円→740円 | +23.3% |
| 4,000円 | 400円→600円 | +50.0% |
原価の金額は公表されていないので、5通りの仮の数字を置きました。消費税と加盟店の取り分は考えていない、この記事の単純な計算です。1セットあたりの利益が増えるのは、もとの原価が約3,333円(価格の約76%)を超える場合だけです。1セットあたりで5割増えるのは、原価が4,000円(価格の約91%)の場合です。
原価の下がり方が2割なら、1セットあたりの利益が増える条件はさらに厳しくなります。値下げ幅の1,000円より、1セットあたりの原価の削減額が大きくなければ、1着ごとの利益は増えません。
| 仮の原価 | 利益5割増に必要な販売数量 |
|---|---|
| 2,600円 | 1.71倍 |
| 3,000円 | 1.62倍 |
| 3,400円 | 1.47倍 |
| 3,800円 | 1.22倍 |
| 4,000円 | 1.00倍 |
こちらは、商品全体の利益が5割増えるために、販売数量が値下げ前の何倍になればよいかです。仮の原価が3,000円なら、1セットの利益は1,400円から1,300円に下がりますが、数量が約1.6倍になれば、全体の利益は5割増えます。
会社は、値下げで個人の作業客が店に来る理由が大きく増えたと説明しています。Wonderシリーズは、今後1年で310万着を売る計画です。こうした説明から、利益の増加には、数量が増えた分が含まれている可能性があります。ただし、これは記事の見方で、会社は内訳を公表していません。
価格据え置きで減益になった過去
ワークマンは、物価が上がり始めた時期に、生活者のために価格を据え置くと宣言しました。その結果、2023年3月期と2024年3月期は、売上が増えたのに利益が減りました。
| 決算期 | 全店売上 | 当期純利益 |
|---|---|---|
| 2022年3月期 | 1,566億円 | 183億円 |
| 2023年3月期 | 1,699億円 | 167億円 |
| 2024年3月期 | 1,753億円 | 160億円 |
| 2025年3月期 | 1,831億円 | 169億円 |
| 2026年3月期 | 2,092億円 | 206億円 |
8月10日のお知らせに載っている数字です。会社は、前回は思いが先に立ち、仕組みが伴わなかったと振り返っています。今回は、海外の生産の仕組みを見直したうえでの値下げで、前回のやり直しだと位置づけています。
仕入れのコストが上がる背景には、円安と原材料費があります。円安の仕組みはドル250円は本当に起きるのかで、身の回りの値上げは2026年10月の値上げ一覧で解説しています。
買う人と投資家がそれぞれ見るところ

ここからは、作業服を買う人と、ワークマンの株を持っている人や関心のある人に分けて、確かめる点を整理します。
買える店と商品
作業服を扱うのは、WORKMANやWORKMAN Plusなどの店です。一般客向けのWorkman Colorsと、その前身の#ワークマン女子は、作業服を扱いません。
| 店の種類 | 店舗数 | 作業服 |
|---|---|---|
| WORKMANなど | 967店 | 扱う |
| Colors、#女子 | 138店 | 扱わない |
| 合計 | 1,105店 | - |
8月10日のお知らせにある、2026年7月末の店舗数です。「WORKMANなど」は、WORKMAN、WORKMAN Plus、WORKMAN Proなどの既存店です。Colorsなどの138店には、商業施設の中にあって作業服を扱わないWORKMAN Plusの10店が含まれます。9月末の店舗数は1,111店です(月次報告)。
同じお知らせには、加工貿易で作る2026年秋冬の主な商品として、次の4点が載っています。
| シリーズ | ジャケット | パンツ |
|---|---|---|
| 超撥水コットン | 3,990円 | 2,990円 |
| HEAT | 2,990円 | 1,990円 |
どちらも「Wonder Stretch」のシリーズで、パンツはカーゴパンツ、価格は税込です。上下でそろえると、超撥水コットンが6,980円、HEATが4,980円になります。価格と品ぞろえは、店や時期で変わることがあります。在庫やサイズは店頭で確かめてください。
上位モデルの作業服も広げている
安い作業服だけでなく、上の価格帯にも商品を広げています。EXILEとの取り組みから生まれた「ZERO-STAGE」のシリーズで、2026年秋冬は次の4点が加わります。
| 商品 | 価格(税込) | 発売 |
|---|---|---|
| 長袖ジャケット | 4,990円 | 9月上旬 |
