この記事は、ManyChat(メニーチャット)とInstagramの使い方を3回に分けて解説するシリーズの第2回(設計編)です。自動で送るDMの1通目に何を書くか、無料で渡す資料をどう作るか、リールとどう組み合わせるか、ManyChatのAI機能で何ができるかを、ManyChatとInstagramの公式ページで確認してまとめました。以前の記事にあった「アルゴリズムが関係性を見ている」といった確認できない説明や、ChatGPT・Claude・Geminiとの連携の話は外しています。2026年10月2日時点で押さえたいのは次の点です。
- 自動のDMを送れるのは、相手の最後のやり取りから24時間のあいだ。DMの流れは、この時間の中で完結するように作る
- 1通目には、何のDMか、約束したもの、次にできることの3つを書く
- 楽天アフィリエイトは、DMでリンクを送ることを禁止している。DMで送るリンクは、ASPや案件のルールを確かめてから決める
- Instagramの公式は、プレゼント企画の宣伝を、配信が制限される要素に挙げている。資料の配布は、投稿そのものが役に立つことが前提
- ManyChatのAI機能は、Proプランへの追加。コメントへの返信は、自分が承認してから送られる
このシリーズの記事
- 基本編 できること・料金・TikTokやThreadsとの使い分け
- 設計編(この記事) DMの1通目、無料で渡す資料、リール、AI機能
- 運用編 始める手順・LINEへの案内・24時間ルールと制限を避ける方法
DMの設計で先に決めること
ManyChatで自動化を作る前に、次の3つを決めます。
| 決めること | 内容 |
|---|---|
| きっかけ | どの投稿の、どの言葉のコメントに反応するか。DMのどの言葉に反応するか |
| 渡すもの | 資料、チェックリスト、記事のリンク、クーポンなど |
| その先 | 渡したあとに案内すること。質問の受け付け、関連する投稿、商品のページなど |
きっかけと渡すものが合っていないと、受け取った人が「思っていたものと違う」と感じます。投稿で約束した内容と、DMで渡す内容を同じにしてください。
24時間のルールを前提にする
ManyChatのヘルプによると、Instagram、Messenger、WhatsAppでは、相手が最後にやり取りをしてから24時間のあいだだけ、通常のメッセージや自動のメッセージを送れます。
- 24時間を過ぎた相手に、自動のメッセージを送ることは、Metaのポリシーで認められていない
- 無視すると、警告、メッセージの送信の制限、Instagramのアカウントの無効化などにつながるおそれがある
- ManyChatは、24時間を過ぎた相手への送信を、自動で止める
このため、「3日後にもう1通送る」といった流れは、Instagramの自動のDMでは組めません。渡すものと案内は、最初のやり取りの中で伝えきる形にします。
1通目に書くこと
1通目のDMには、次の3つを入れます。
- 何のDMか どの投稿へのコメントに対する返信かを、最初に書く
- 約束したもの 資料やリンクを、この1通で渡す
- 次にできること 質問があれば返信してほしい、という一言
文例
- 「コメントありがとうございます。リールで紹介したチェックリストをお送りします。」
- 「(資料のリンク)」
- 「読んでわからないところがあれば、このDMにそのまま返信してください。」
避けたい書き方
- 何のDMかを書かずに、リンクだけを送る
- 投稿で約束していない商品の案内から始める
- 「今だけ」「あと3名」など、事実と違う限定の表現を使う
- 人が1通ずつ書いているように見せかける。自動の返信であることは隠さない
DMでリンクを送るときのルール
DMで商品のリンクを送るときは、紹介するサービスのルールを先に確かめてください。
- 楽天アフィリエイトは、ガイドラインで、DM・メール・LINEなど特定の人しか見られないメッセージでリンクを共有・送信することを禁止している
- ほかのASPや案件でも、DMでの送信を禁止していることがある。案件ごとの条件を確認する
- 対価を受けて紹介するときは、DMの中でも、広告であることを書く
楽天アフィリエイトのルールはSNSで楽天アフィリエイトを使う前に読む注意点にまとめています。自分で作った資料や、自分のブログの記事へのリンクであれば、ASPのルールの対象にはなりません。
無料で渡す資料の作り方
ManyChatの公式ページは、Instagramでできることの1つに、資料(リードマグネット)の配布を挙げています。
渡しやすい資料の例
| 種類 | 内容 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| チェックリスト | やることを順番に並べた1枚 | 手順のある話題(始め方、準備) |
| テンプレート | そのまま書き込める型 | 文章、表、計画 |
| まとめ | 投稿で話した内容を1つにまとめたもの | 何本かの投稿を見てくれた人向け |
| 記事のリンク | ブログやnoteのくわしい記事 | 長い説明が必要な話題 |
作るときの基準
- 投稿の内容の続きになっている 投稿を見た人が、次にほしくなるもの
- 自分の経験にもとづいている ほかの人の資料を写したものは渡さない
