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YouTube大食い動画の収益化停止はなぜ?対象・対象外と再審査の手順を公式ルールで解説

2026年9月、YouTubeで大食い(モッパン)やダイエット系のチャンネルの収益化が止まったという報道が相次ぎ、日本でも「大食い動画の収益化停止」が話題になりました。「YouTubeが9月に規約を変えて大食い動画を禁止した」という説明も見かけますが、YouTubeの公式ヘルプを確認すると、事実はもう少し込み入っています。

この記事では、YouTubeの広告ガイドラインとコミュニティ ガイドライン、収益化の審査と再審査の手続きを公式ヘルプで確認し、報道で伝えられた事例と分けて整理しました。どんな大食い動画が収益化の対象外になり得るのか、収益化が止まったときに何をすべきか、してはいけないことは何かを順に解説します。内容は2026年9月23日時点で公開されている情報に基づいています。


先に結論、4つの疑問への答え

疑問答え根拠
YouTubeは2026年9月に規約を変えたのか公式の更新履歴に、2026年9月の摂食障害に関する更新は載っていない。摂食障害の広告ルールは2023年9月に入ったもの広告に関するガイドラインの今後の更新と最近の更新
大食い動画はすべて収益化できなくなるのかならない。調理済み食品を食べるモッパンやASMRは広告収入の対象と明記されている。問題になるのは摂食障害に結びつく表現や、見せ物として過激に食べる表現広告掲載に適したコンテンツのガイドライン
何が対象になるのか摂食障害をはっきり扱い、過食行為、食べ物を隠す・ため込む行為、下剤の乱用など、まねされかねない表現を含むもの。タイトルやサムネイルも審査の対象広告掲載に適したコンテンツのガイドライン、審査の仕組み
止まったらどうするか動画ごとの制限なら人間による審査を依頼する。チャンネルごと止まったら停止日から21日以内に再審査請求できる。請求前に動画を削除しない再審査請求に関するヘルプ

要するに、今回の騒ぎは新しいルールができたというより、以前からあるルールの当てはめが厳しくなり、過去の動画も見直されていると報じられている状況です。ただしYouTubeは、この件について2026年9月23日時点で公式ヘルプやブログで個別の発表をしていません。

何が報じられたのか

話題の発端は、韓国の報道です。2026年9月21日から22日にかけて、韓国の主要メディアが、YouTubeの摂食障害や過食に関するルールの適用が厳しくなり、大食いやダイエットを扱うクリエイターに影響が出ていると伝えました。報道で伝えられた主な内容は次のとおりです。

報道の内容伝えた媒体
登録者約44万人(中央日報は約44万7,000人と報道)のダイエット系チャンネルが収益化を止められ、新しい動画の投稿を止めた中央日報(英語版)、コリア・タイムズ、ソウル経済新聞(英語版)
別のクリエイターが違反の通知を受け、4年分の動画667本のうち339本を自ら削除した中央日報(英語版)、ソウル経済新聞(英語版)
そのクリエイターが違反の通知を受けたのは2026年3月中旬と3月末ソウル経済新聞(英語版)
過去にアップロードされた動画も見直しの対象になっているソウル経済新聞(英語版)、アジア経済(英語版)
大食いそのものが一律に禁止されたわけではなく、大量に食べる大手チャンネルが食べる量だけを理由に処分された例は確認されていないコリア・タイムズ、中央日報(英語版)

339本は667本の50.8パーセントにあたり、残ったのは328本です。報道によると、削除されたのは具体的な体重の数字や減量の過程を扱った動画が中心でした。

日本のクリエイターについては、2026年9月23日時点で、具体的な収益化停止の事例を報道機関が報じたものは本記事の調査範囲では確認できませんでした。一方で、広告掲載に適したコンテンツのガイドラインには、国や地域によって適用を分けるという記載はありません。日本で動画を投稿している人にとっても、同じルールが基準になります。

ルールはいつからあるのか、時系列で確認する

「2026年9月に規約が改定された」という説明は正確ではありません。YouTubeの公式ヘルプ「広告に関するガイドラインの今後の更新と最近の更新」を見ると、2026年9月の更新は薬物を扱うゲームなどのコンテンツと、暴力的なゲームの冒頭表現についての2件で、更新履歴に摂食障害の項目はありません。摂食障害に関するルールは、2023年から段階的に整えられてきたものです。