| ジョガーパンツ | 3,990円 | 9月上旬 |
| 防寒ジャケット | 5,800円 | 10月 |
| 防寒ベスト | 4,900円 | 10月 |
9月10日のお知らせによります。上の2点は軽い防寒の「FIRE TRIBE」、下の2点は重い防寒の「RISING HEAT」です。防寒ジャケットとベストは、静電気を抑える作業服の規格(JIS T8118)に対応していて、会社は法人向けの市場が開けるとしています。このシリーズ全体で、2026年9月からの1年間に230万着、80億円を見込んでいます。
710億円の内訳
「強靭化製品」は、作業客向けの市場で強みを出せる戦略商品のことです。会社は、2026年9月からの1年で710億円規模になるとしています。
| 強靭化製品 | 今後1年の売上 |
|---|---|
| 加工貿易の作業服 | 180億円 |
| EXILEコラボ | 80億円 |
| 作業用XShelter | 250億円 |
| 熱中症対策 | 200億円 |
| 合計 | 710億円 |
当初の目標は500億円だったので、210億円上回る計画です。作業服は、加工貿易とEXILEコラボを合わせて260億円です。2026年3月期の全店売上は2,092億円で、そのうち作業系の商品は1,300億円でした。710億円は、作業系の商品の約55%にあたります(この記事の計算)。
XShelterは、ワークマンが独自に開発した断熱素材を使った服です。9月17日のお知らせでは、2026年秋冬は前年の3倍にあたる400万着、140億円を計画しているとされています。熱中症対策の商品は、ファン付きウェアと、ペルチェ半導体を使った冷房服です。会社は、企業の熱中症対策が罰則つきで義務になったことで、市場が固まったと説明しています。
計画の背景には、店の客層の変化があります。一般客向けの商品が売れて来店が増えた一方で、もとからの作業客からは、本業から離れたという声が出ていました。会社は、既存店では作業客が買える商品が9割を占めるとしたうえで、足りないと感じる客がいるのも確かだとして、作業向けを強化したと説明しています。
業績と月次の売上
| 項目 | 第1四半期 | 通期の予想 |
|---|---|---|
| 全店売上 | 676億円(+18.6%) | 2,380億円(+13.7%) |
| 営業総収入 | 518億円(+24.7%) | 1,834億円(+14.0%) |
| 営業利益 | 120億円(+33.3%) | 321億円(+8.2%) |
| 純利益 | 78億円(+34.0%) | 223億円(+8.3%) |
2027年3月期 第1四半期決算短信(2026年8月3日)の数字です。第1四半期は2026年4月から6月で、かっこ内は前年の同じ期間との比較です。通期の予想は、5月に公表したものから変わっていません。第1四半期の営業利益は、通期の予想の37.5%にあたります。
全店売上は、加盟店を含むすべての店の売上の合計です。営業総収入は、ワークマン本体の収入で、損益計算書の売上にあたります。6月末の店舗数は1,107店で、そのうち加盟店の店が1,011店、直営店が96店でした。全店売上の88.1%が加盟店の店によるものです。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 物流の収入 | リカバリーウェアなど国内での仕入れが増え、物流の受託収入が増えた |
| 商品の構成 | 利益率の高い商品が伸びた。店の荒利益率は、自営店で2.7ポイント、フランチャイズの店で1.6ポイント改善 |
| 為替予約 | 決済のレートが1ドル144.69円(前年は148.47円)になった |
決算説明会の質疑応答で、利益率が上がった理由として挙げられた3点です。作業服の値下げは、理由には入っていません。全店売上は、6月の低温と天候不順で計画を3.9ポイント下回りましたが、営業利益は計画を約3億円上回りました。自社で企画した商品(プライベート・ブランド)の比率は、全店売上の74.9%まで上がっています。
| 月 | 全店 | 既存店 |
|---|---|---|
| 4月 | 132.8% | 126.4% |
| 5月 | 132.9% | 126.9% |
| 6月 | 95.4% | 91.2% |
| 7月 | 120.6% | 116.3% |
| 8月 | 121.6% | 117.0% |
| 9月 | 126.0% | 120.7% |
| 上期 | 120.2% | 115.1% |