- 1つの資料に1つのテーマ
- 「無料」と書くなら、本当に無料にする 受け取ったあとに支払いが必要になる形にしない
プレゼント企画についてのInstagramの説明
Instagramのクリエイター向けのよくある質問は、配信が制限される要素として、クリックベイト、エンゲージメントベイト、コンテストやプレゼント企画の宣伝を挙げています。
「コメントした人に資料を送ります」という投稿が、これに当たるかどうかは書かれていません。投稿の大半が「コメントしてください」という呼びかけだけになっている場合は、おすすめに表示されにくくなるおそれがあると考えて、投稿の中身を先に充実させてください。
リールとの組み合わせ
Instagramの公式の説明から、リールで押さえる点をまとめます。
- リールは、まだフォローしていない人に届きやすい形式
- リールのおすすめで重要な予測は、再シェア、最後まで見る、いいね、音源ページへの移動
- 伸ばすためのアドバイスは、冒頭の3秒、解像度の高い動画、共感しやすい内容、最初の7日以内にコメントへ「いいね」や返信をすること
- おすすめに表示されるのは、3分以内のリール
- ほかのアプリの透かしが入った動画は、おすすめされにくい
コメントへの呼びかけは、動画の最後と、キャプションの両方に入れます。動画の中で内容をきちんと伝えたうえで、「くわしい手順をまとめた資料がほしい人は、コメントで◯◯と送ってください」と案内する形が自然です。
ManyChatでコメントに自動で返信していても、自分でもコメントに目を通して、質問には自分の言葉で返してください。最初の3か月の進め方は新規アカウントの最初の3か月でやること、ManyChatの機能の全体はManyChatの使い方完全ガイドで解説しています。
ManyChatのAI機能
ManyChatのAIのページが紹介している機能は次のとおりです。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| AI Replies | 登録しておいた情報をもとに、DMの質問に答える |
| AI Comments | コメントへの返信の案を作る。送る前に、自分が1件ずつ承認する |
| AI Step | 会話の目標と、最大1万字の説明を与えて、AIにやり取りを任せる |
| Intention Recognition | 決めた言葉と完全に一致しなくても、意図を読み取って返信する |
| Text Improver | 自動化の中の文章を、読みやすく直す |
| Flow Builder Assistant | 目的を文章で書くと、自動化の下書きを作る |
- AIは、Proプランに追加する機能。AIのページには月29ドルと書かれ、料金ページではPro以上の内容に「AI」と書かれている。金額は申し込みの画面で確認する
- 対応しているのは、Instagram、TikTok、WhatsApp、Messenger
AIに任せないこと
- 金額や効果の約束 「必ず」「絶対」といった表現を、AIに書かせない
- 商品やサービスの条件 登録した情報が古いと、古い内容のまま答える。情報を更新する
- 個別の相談への判断 お金や健康に関わる相談は、人が読んで返す
DMの流れの例
- リールで「チェックリストがほしい人は、コメントで『リスト』と送ってください」と案内する
- コメントに「DMを送りました」と自動で返信する
- DMで、チェックリストを渡す
- 「ほかに知りたいことはありますか」と聞き、選択肢のボタンを出す
- 選ばれた内容に合わせて、関連する投稿や記事のリンクを送る
- 質問が来たら、自分で読んで返信する
よくある質問
DMの1通目でリンクを送ってもよいですか
投稿で約束したものであれば、1通目で渡します。約束していない商品のリンクから始めるのは避けてください。
DMでアフィリエイトリンクを送ってもよいですか
サービスによって違います。楽天アフィリエイトは、DMでリンクを送ることを禁止しています。ほかのASPも、案件ごとの条件を確認してください。
数日後にもう一度DMを送れますか
Instagramでは、相手の最後のやり取りから24時間を過ぎると、自動のメッセージを送れません。
AIの返信は、確認せずに送られますか
コメントへの返信(AI Comments)は、自分が1件ずつ承認します。DMへの返信(AI Replies)は、登録した情報をもとにAIが答えます。
ChatGPTやClaudeとつないで使えますか
この記事で確認したManyChatの公式ページには、ManyChat自身のAI機能の説明がありました。ほかのAIサービスとの連携は、確認できなかったため扱っていません。
まとめ
- DMは、相手の最後のやり取りから24時間の中で、渡すものと案内を伝えきる
- 1通目には、何のDMか、約束したもの、次にできることを書く
- DMでリンクを送る前に、ASPや案件のルールを確かめる
- 資料の配布は、投稿そのものが役に立つ内容であることが前提
- AIの返信は、登録する情報を新しく保ち、大事な相談は人が返す
次の記事では、始める手順と、守るルールを解説します。
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