時期出来事出所
2023年4月18日摂食障害に関するコンテンツへの対応を見直すと発表。まねされかねない行動を見せる内容をコミュニティ ガイドラインで禁止し、一部の動画に年齢制限を設ける方針YouTube公式ブログ
2023年4月20日摂食障害に関する語句で検索すると、精神的危機に関する情報パネルに国内の相談窓口が表示されるようになった国立精神・神経医療研究センター
2023年9月広告ガイドラインをコミュニティ ガイドラインに合わせて更新。摂食障害を扱い、過食行為や食べ物を隠す・ため込む行為、下剤の乱用などのきっかけを共有するコンテンツは広告収入の対象外に広告に関するガイドラインの更新履歴
2025年3月10日広告の適合性の審査プロセスを変更。チェック済みの動画も追加審査の対象になることがあり、人間が審査する場合もある再審査請求に関するヘルプ
2026年1月物議を醸す問題の広告ルールを緩和。ただし摂食障害に焦点を当てたコンテンツは引き続き完全な収益化の対象外と明記広告に関するガイドラインの更新履歴
2026年3月韓国のクリエイターに違反の通知が届いていたと報道ソウル経済新聞(英語版)
2026年9月21日から23日韓国で報道が相次ぎ、日本でも話題になる各報道

広告の摂食障害ルールができてから3年がたっています。報道が伝えているのは、このルールの当てはめ方が、クリエイターの意図よりも視聴者がまねする危険性を重く見る方向に厳しくなったという変化です。


「収益化停止」には3つの段階がある

「収益化が止まった」という言葉は、実際には違う3つの状態を指して使われています。どれにあたるかで、影響も対処も変わります。

段階何が起きるか主なルール異議の出し方
動画ごとの広告制限その動画に黄色のアイコンが付き、「広告収益制限あり」または「広告収益なし」になる。広告が減るか、つかなくなる広告掲載に適したコンテンツのガイドライン人間による審査をリクエストする
チャンネル全体の収益化停止YouTube パートナー プログラムの資格が止まり、収益化のツールと機能が使えなくなるチャンネル収益化ポリシー停止日から21日以内に再審査請求する
コミュニティ ガイドライン違反動画の削除、事前警告、違反警告。違反警告が重なるとチャンネル削除もあり得る自殺、自傷行為、摂食障害に関するポリシー違反警告に対して再審査請求する

広告ガイドラインの末尾には、コンテンツの大部分がどの広告主にも適さない場合などに、YouTubeがチャンネル全体で広告を無効にできると書かれています。動画ごとの制限が積み重なると、チャンネル単位の措置につながり得るということです。

なお、YouTubeのヘルプには「収益化の一時停止」という別の状態もあります。これはAdSenseアカウントがリンクされていないときに起きるもので、ポリシー違反による「収益化の無効化」とはまったく別のものだと明記されています。一時停止の間の収益は、再開後もさかのぼって支払われません。

広告ガイドラインで摂食障害はどう扱われているか

摂食障害は、広告ガイドラインの「物議を醸す問題」に含まれるトピックの1つです。同じトピックでも、扱い方によって広告収入の区分が3つに分かれます。

区分該当するコンテンツ
広告収入を得られる摂食障害に一般的に触れるだけで、きっかけになったりまねされたりする表現を含まないもの
広告収入が制限されるまねされかねない表現を含むドラマ化や芸術的な描写。過食症を克服するまでの過程など、回復についてのストーリー
広告収入を得られない摂食障害をはっきり扱い、下の表のいずれかの要素を伴うもの

ガイドラインが「きっかけになったり、まねされたりする可能性のある表現」として挙げているのは、次の8つです。

番号要素
1最低のBMIや体重を示す
2過度にやせた体を見せる
3体重や体型を理由にした侮辱やいじめ
4過食行為、食べ物を隠すことやため込むことへの言及
5カロリー不足になるまでの運動
6嘔吐や下剤の乱用
7体重減少の推移を確認する
8これらの行動を隠すことへの言及

大食い動画との関係で注目すべきは4番目です。大量に食べることそのものではなく、それが摂食障害という文脈と結びつき、過食をあおったり、まねを誘ったりする形で描かれると、広告収入の対象外になり得ます。ダイエット系の動画では、1番目や7番目の体重の数字と推移が関わりやすくなります。報道で削除が伝えられた動画に体重の数字や減量の過程を扱うものが多かったことと重なります。