月次報告(2026年10月1日)の、売上高の前年比です。6月は低温と天候不順で前年を下回りましたが、7月からは2けたの伸びが続いています。上期の既存店は前年比115.1%でした。会社は上期の既存店を前年より18.3%増やす計画だったので、約3ポイント届いていません。
決算短信のどこを見るかは、決算短信の読み方と銘柄選びで解説しています。
配当と利回りの目安
2027年3月期の配当の予想は、1株あたり89円です。支払いは期末の年1回で、中間配当はありません。1株あたり純利益の予想(273.60円)に対する割合は、約32.5%です。
| 株価 | 配当利回り | PER |
|---|---|---|
| 4,000円 | 2.23% | 14.6倍 |
| 4,500円 | 1.98% | 16.4倍 |
| 5,000円 | 1.78% | 18.3倍 |
| 5,500円 | 1.62% | 20.1倍 |
| 6,000円 | 1.48% | 21.9倍 |
株価を5通りに置いて計算した目安です。配当利回りは89円を株価で割った数字、PERは株価を1株あたり純利益の予想で割った数字です。実際の株価は毎日変わるので、証券会社の画面で確かめてください。
100株を持っている場合、配当は年8,900円で、20.315%の税金を引くと約7,092円です(NISAの口座なら税金はかかりません)。売買の単位は100株で、東証スタンダードに上場しています(株式情報)。配当でいくら必要かは、配当金で月10万円に必要な元本で試算しています。
会社は、2025年5月の中期成長ビジョン2030で、配当性向は35%を基本とし、2029年3月期から40%へ引き上げる方針を示しています。同じ資料の2030年3月期の目標は、全店売上2,400億円、営業利益350億円、1,300店です。2027年3月期の全店売上の予想(2,380億円)は、すでにこの目標に近い水準です。
これから確かめること
- 11月9日の第2四半期決算で、上期の利益が予想に届いたかを見る
- 下期の月次で、既存店の売上が計画に近づくかを見る
- 円安と原材料費で、仕入れのコストがどれだけ上がるかを見る
- 加工貿易の商品が、計画どおりの数量で売れているかを見る
- 作業服を買う人は、店頭で価格と在庫を確かめる
会社は2026年8月に、台湾に子会社を設立することも決めています。資本金は2億台湾ドル(約10億円)で、台湾での小売事業を行う予定です(臨時報告書)。メーカーごとの値上げの動きは、2026年10月から値上がりする商品一覧にまとめています。
ワークマンの値下げと業績のよくある質問

ワークマンの作業服はいくら値下げされましたか?
上下セットで4,400円だった作業服が、3,400円になりました。1,000円、約22.7%の値下げです。2026年8月10日のお知らせで説明されています。
加工貿易とは何ですか?
ワークマンが生地と副資材を主に中国で買い付け、東南アジアの縫製工場に無償で渡して、加工賃だけを払う方法です。中間業者が入らないので、コストが下がります。
なぜ値下げしても利益が増えるのですか?
会社の説明では、加工貿易で製品の原価が2〜3割下がったためです。ただし、5割増えたのが1着あたりの利益か、商品全体の利益かは公表されていません。数量が増えた分が含まれている可能性があります。
利益5割増は、会社全体の利益のことですか?
いいえ。値下げした作業服についての説明です。会社全体では、2027年3月期の営業利益を前期比8.2%増の321億円と予想しています。
値下げされた作業服はどこで買えますか?
作業服を扱うWORKMANやWORKMAN Plusなどの店です。Workman Colorsと#ワークマン女子は作業服を扱いません。在庫は店によって違うので、店頭で確かめてください。
品質は下がっていませんか?
発表では、下がったのは調達の方法によるコストだと説明されています。生地と副資材は、ワークマンが自分で買い付けます。値下げ前後の品質を比べた資料は公表されていません。
ワーク強靭化計画とは何ですか?
作業客向けの商品を強くする計画で、2024年4月に始まりました。一般客向けの店が注目されて、作業服の店という印象が薄れたことへの対応です。作業服、断熱素材のXShelter、熱中症対策の商品の3つが柱です。
710億円はいつの目標ですか?
2026年9月からの1年間の、強靭化製品の売上の計画です。会社全体の売上の目標ではありません。2027年3月期の全店売上の予想は2,380億円です。
ほかの商品も値下げされますか?
一律に値下げするとは発表されていません。質疑応答では、市場の中での安さを保ちながら、商品のリニューアルや、高機能で高価格の商品にも取り組むと説明されています。下期からはコストの上昇も見込まれています。
EXILEとのコラボ作業服は安いのですか?