モッパンやASMRそのものは禁止されていない

大食いやモッパン(食事を見せる動画)は、広告ガイドラインの中で名指しされています。ただしそれは、摂食障害の項目ではなく、「衝撃的なコンテンツ」のうち動物を食べる行為についての項目です。

区分該当するコンテンツ
広告収入を得られるモッパンやASMRの一環として調理済み食品(エビなど)を食べるシーン。料理の手順を見せる場面での生や調理中の肉や魚
広告収入が制限される調理されていない動物の部位を映したり、野蛮または誇張された方法で食べたりするセンセーショナルなモッパンやASMR
センセーショナルの定義調理や食事が見せ物として扱われるもの。モッパンやASMRのパフォーマンスがその例として挙げられている

つまり、料理を普通に食べて見せるモッパンは、ガイドライン上は広告収入の対象です。大食い動画はすべて収益化停止になるという受け止めは誤りです。気をつけたいのは、量や食べ方を過激に演出して見せ物にする方向と、摂食障害や極端な減量と結びつける方向の2つです。

子ども向けに設定した動画はさらに厳しい

視聴者を「子ども向け」に設定した動画は、ファミリー層に適していることが収益化の条件になります。広告ガイドラインの「子どもや家族向けとして不適切なコンテンツ」の項目では、食べ方に関わる例がはっきり書かれています。

区分
広告収入を得られる健康的な食習慣を見せる。調理器具を安全に使う料理のハウツー
広告収入を得られない糖分や脂肪を過剰にとる食事。体をやせさせる方法やカロリーを制限・増量する方法。窒息死を招くおそれのある大食いチャレンジ。食用でないものを食べることを勧める内容

子どもが見ることを想定した大食いチャレンジや早食い企画は、摂食障害の文脈がなくても、この規定で広告収入を得られない可能性が高くなります。

コミュニティ ガイドラインでは削除や違反警告もある

広告のルールとは別に、コミュニティ ガイドラインの「自殺、自傷行為、摂食障害に関するポリシー」があります。こちらに違反すると、広告が減るだけでなく、動画の削除や違反警告の対象になります。

このポリシーは、自分の摂食障害の体験を語ることは認めつつ、摂食障害を助長・美化するコンテンツ、摂食障害の方法(隠し方を含む)の解説、未成年者をターゲットにした摂食障害関連のコンテンツ、摂食障害の文脈での体重を理由にしたいじめなどを禁止しています。教育、ドキュメンタリー、科学、芸術の文脈がある場合などは例外として扱われることがあり、その場合も年齢制限や精神的危機に関する情報パネルの表示が判断されます。

段階内容
初回の違反通常は事前警告のみ。ポリシーのトレーニングを受けると、完了から90日で失効する
1回目の違反警告1週間、動画やライブ配信のアップロード、カスタムサムネイルの作成などができなくなる。違反警告は90日間チャンネルに残る
2回目の違反警告最初の違反警告から90日以内に受けると、2週間コンテンツを投稿できなくなる
3回目の違反警告90日以内に3回目を受けると、チャンネルが削除される可能性がある

見落とされがちなのは、コンテンツを削除しても違反警告はチャンネルに残り、削除されたコンテンツに対しても違反警告が出される場合があると明記されていることです。

審査で見られるのは動画だけではない

広告の適合性を審査するスペシャリストは、動画の中身だけでなく、タイトル、サムネイル、説明、タグまでまとめて評価すると公式ヘルプに書かれています。判断の原則として挙げられているのは、コンテキスト、主要なポイント、トーン、リアルさ、露骨さの5つで、最も重要なのはコンテキストだとされています。

公開後にタイトルや説明を変えた結果、広告に適さない状態になると、新たな収益化の制限が付く可能性があることも案内されています。2025年3月10日からは、チェック済みの動画も追加審査の対象になり、人間が審査する場合もあります。

これらを大食い・ダイエット系の動画に当てはめると、次のような点が見直しの目安になります。ガイドラインの記述と照らし合わせたもので、この表のとおりにすれば収益化が保証されるわけではありません。

見直したい点関係するガイドラインの記述
タイトルやサムネイルに現在の体重や「何キロ減」を大きく出している最低の体重、体重減少の推移の確認
断食や極端な食事制限の後に一気に大量に食べる流れを企画の中心にしている過食行為への言及、カロリーを制限する方法(子ども向けの場合)
食べた後に吐く、下剤を使うといった行動に触れている嘔吐や下剤の乱用
食べ物を隠す、ため込む様子を見せている食べ物を隠すことやため込むことへの言及
体型をからかう、いじるやり取りがある体重や体型を理由にした侮辱やいじめ
子ども向け設定の動画で大食いや早食いの勝負をしている窒息死を招くおそれのある大食いチャレンジ
食べ方を誇張して見せ物にしているセンセーショナルなモッパンやASMR

反対に、教育や情報提供が目的なら、その意図をタイトル、サムネイル、説明、タグに示すことが、審査担当者が正しく判断する助けになると公式ヘルプは説明しています。


収益化が止まったときの手順

まず、YouTube Studioの[コンテンツ]で、止まっているのが個別の動画なのか、チャンネル全体なのかを確認します。

手順内容
1YouTube Studioの[コンテンツ]で、通知の列のステータスにカーソルを合わせて内容を確認する
2広告ガイドラインの「広告収入を得られる」の条件をすべて満たしているかを確認する
3満たしていると考えるなら、人間による審査をリクエストする。結果が出るまで最長で7日ほど
4審査担当者の決定は最終的なもので、その後にステータスが変わることはない

公式ヘルプは、動画を削除して再アップロードしても解決しないと明記しています。

YouTube パートナー プログラムの資格停止には、期限つきの再審査請求の仕組みがあります。

場面期限と流れ
停止予定の通知が届いた停止予定日の前の7日以内に再審査請求できる。送ると審査の間は停止が保留される
すでに停止された停止日から21日以内に再審査請求できる
結果の連絡請求から14日以内
認められた場合30日以内にプログラムへの参加が再承認される
認められなかった場合停止日から90日が経過すると再申請できる

仮に2026年9月23日に停止予定の通知が届いた、あるいは停止されたとすると、目安の日付は次のようになります。実際の期限は、YouTube Studioの収益化の概要に表示される日付を確認してください。

場面目安の日付
停止予定の通知から7日以内の再審査請求2026年9月30日まで
停止日から21日以内の再審査請求2026年10月14日まで
停止日から90日後の再申請2026年12月22日以降
動画の人間による審査の結果(最長7日)2026年9月30日ごろまで

ここで最も大事な注意点があります。公式ヘルプは、再審査請求ではその時点のチャンネルの状態が評価されるので、再審査請求を送る前に動画を削除しないでくださいと明記しています。報道では、違反の通知を受けて過去の動画を大量に削除したクリエイターの例が伝えられていますが、問題の動画を削除すれば解決するとは限りません。再審査請求をするなら、先に削除するのではなく、チャンネルがガイドラインにどう沿っているかを説明できる状態で請求するのが公式の案内に沿った順番です。

動画で再審査を請求する場合は、5分未満の限定公開の動画を新たにアップロードし、最初の30秒にチャンネルのURLを入れ、制作の過程がわかるように示すことなどが求められています。

止まる収益、止まらない収益

措置影響する収益影響しない、または別のルールで決まるもの
動画ごとの広告制限その動画の広告収入が減るか、ゼロになるほかの動画の広告、チャンネル全体の参加資格
チャンネル全体の収益化停止パートナー プログラムの収益化ツールと機能(動画やショートの広告、メンバーシップ、Super Chatなど)YouTubeの外で結ぶ契約。ただし動画自体はコミュニティ ガイドラインに従う必要がある
AdSense未リンクによる一時停止停止中の収益はすべて。再開後にさかのぼって支払われないパートナー プログラムへの参加状態は続く

収益化の条件そのものも、YouTubeの公式ヘルプによると2027年2月1日から新規参加の基準が変わります。参加条件の変更はYouTube収益化条件の変更をまとめた記事で、過去に話題になった収益化停止の騒ぎと復活の考え方はYouTube収益化停止祭りを解説した記事で扱っています。

なぜ摂食障害の表現がこれほど重く見られるのか

YouTubeが挙げている理由は、視聴者、とくに未成年者やこうした内容に影響を受けやすい人へのリスクです。国立精神・神経医療研究センターは、摂食障害は年齢や性別を問わず誰でもかかり得る病気で、死亡率は約5パーセントと精神疾患の中で最も高い群に入り、国内の患者数は24万人と推定されると説明しています。動画は情報を得る手段になる一方で、不適切な情報が発症や悪化のきっかけになる危険も指摘されています。