ワークマンの中では上位の価格帯です。2026年秋冬の新商品は、長袖ジャケットが4,990円、ジョガーパンツが3,990円です(税込)。会社は、このシリーズで1年間に230万着、80億円を見込んでいます。
3,400円になった作業服の商品名は何ですか?
8月10日のお知らせには、商品名や品番は書かれていません。9月10日のお知らせでは、加工貿易の第1弾は「Wonder」シリーズの作業服だと説明されています。店頭で、上下の価格を確かめてください。
Workman Colorsとは何ですか?
作業服を扱わない、一般客向けの新しい業態の店です。9月末の時点で114店あり、9月だけで7店が開店しました。作業服を買う場合は、WORKMANやWORKMAN Plusなどの店を選びます。
XShelterとは何ですか?
ワークマンが独自に開発した断熱素材を使った服のシリーズです。会社は、暑さにも寒さにも対応できる素材だと説明しています。作業用のXShelterは、強靭化製品のうち250億円を占める計画です。
いまのワークマンの株価はいくらですか?
この記事には、株価そのものは載せていません。株価は毎日変わるので、証券会社の画面で確かめてください。配当利回りとPERは、株価を5通りに置いた表から、近い水準を読み取れます。
ワークマンに株主優待はありますか?
会社のIRサイトの株式情報のページに、株主優待の案内は載っていません(2026年10月12日時点)。株主への還元は配当で、2027年3月期の予想は1株あたり89円です。
次の決算発表はいつですか?
2027年3月期の第2四半期決算は、2026年11月9日に発表される予定です。月次の売上は、毎月はじめに公表されています。
月次の売上は好調ですか?
上期(4月〜9月)の全店売上は前年比120.2%、既存店は115.1%でした。伸びてはいますが、既存店は会社の上期の計画(18.3%増)には届いていません。
円安はワークマンにどう影響しますか?
決算短信には、円安と原材料費の高騰で仕入れの価格が上がっていると書かれています。会社は為替予約で備えていますが、下期からは予約のレートが悪くなると説明しています。
加工貿易がうまくいかない場合はどうなりますか?
材料の調達が遅れてラインが止まっても、ワークマンは工場に加工賃を払い続ける約束です。材料を自社で買い付けるので、売れ残った場合の負担もワークマン側に残ると考えられます。会社自身が、リスクの高い方法だと説明しています。
まとめ|値下げの理由は加工貿易、利益の内訳は未公表

ワークマンは、作業服の上下セットを1,000円値下げしても利益が5割増えたと発表しました。生地を自社で買い付けて、工場に加工賃だけを払う加工貿易で、原価を2〜3割下げたためです。
- 値下げは上下セット4,400円→3,400円。作業服を扱う店で買える
- 利益5割増が1着あたりか全体かは未公表。数量の増加を含む可能性がある
- 加工貿易は、材料の手配や加工賃の保証などのリスクをワークマンが負う
- 強靭化製品は、2026年9月からの1年で710億円規模の計画
- 第1四半期の営業利益は33.3%増。上期の既存店は計画に届いていない
- 配当の予想は年89円。次の決算発表は11月9日
買う人は店頭の価格と在庫を、投資をしている人は11月9日の決算と毎月の月次を確かめてください。この記事の内容は2026年10月12日時点のものです。数字や計画は変わることがあるので、下の出典から最新の資料を確認しましょう。
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決算の読み方、配当、値上げ、円安については、次の記事で解説しています。
出典・最新情報の確認先
- ワークマン 【本業でも勝ち続ける】710億円の「ワーク強靭化」の製品群が完成へ(2026年8月10日)
- ワークマン 【EXILEとコラボ】最上位の作業服シリーズが1年後に80億円を突破(2026年9月10日)
- ワークマン 気候変動/寒暖差対策の新製品発表会開催決定(2026年9月17日)
- ワークマン ニュースリリース一覧
- ワークマン 2027年3月期 第1四半期決算短信(2026年8月3日)
- ワークマン 2027年3月期 第1四半期決算説明会 質疑応答集
- ワークマン 2027年3月期 月次前年比速報(2026年10月1日)
- ワークマン 臨時報告書(2026年8月17日)
- ワークマン 中期成長ビジョン2030(2025年5月12日)
- ワークマン 株式情報
- ワークマン IR情報
- ITmedia ビジネスオンライン ワークマン、作業服を1000円値下げしても利益5割増のワケ(2026年10月12日)