項目数字出所
摂食障害の国内患者数の推定24万人国立精神・神経医療研究センター(精神保健福祉資料、2019年のデータ)
摂食障害の死亡率約5パーセント国立精神・神経医療研究センター
2024年度の食品ロス量461万トン(前年度464万トンから3万トン、0.6パーセント減)消費者庁
うち事業系、家庭系事業系237万トン、家庭系224万トン消費者庁

大食い動画をめぐっては、食べ残しによる食品ロスを問題視する声もあります。ただし、YouTubeの広告ガイドラインやコミュニティ ガイドラインが収益化の制限理由として挙げているのは、摂食障害やまねされるリスク、衝撃的な表現であり、食品ロスは理由として書かれていません。食べ物の扱いをめぐる炎上の例としては、TikTokの顔面ケーキ動画をめぐる記事もあわせて参考にしてください。

視聴していてつらくなったときは

YouTubeで拒食症や過食症などの語句を検索すると、精神的危機に関する情報パネルとして、国内の相談窓口が表示されます。国立精神・神経医療研究センターの摂食障害全国支援センターが開設した「相談ほっとライン」は、本人だけでなく家族や学校関係者、医療福祉の専門職からの相談にも対応しています。受付は毎週火曜から金曜の9時から15時(年末年始、お盆休暇、祝日を除く)で、週24時間です。

なお、相談ほっとラインは、摂食障害支援拠点病院がある9都県(宮城県、栃木県、東京都、千葉県、富山県、石川県、福井県、静岡県、福岡県)以外に住む人向けの窓口です。受診先についての相談は、住んでいる地域の精神保健福祉センターを利用するよう案内されています。1人で抱え込まず、相談してください。

よくある誤解と実際

よくある誤解実際
2026年9月に規約が改定された公式の更新履歴に摂食障害の項目はありません。ルールは2023年9月からあり、報道されているのは適用の厳格化
大食い動画はすべて収益化停止になる調理済み食品を食べるモッパンやASMRは広告収入の対象と明記されている
問題の動画を削除すれば解決する再審査請求の前には動画を削除しないでくださいと公式が案内。再アップロードでも解決しない
韓国だけの話で日本は関係ない広告ガイドラインに国や地域で適用を分ける記載はない
動画の中身さえ問題なければよいタイトル、サムネイル、説明、タグも審査の対象


よくある質問

YouTubeは2026年9月に大食い動画を禁止したのですか

公式にそうした発表はありません。2026年9月23日時点の公式の更新履歴では、9月の広告ガイドラインの更新は薬物と暴力的なゲーム表現に関するもので、摂食障害の項目はありません。摂食障害の広告ルールは2023年9月から適用されています。

大食い動画はもう収益化できないのですか

できないわけではありません。調理済みの食べ物を食べるモッパンやASMRは、広告ガイドラインで広告収入の対象と明記されています。摂食障害と結びつく表現や、見せ物として過激に食べる表現が制限の対象です。

何を食べたか、どれだけ食べたかで判断されるのですか

量だけで決まるとは書かれていません。広告ガイドラインで広告収入の対象外になるのは、摂食障害をはっきり扱い、過食行為、食べ物を隠す・ため込む行為、嘔吐や下剤の乱用、体重減少の推移の確認などの要素を伴う場合です。子ども向けの動画では、窒息死を招くおそれのある大食いチャレンジも対象外とされています。

日本のクリエイターも対象になりますか

広告ガイドラインには国や地域で適用を分ける記載がないため、日本で投稿している動画も同じ基準で審査されます。2026年9月23日時点で、日本のクリエイターの具体的な事例を報道機関が伝えたものは、本記事の調査範囲では確認できませんでした。

過去にアップロードした動画も見直されますか

韓国の報道は、過去の動画も見直しの対象になっていると伝えています。公式ヘルプでも、2025年3月10日以降はチェック済みの動画が追加審査の対象になることがあり、公開後にタイトルなどを変えると新たな制限が付く可能性があると案内されています。

黄色のアイコンが付いたらどうすればいいですか

広告ガイドラインの「広告収入を得られる」の条件を満たしていると考えるなら、YouTube Studioから人間による審査をリクエストできます。結果は最長で7日ほどでメールで届き、その決定は最終的なものです。

問題がありそうな動画は削除したほうがいいですか

慌てて削除するのはおすすめできません。チャンネルの再審査請求では、その時点のチャンネルが評価されるため、請求前に動画を削除しないよう公式ヘルプが求めています。また、動画を削除しても違反警告はチャンネルに残ります。削除するかどうかは、再審査請求の結果や今後の方針を決めてから判断するのが安全です。

チャンネル全体の収益化が止まったら、いつまでに何をすればいいですか

停止日から21日以内に再審査請求ができ、14日以内に結果が届きます。認められれば30日以内に再承認され、認められなくても停止日から90日が経過すれば再申請できます。停止前に通知が届いた場合は、停止予定日の前の7日以内に請求すると、審査の間は停止が保留されます。

「収益化の一時停止」と「収益化の無効化」は違うのですか

違います。一時停止はAdSenseアカウントがリンクされていないときの状態で、ポリシー違反ではありません。無効化はポリシー違反に対する措置です。ただし一時停止の間の収益も、再開後にさかのぼって支払われることはありません。

ダイエットやチートデイの動画は大丈夫ですか

内容しだいです。体重の数字や減量の推移を大きく扱うこと、極端な食事制限と大量の食事を組み合わせることは、広告ガイドラインが挙げる要素に近くなります。報道で収益化停止が伝えられたのもダイエット系のチャンネルでした。タイトルやサムネイルの見せ方も含めて見直すことをおすすめします。

自分の摂食障害の体験を話す動画は投稿できますか

コミュニティ ガイドラインは、自分の体験を語ることを認めています。広告の面では、回復のストーリーは「広告収入が制限される」に区分されます。内容によっては年齢制限や情報パネルの表示が付くことがあります。YouTubeは、異常な食行動の詳細ではなく障害がもたらす影響に焦点を当て、相談先の情報を動画と説明に入れることを勧めています。

ASMRの咀嚼音動画はどうですか

調理済みの食べ物を食べるASMRは、広告ガイドラインで広告収入の対象とされています。調理されていない動物の部位を映したり、誇張した食べ方で見せ物にしたりすると、広告収入が制限されます。

子ども向けの料理や食事の動画で気をつけることは何ですか

子ども向けに設定した動画では、健康的な食習慣を見せる内容は広告収入の対象ですが、糖分や脂肪を過剰にとる食事、カロリーを制限・増量する方法、窒息死を招くおそれのある大食いチャレンジは広告収入を得られないとされています。

今後またルールが変わる可能性はありますか

あります。YouTubeは「広告に関するガイドラインの今後の更新と最近の更新」のページで変更を公表しています。2026年1月の更新でも、摂食障害に焦点を当てたコンテンツは引き続き完全な収益化の対象外と書かれており、この方針は続いています。

大食い以外の料理系の発信にも影響はありますか

調理済みの料理を普通に食べて見せる内容や、料理の手順を見せる内容は、広告ガイドラインで広告収入の対象とされています。料理系の発信を収益につなげる方法は、料理系Instagramのアフィリエイトを解説した記事でも紹介しています。


まとめ

2026年9月に話題になった大食い動画の収益化停止は、YouTubeが新しい規約を作ったというより、2023年から続く摂食障害の広告ルールとコミュニティ ガイドラインの当てはめが厳しくなり、過去の動画も見直されていると報じられている状況です。YouTubeはこの件で個別の発表をしておらず、影響が報じられているのは主に韓国のクリエイターです。

大食い動画そのものが禁止されたわけではありません。対象になり得るのは、摂食障害と結びつく表現、体重の数字や減量の推移、嘔吐や下剤、食べ物を隠す・ため込む行為、そして子ども向けの大食いチャレンジや見せ物としての過激な食べ方です。タイトル、サムネイル、説明、タグも審査の対象です。

収益化が止まったら、まず動画単位かチャンネル単位かを確認し、動画なら人間による審査、チャンネルなら停止日から21日以内の再審査請求を検討してください。その際、請求の前に動画を削除しないことが公式の案内です。ほかのSNSの収益化の仕組みは、TikTokの収益化の記事でも整理しています。本記事は2026年9月23日時点の公開情報に基づくもので、個別のチャンネルの判定を保証するものではありません。

YouTubeと公的機関の資料

事例の報道(いずれも英語)

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